いつもひとりで、オランダやイギリスなどヨーロッパの国々を旅しています。美術館巡りが大好きです。国内では、大好きなアーティスト・超特急を追いかける旅を展開中。⇒プロフィールの詳細はこちら
まるでタイムスリップしたような非日常を味わいたいなら、スコットランドの古都・エディンバラはいかがですか?
かつての古都は、今でも趣のある雰囲気を残したままの街並みです。
イギリスでは、ロンドンに次ぐ観光都市。ロンドンよりも重厚感のある雰囲気です。
イギリスを訪れたのなら、ロンドン以外の地方都市も併せて観光するのも楽しみ方のひとつですよ。
この記事の目次
エディンバラって?
イギリス・スコットランドの南東に位置する街・エディンバラ。かつてスコットランドが王国だった時代、このエディンバラは首都として栄えていました。
位置はこのあたり。
ロンドンからは鉄道、または飛行機でのアクセスがメジャーです。
街の入り口となる、エディンバラ・ウェーバリー駅構内です。
ロンドン・キングスクロス駅から、エディンバラ・ウェーバリー駅までは鉄道で約4時間半~5時間半ほどかかります。
ちなみに私が鉄道で移動した時は、いきなり徐行運転をし始めたり、設備のチェックをし始めたりで、遅れに遅れて結局6時間ちょっとかかりました。
イギリスに限らず、ヨーロッパの鉄道は遅れやすいものが多いので、時間に余裕をもって移動するのがベターです。
また飛行機では、ロンドン市内にある複数の空港からエディンバラ空港まで約1時間半です。格安航空も運航しています。
ちなみに、同じスコットランドにあって文化の中心地としても人気のある都市、グラスゴーからは鉄道で約1時間なので、グラスゴーまで飛行機でアクセスして、エディンバラと一緒に観光するのもおすすめです。グラスゴーもとても魅力的な街でした。
エディンバラは、イギリスではロンドンに次ぐ観光都市ながら、実は、見どころがコンパクトに終結していて、観光プランのたてやすい街でもあります。
そこで、エディンバラの観光でおさえておきたいキーワードと、公共交通機関を使わずに1日観光も可能なモデルコースを紹介します。
古都・エディンバラにがっつりと浸る、いわゆる王道コースです。
見どころはここに集結!「ロイヤル・マイル」
「ロイヤル・マイル」は、ホリールードハウス宮殿とエディンバラ城という、イギリス王室ゆかりの地のふたつを結ぶ道です。いわゆるエディンバラのメインストリート。
土産店や由緒あるカフェ・バーも豊富で、寄り道も楽しい場所です。じっくりと歩きながら、エディンバラの歴史を感じることができます。
この「ロイヤル・マイル」で外せないのは、道が結ぶ2つのスポットと、道の中心に立つ美しい教会です。
1日で観光するなら、まずはロイヤル・マイルをたどってみましょう。エディンバラ観光のカギとなる道です。
【9:30】ホリールードハウス宮殿
ロイヤル・マイルの東端にある「ホリールードハウス宮殿」は、朝9時半から開館です。
王室が所持する芸術作品を展示する、クイーンズ・ギャラリーも併設されています。
王室のコレクションの中には、日本ではなかなかお目にかかれないような画家の作品も。西洋美術に興味があるなら、宮殿といっしょに見学するのがおススメ!
王冠をかぶったライオンがあしらわれた扉を押して、チケットカウンターへ。
宮殿とギャラリーのチケットは、同じ場所で販売されています。
ホリールードハウス宮殿は、エリザベス女王のスコットランドでの公邸です。
現在の建物は1529年に建てられています。もともとは、11世紀に僧院として使われていました。
王室の輝かしい部分だけでなく、実は血なまぐさい歴史を見守っているという一面があるのも特徴です。宮殿の北東部分にあるメアリー女王の部屋では、16世紀に殺害事件が起きています。
16世紀の中盤、宮殿に滞在していたメアリー女王の夫・ダーンリー卿が、彼女とその寵愛する秘書の浮気現場を襲撃し、秘書をメッタ刺しにしてしまいました。そんな出来事も起こっている場所です。
スコットランドの独立していた時代や、現在のロイヤルファミリーについての知識があると、見学もより楽しくなります!
しかし知識がなくても、無料で日本語の音声ガイドをレンタルできるので、かなり役立ちます。
かつて僧院として使われていたエリアも見学できます。この僧院をかこむようにして、宮殿は建てられました。
広い庭園は、ゆったりと散歩するのにぴったりな場所。ロイヤルファミリーになりきって優雅に散策するのはいかが?
住所 | Canongate, Edinburgh EH8 8DX |
開館時間 | 9:30~18:00(11~3月は16:30まで) |
休館日 | 王室メンバーの滞在時(要確認) |
入館料 | 17.50ポンド(宮殿とギャラリーのコンビネーションチケット)、無料の日本語オーディオガイドつき |
【12:00】聖ジャイルズ大聖堂
宮殿の前から続く、上り坂のロイヤル・マイルを歩くこと20分。
ロイヤル・マイルの中くらいのところにある「聖ジャイルズ大聖堂」も、歴史のある建物です。
9世紀に建てられたこのゴシック様式の教会。外から眺めただけでもかなりの存在感ですが、内装もとっても美しい。
天井が高く、荘厳な雰囲気です。19、20世紀のステンドグラス、美しい天井を持つシスル礼拝堂なども見どころです。
住所 | High St, Edinburgh EH1 1RE |
開館時間 | 9~19時(土曜は17時まで、日曜は13~17時、10~4月は9時~17時) |
休館日 | なし |
入館料 | 無料だが、2~3ポンド以上の寄付が望ましい |
ロイヤル・マイルを歩きながら腹ごしらえ
約1.6キロにもわたるロイヤル・マイル。気軽に入りやすいファストフード店や、地元食材にこだわるレストランなど、幅広いジャンルの飲食店が軒を連ねています。
古い街並みに浸りながら、キリの良いところでランチスポットを探すのにぴったりです。
【14:00】エディンバラ城
聖ジャイルズ大聖堂から、ロイヤル・マイルを歩いて10分くらい。ホリールードハウス宮殿と並ぶ、王室ゆかりの地が「エディンバラ城」です。
「キャッスル・ロック」とも呼ばれる、岩山の上で長らく街を見守ってきました。
6世紀には要塞として、その後は歴代のスコットランド王の王宮や牢獄としても使われた歴史を持ちます。エディンバラの歴史を物語るような場所です。
城内はとても広く、チケット売り場から見どころの集まるクラウン広場までは歩いて20分くらいかかります。かつての城塞はとてもハードな造り…
見どころのひとつが「グレート・ホール」と呼ばれる15世紀の建物です。17世紀中盤までは、スコットランド議会場として利用されていました。
鮮やかな赤と、木の梁のコントラストが美しい場所です。王家にふさわしい豪華な装飾です。
住所 | Castlehill, Edinburgh EH1 2NG |
開館時間 | 9時半~18時(10~3月は17時まで) |
休館日 | なし |
入館料 | 16.50ポンド、日本語オーディオガイドは3.50ポンド |
【16:00】国立スコットランド美術館
高台にあるエディンバラ城から街中を目指して歩くこと15分くらいで、「国立スコットランド美術館」に到着します。
ここは、ヨーロッパ珠玉の美術が集結するスポットです。見ごたえたっぷりの作品に出会うことができます。建物は少し古代遺跡風です。
中世から現代まで作品の時代も幅広く、フランドル地方やイタリアの画家の作品が充実しているだけでなく、スコットランドゆかりの画家の作品も鑑賞することができます。
こちらは17世紀のオランダで活躍した、フェルメールの「マルタとマリアの家のキリスト」という作品。
フェルメール作品は日本では人気が高いので、来日すると絵の前は超混雑、遠くからしか眺めることができないということも珍しくありません。
ですが、絵を所蔵する現地で鑑賞すれば、人だかりがないどころか、ずっとその絵の前で独り占めできるというケースが多いのです。フェルメール作品以外も、もちろんじっくり鑑賞できます。
フェルメールを日本の混雑した美術館で鑑賞するのにうんざり!という人、必見です。しかも入館料は無料です。
住所 | The Mound, Edinburgh EH2 2EL |
開館時間 | 10~18時(木~土曜は19時まで)、季節により異なる |
休館日 | なし |
入館料 | 無料 |
【18:00】一日の締めくくりにふさわしい「カールトン・ヒル」
さらに、スコットランド国立美術館から絶景を目指します。
エディンバラ・ウェーバリー駅の前にのびる、ロイヤル・マイルと同様に大きな通りであるプリンシズ・ストリートを歩きます。
歩いていくと、再び街の高台に。見晴らしのよいエリアです。
美術館から歩いて20分くらいのところにある丘「カールトン・ヒル」。ここが、世界遺産の街・エディンバラ観光の締めくくりにふさわしい絶景スポットです!
丘の上からは、エディンバラを一望できます。モニュメントや旧天文台が点在する、遺跡のような丘です。
うつくしい景色をながめながら、エディンバラで過ごした一日を振り返るのがおすすめの過ごし方。
夕暮れや朝焼けなど、時間帯によって見せる表情が違うのも魅力のひとつ。エディンバラの街をより好きになってしまう場所かもしれません。
ウイスキーで乾杯!
エディンバラのあるスコットランドは、ウイスキーの名産地。
街には、スコッチウイスキーの博物館や希少なウイスキーを揃える専門店も!お酒がすきなら、エディンバラ観光を振り返りながらウイスキーを傾けるのもいいかもしれません。
世界遺産の街で酔いしれるウイスキーは、日本より格別!?
まとめ
「古き良きスコットランド」…現代にいるはずなのに、まるで昔にタイムスリップしたかのような錯覚に陥る、そんな街でした。
冬の寒さは厳しく、時期によっては16時ごろにはもう日が落ちきっているというようなこともあります。
しかし、夏は日が落ちるのが遅く、夜の8時ごろでもまだ昼間なのかと思ってしまうほどに明るいのが特徴です。そのような気候を利用してめいっぱい観光するのもいいでしょう。
世界遺産の古都で目撃する非日常は、きっとあなたにすばらしい体験を与えてくれるでしょう!
ヨーロッパ女子ひとり旅専門アーTRIPLER「カジヤマシオリ」
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