宮古島からスタートして、沖縄を転々としながら、路上詩人などを経験。カナダ、オーストラリアでのワーキングホリデーを利用しながら、ヘルプエクスチェンジを楽しむようになる。旅にはいつも三線や鼻笛を持参している。⇒プロフィールの詳細はこちら
カナダのソルトスプリング島でヘルプエクスチェンジを初体験しました!
お金はないけど、どうしてもソルトスプリング島に行ってみたい!という気持ちを実現させるために、思いついた方法がワーキングホリデー。でもすぐに仕事が見つかるかもわからないし・・・カナダに慣れてから仕事探しなたいなと思いますよね?でも私、カナダに慣れる時間を取れるほどお金持ってなかったんです(笑)
そこで!!ワーキングホリデーに加えて取り入れたものが”Helpx”です。
オーガニック、アート、ヒッピーの島、ソルトスプリング島でのヘルプエクスチェンジの様子をお伝えします。
この記事の目次
Helpxとは?
簡単に言うとヘルプエクスチェンジをするためのサイトです。
ヘルプエクスチェンジとは、「食事と寝床を貰う代わりに、仕事の手伝いをします」ということ。
ホストとの間にお金のやりとりはなく、お互いに助け合うことがベースになります。
なので、貯金はできませんが、使うこともないのです。つまりヘルパーは、ビザや貯金がなくても、住みたい場所で長くゆっくり過ごすことができるし、ホストは人件費が削減できる画期的な方法なのです。
Helpxの使い方
Helpxのサイトに登録(閲覧はできますが、実際の使用は有料)し、場所や仕事内容で検索。
リストの中から、気になるホストを見つけたら、メッセージを送ってお互いの条件を確認し、合意すればO.K.
※すぐに返事が来ない場合や返事のない場合もあるので、数件にメッセージを送ると良いです。
あとは連絡を取りながら、ホストのもとへ向かうのみです。
Helpxのサイトはコチラhttps://www.helpx.net/
WOOFとの違い
おそらくHelpxよりもWOOFの方が有名です。海外での農業体験者の多くが”ウーファー”と呼ばれるWWOOF利用者です。
大きな違いはWWOOFはファームステイ(農場)に限定されることに対し、Helpxは何でもありです。
農場はもちろん、ゲストハウスやお店の手伝い、子供や犬の世話、それにホームステイまであります。
また登録料がHelpxの方が安いです。
準備しておくと便利なもの
SIN(社会保険番号)カード
カナダで働く人は必ず必要になります。Helpxには不要ですが、ホストがバイトを紹介してくれたりすることもあるので、持っておいて損はないです。
ちなみにソルトスプリング島では申請できないので、私の場合はバンクーバーのService Canadaで申請し、ソルトスプリング島のホストの住所に郵送してもらいました。申請から一か月くらいで届きました。
園芸用品(園芸用手袋や帽子、日焼け止めなど)
仕事に必要なものは、だいたい貸してくれるのですが、サイズが合わなかったり、汚れていたりするので。また、外での作業が多くなる場合には日焼け止めや虫よけは必須です。
水のいらないシャンプーや汗ふきシート
カナダの人たち、あまりお風呂に入りません。2日に1回でもいい方です。また、タンク式の家庭が多いので、タンクに水がなくてシャワーが出ないこと多々あります。「シャワーがでないよ」ってホストに聞いたら「今日はお風呂の日なの?」って聞かれて驚きました(笑)
その他
下着等を干すための洗濯ロープも使い勝手が良かったです。また、滞在先は、町から離れた山の中にあることが多いので、親切なホストは何でも使っていいよと言ってくれますが、滞在期間中に必要だと思う日用品などは用意しておいた方が無難です。スーパーまで車で何時間もかかることもあります。
ソルトスプリング島について
さぁ、私が愛してやまないソルトスプリング島についてお伝えします!!
ソルトスプリング島ってどんな島?
カナダ西部、バンクーバーとバンクーバー島の間にある人口1万人ほどの小さな島です。
オーガニックが当たり前、アートとヒッピーの癒しの島で、ヨガの聖地と言われています。
お店も人も自然も全部素敵!全部可愛い!島です。
妖精がいるとも言われており、広場の木には妖精の家の扉まであります。
日本人は、避暑地利用者を含めても10家族ほどだそうです。
SIN申請のときサービスカナダのお兄さんに「ソルトスプリング島は良いところだよ!僕一人だけ日本人知ってるよ!!君だよ!君!はっはっは~」とあんな小さな島に行く日本人初めて見たってジョーク言われてしまいました(笑)
ソルトスプリング島への行き方
バンクーバーのTsawwassenからソルトスプリング島のFulford Harbourまでフェリーで約2時間。
途中ビクトリアで乗り換えがあります。切符購入の時点で「ソルトスプリング島のフルホードまで」と伝えましょう。
ビクトリアでの乗り換えの際も入り口の受付で同じことを伝えてください。次の乗り場を教えてくれます。
ダッシュです!!!超短時間乗り換えに加えて、乗車の人が少ないので不安になります(汗)
ソルトスプリング島のLong Houbourまでなら、直行便で85分、バスに乗ったまま乗車する方法もあるらしいです。
事前にBC Ferryの時刻表をチェックしておくことをオススメします。
ソルトスプリング島でHelpx!!
ソルトスプリング島でのヘルプエクスチェンジ。
かなりラッキーなケースなのかもしれないくらい楽しく自由に過ごすことができました!!
ホストはどんな人?
私のホストはアーティストでした。島の北側の丘の上の家族で、旦那さんと子供2人、犬と猫2匹です。
とっても優しくて、この人たちのために頑張りたい!って常に思ってました。
いつも「暑いから、仕事は昼までにして遊びに行っておいで」って言ってくれるし、英語が聞き取れるようにゆっくり話してくれました。
人との交流を楽しむタイプで、色んな所に連れて行ってくれたり、知り合いを紹介してくれたり、一緒に楽器を演奏してくれたりと、まさに至れり尽くせりで・・・思い出しても感動です!
お宿と食事
ホスト敷地内、本宅から少し上ったところにあるキャビンが私の住まい。
キャビンといっても、ちゃんと小屋になっていて簡易キッチン、ストーブ、ベッド、バストイレ付の立派さ。
しかもバスルームはオープンビューになっていて、夜の星空が最高に綺麗でうっとりします。
朝食は、いつも買い出しの時にホストが欲しい物を聞いてくれるので、フルーツやヨーグルト、卵やパンをもらって、自分のキャビンの冷蔵庫で保管し、食べてから仕事を始めました。後に自炊をするようになって気づいたのですが、ホストが用意してくれていた食材は、ほとんどがオーガニック系の良い品ばかりでした。
昼食はホストのキッチンにあるもの、なんでも食べていいよって言ってもらえていたので、そこからチョイスして食べてましたが、私の料理下手を理解したのか、ホストマザーがいる時はいつも用意してくれてました☆
いつでも新鮮♪ママのサラダは花やフルーツいっぱいで、見た目も素敵☆
夕食はホストファザーが毎日作ってくれました。本宅のテラスでホストと一緒に同じ食事をしました。ホストはイタリア系だったので、パスタがメインでしたが、BBQセットでチキンを焼いてくれたりして、かなり贅沢でしたね!
それ以外にも菜園の野菜やフルーツは食べ放題でしたし、ホストからの差し入れでビールやワインまで頂いてました。
仕事内容
優しいホストからは「一日約4時間、好きな時に働いて。一日中働いてはダメよ」と言われてました♪
朝一でホストマザーのところに行くと、今日して欲しいことを伝えられます。それ以外は思うようにしてって感じです。
基本は、菜園の世話(水やり、草取り、収穫、種植え、整備、掃除)、それと10羽のチキンから毎朝タマゴを貰って餌をあげる事。
最初の頃はチキンが怖くて、なかなか卵の収穫が出来なかった私も「毎日ちゃんと収穫しないと、卵がだんだん小さくなったり、産まなくなったりするのよ」っと聞かされ、最終的にはチキンちゃん抱っこできるようになってました☆
他にもヒツジが6匹いました。世話はしなくても大丈夫だけど、足の悪い子にケールをあげたりしました。
ケールってすごく体に良いんですよ。あれ以来、ケールを生でムシャムシャ食べてます!
ルームメイト
ヘルパーとして働きだして2週間くらいで、イスラエルからの男の子がルームメイトとしてやってきました。
同じキャビンではなく、彼はテント小屋で寝泊まりして、キッチンとバスルームが共用になりました。
そこまでは全然よかったんですが・・・彼、かなりのクセ者。
仕事しない、勝手にホストの物使ったり、食べ物物色したりと、やりたい放題。
国が違えば・・・とは言っても、さすがにホストたちもゲッソリ。。。
かなりイライラさせられる事もあったけど、一緒に出掛けたり、英語を教えてくれたりと、なんだかんだで楽しかったなって思いました。厄介者もいなくなれば寂しいものです(笑)ホスト以外に同じヘルパーとして話ができる人って大事。
ソルトスプリング島での過ごし方
自然いっぱいのソルトスプリング島、綺麗な湖や公園があってどこに行っても癒されます。
島の至る所にアーティストの工房や雑貨屋があります。
オーガニックティーのカフェやパン屋さん、ラベンダー農園もオススメです。
サタデーマーケット
毎週土曜日に街の中心地Ganges(ガンジス)で行われる市場です。
島の野菜やフルーツ、手作りパンやチーズ、アーティストたちの作品が売られており、市場内や公園ではストリートパフォーマンス(バスキング)も見られたりとかなりの人で賑わいます。日本人の方のおにぎり屋さんは大好評でした。
このマーケットで島に住む人たちに出会い、仲良くさせてもらってました。良い出会いの場ですね。
このサタデーマーケットでギターを弾いてた日本人の人に話しかけたのがきっかけで、島の日本人との交流を深めることがでて、島の生活がより一層楽しいものになったのは間違いないです☆ちょっとした有名人にも会えちゃった♪
持ち寄りパーティ♪ポットラック
島の人と仲良くなっていくと、必ず誘われるのが「ポットラック」
みんなで持ち寄って食事を楽しむパーティです。各々誘い合って集合するので、沢山の人と出会え、友達を作る絶好のチャンスでもあり、私にとっては勉強の場にもなりました。
シャンパンやワインを楽しんだり、バトミントンをしたりするホームパーティから、音楽好きが集まって歌ったり、踊ったりするポットラックまで色んな角度から楽しめます。
島の人たちは、ローフード、オーガニックフード、ビーガン、ベジタリアンなど健康的な生活を送っている人がほとんどです。みんな体に優しくて、美味しい食べ物を知っています。
音楽やアートを楽しみながら、健康的な生活を共有し合う・・・夢の楽園にいる気分です!
島での移動はヒッチハイク
小さな島なので移動手段は基本的に、徒歩か車になります。いちをバスもあるのですが、本数が少なく、時間もバス停も明瞭ではないし、最寄りのバス停まで徒歩で30分以上の山道でした。
そんなわけで、何度となく歩いて公園や湖まで行こうと挑戦するわけですが、いつも島の誰かが「どこまで行くんだ?」と車から声をかけてくれて乗せて行ってくれました。本当にみんな優しいからヒッチハイクしなくても良いことが多々ありました。
そうはいっても必ず車が止まってくれるとも限りません。島の端にあるRuckle Parkという公園に行くときは2時間くらい歩いても、なかなか車が通らず・・・通る車に必死でアピール(笑)止まってくれたヒッピーの車の人は降りる時、電話番号くれて、帰りに迎えにくるから呼びなって言ってくれて泣きそうでした~
まとめ
旅行は非日常が楽しめるとは言いますが、ヘルプエクスチェンジは非日常が日常と言ったところでしょうか。
ワーホリや留学とはまた違った楽しみ方ができると思います。もっとこう・・・異文化に溶け込んでいくイメージです。
そして実感しました「なんとかなる」ってことを。
少額の貯金で海外に飛び出して、生活して、働いて、ヒッチハイクを経験して、友達ができて、「なんとかなった」という実感をヒシヒシと感じることができ、自分の強みになっていったと思います。
ソルトスプリング島での生活の後、なんでもできる気がして、当初はお金もないし、とりあえずソルトスプリング島で生活できればいいやとしか考えてなかったのに、ワーホリや旅を続けてもっと色んな人に出会いたいって、なんとなくの人生の目標みたいなものが見つかった気がしました。
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