【旅のプロ!添乗員が教える】海外旅行用スーツケースのトラブル対策と選び方

写真大好き&元海外添乗員「あつこ」
ロンドン留学とバックパッカーを経て、旅の添乗員になったのは10年前。国内・海外と飛び回るうちに、それが無くてはならないものになりました。添乗員はお休みしてカメラ修行中です。世界各地の風習や文化の違いに興味があります。 ⇒プロフィールの詳細はこちら

旅行に行く際に必ず必要になるのが、荷物を運ぶカバンです。

ボストンバック、バックパック、ショルダーバックなど用途に応じて使い分けますよね。

泊まりの旅行となれば、キャスターがついていて転がしやすいスーツケースを選ぶ方が多いのではないでしょうか。

「でもスーツケースってどんなのが良いの?」

「サイズは?色は?壊れないか心配!」

そんな声を耳にします。

そこで今回、添乗員時代の経験も踏まえて『海外用スーツケース選びの注意点やポイント』をご紹介したいと思います。

そもそも、添乗員って何???



まずは参考程度に紹介させて下さい★

あまりパックツアーに参加されない働く世代の方に「添乗員」は馴染みが無いですよね。

添乗員は、”ツアーの出発から帰着までを予定表通りに進める責任者”です。

出発時の人数確認から、観光箇所で時間を決めたり、昼食レストランやホテルに到着前の連絡を入れたり、ツアー全体がスムーズに進むように、ツアーに同行して手配を行っています。

また、バスの運転手さんやガイドさんにも指示を出したり、飛行機に乗る際にはCAさんとも協力したり、色々な関係個所との連携を図ります。

特に海外添乗員になると、スーツケースが壊れたり、お客様の誰かがスリにあったり、飛行機が飛ばなかったりと、様々なことに遭遇します。

私のスーツケースに、お客様のスーツケース、沢山あると色々なトラブルがありました。

スーツケースのよくあるトラブルと対策

スーツケースのトラブル①:タイヤの破損&側面のへこみ



飛行機で到着した際、一番起こりやすいのが「タイヤの破損」と「側面のへこみ」です。

どうしても、タイヤ部分は出っ張っているので壊れやすい、のは仕方が無いことだと思います。

側面のへこみに関しては、悲しいですが海外では放り投げられることがほとんどです。

まず、知っておいた方が良いことは

タイヤ部分や、側面のへこみは基本的に免責扱い(航空会社は保証してくれない)

ということです。

新品のスーツケースを壊された日には怒り心頭ですが、航空会社としては消耗品扱いなのです。

とはいえ、空港到着時に破損があれば、忘れずに空港スタッフに申告しましょう。

破損状況によっても異なりますし、免責であっても証明書類を作成してくれます。

これは後々、航空会社の変わりに保険会社に保証してもらう、となった場合に必要になります。

また、こういう時のために、「携行品損害」のついた保険を選びましょう。

 

スーツケースのタイヤや、側面がへこまない対策は



出来ることは正直少ないのが現状です。

対策①信頼のおけるメーカーを選ぶ。

以前こんなことがありました。

毎日使う小さいスーツケースのタイヤが、転がせない程すり減ってしまいました。そこでメーカーに問い合わせようと調べたら、会社は潰れていて治すことが出来ませんでした・涙

タイヤだけ自分で交換しようと、ホームセンターにも行きましたが、丁度合うサイズや太さのものが無く、あきらめるしかありませんでした。

対策②あまりにも安すぎるものは、選ばないこと。

最近は安いスーツケースが増えていますが、安いものは安い素材が使われているので、高いものに比べて壊れやすいです。

かと言って高ければ壊れないかというと、そうもいきませんが、安すぎるものはオススメしません。

スーツケースのトラブル②:こじ開けられる&開かなくなる

スーツケースの閉め方って色々なタイプがあります。



まず、気をつけたいのが、ファスナータイプのスーツケースです。

貴重品を絶対に入れてはいけません。

なぜなら、鍵をかけていたとしても、

簡単に開くからです。

しかも身近にあるもので出来ます。例えばペンで、



ぶすっ・・・

少しだけ力をかけますが、女性でも簡単です。



ペンが刺さったら、横にスライドさせるだけで・・・



開いてしまいました!

カギをかけていても関係ありません。

ファスナータイプがダメというわけではありません。私は好きです。

ご利用になる場合は、中に大事なものを入れないとか、入れる場合は目の届くようにしておくとか、注意が必要です。

 

次にダイヤルロックタイプ

くるくる回る3つか4つの数字を合わせるタイプです。

まれにですが、ちょっとした衝撃で、

セットした数字がずれ開かなくなる

ことがあります。お客様でも1度だけありました。

そんな時は、少しだけずれている場合がほとんどです。
数字を少しずつずらして正解を探し当てるか、あきらめて全パターン試してみるしかありません。

かなり面倒ですし、旅行の楽しい時間が無駄になってしまうので、安いものは特に避けましょう。

100均の南京錠もずれて開かなくなることがあるので、ご注意下さい。
私はリュックに100均ダイヤルロックをかけた時に開かなくなり、なんとか全通りためして開けましたが、着替えも出せず、お風呂にも行けずに泣きたくなりました;;

 

そして、こちら「TSAロック」も、こじ開けられる可能性があります。



最近はほとんどのスーツケースがTSAロックですね。

 
TSAロックとは日本とアメリカを結ぶ線に関してはスーツケースを施錠することが禁止されています。それはランダムで中身の検査が入るからなのですが、TSAロックという特殊な鍵の場合は、空港職員が開ける鍵を持っているので、閉めても良いとされています。

だからと言ってTSAロックは何通りもあるそうで

鍵かえるのめんどくさーーーい!

というスタッフに当たって、無理矢理こじあけられて壊れてしまった!
なんてことも、有るとか無いとか。

他にもこんな場合が!



これはTSAロックの鍵の番号なのですが、Tが消えています。
番号がなんとか残っているからセーフでしょうか。

しかしこれは



アウトッ!!

TSAロックのナンバーが消えてしまっていて分かりません。
アメリカ線でチェックに当たるとこじ開けられる可能性が大きいですね。

色々なことを考えて、私の場合は「アメリカ線のみ」鍵は開けたまま預けるようにしていますし、お客様にも壊される可能性について案内します。

それで閉めるか開けるかの判断はお任せします。

一概に大丈夫!と言って壊されたら悲しいですもんね;



私のスーツケースの中で唯一TSA番号が刻印されていました。
機内持ち込みサイズなので、預けることは無いですが、これなら消える心配が無いですね。

スーツケースのトラブル③:中身が濡れていた



中身が濡れる可能性があるのは

①雨の日(飛行場で外に放置される場合がある)

②誰かのカバンから液体が漏れ出した場合

の2通りあります。

対策は、中身をすべてビニール製の袋に入れることです。

以前、海外の空港を利用した際、外はどしゃぶりの雨でした。
出てきたスーツケースはお客様みなさんびしょびしょで、中の服も濡れていました。

そんな中、とても丁寧な物腰の奥様だけは涼しい顔。
聞いてみると、全て小分けのビニール袋に入れていたということでした。

服だとそのまま入れる方が多いんじゃないでしょうか。

ですが濡れることも時々あったので、袋に入れておくと安心ですよ。

スーツケースのトラブル④:ターンテーブルで間違えて持っていかれる

結構多いようです。

ターンテーブルにいると「間違えないように~」という放送や声かけが、しきりに空港スタッフから行われています。

確かに市販されているものである以上、同じものは存在しますから注意が必要です。

対策①黒いものは避けて、明るい色のスーツケースを選ぶ

黒はビジネスマンを中心に使っている人が多く、似たデザインも多いです。

明るい色のスーツケースを選ぶメリットは、ターンテーブルで出てきた際に、遠くからでも見つけやすいことです。

 

対策②目印にステッカーを貼る



ベルトやハンカチを巻く方もいますが、断然ステッカーをオススメします。

なぜなら、ベルトやハンカチは簡単に取れるからです。

ベルトは元々スーツケースが不意に開いてしまった場合の補助的な役目をするものでしたが、今の時代あいてしまったスーツケースなんて、ほとんど見たことがありません。

万が一の備えにはなりますが、取れる心配をするくらいなら無くていいかと私は思っています。

(よくベルトが無くなったと空港スタッフに訴える方がいらっしゃいますが、これも保証外です。)

その点ステッカーは取れません♪

ステッカーは恥ずかしい、という場合は、アルファベットの小さいシールだけでも上部に貼っておくと良いですよ。

イニシャルでも名前でも、一度スーツケースを立てれば目につくはずです。

 

対策③機内持ち込みサイズにして、機内に持ち込む

持っていかれて困るようなものは、最初から機内持ち込みにすることです。

荷物が小さくまとまるようであれば、機内に持ち込むという方法もあります。

ただし、その際は液体類持ち込み制限にご注意下さい。

スーツケースを選ぼう!



ここまで、スーツケースにまつわるトラブルと対策をご紹介してきました。

それを踏まえて、さっそくスーツケースを選んでみましょう。

スーツケースのサイズは?

旅行の日数や、荷物の量を考えて選びましょう。

例えば冬なら防寒着などの荷物が増えることを想定しますし、夏でもウェットスーツやシュノーケルなどを入れたい場合は大きめのスーツケースが必要になります。

お土産を買うことも考えて、少し余裕のあるくらいが丁度良いです。
ただし隙間がありすぎると、中身が動くので壊れやすくなります。

また、重いものばかりを詰めすぎると、重さで衝撃が加わり、破損の原因にもなりますのでご注意下さい。

スーツケースの色は?



先ほどもトラブル例で書きましたが、黒は似たようなものが多く、間違えやすいので、出来るだけ目立つカラフルなものをオススメします。

白や色の薄いものは傷が目立ちやすいです。
濃いめの色の方が、傷が分かりずらくなります。

好きな色を選ぶことで愛着も湧くので、好きなカラーを選びましょう♪

ソフトケース vs ハードケース

どちらにも利点と欠点がありますので、以下を参考にお好みでお選び下さい。

ソフトケースの場合



ソフトケースとは、布地のスーツケースです。

海外サイズに関しては、日本人はハードケースを選ぶ傾向にあるため、日本人だと気づかれにくくなります。

また、ハードケースに比べると軽いことや、サイドにも収納があったりして便利です。

欠点は布なので、ステッカーは貼れないこと、雨に弱いこと。
雨が全体にしみこみやすく、中身が濡れやすくなります。

また切り裂かれるリスクがあります。

ハードケースの場合

ハードケースは硬いため、中身をしっかり保護しますが、逆に割れたり凹んだりするリスクもあります。

ステッカーを貼るにも自由ですし、ソフトケースよりもカラーバリエーションが多いです。

ソフトケースに比べて雨に強いです。
(かみ合わせた部分から水が入るので完全防水ではありません。)

切り裂かれる心配もありません。

欠点は、ソフトケースより重量があること。
飛行機に預ける際には、重量制限があるので気をつけなければなりません。

昔のスーツケースは「重かった」!買い替えると楽になりますよ♪

年配の方をお連れしていると、何十年もののスーツケースを、苦労しながら運んでいる方がみえます。

今では見かけないデザインもあって興味深いのですが、古いスーツケースって

とっても重いです。

私自身も15年前に買ったスーツケースと、最近のスーツケースを比べると雲泥の差でびっくりしました。

動かしやすさなど、機能性も向上しているので、買い替えてみると旅が楽になりますよ!

気を付けて欲しいのは、とても軽いけど、安すぎるスーツケース。

軽くするには素材などの工夫をしている分、値段は上がります。
安すぎるものは壊れやすいのでご注意下さい。

キャスター(タイヤ)の数は4本がオススメ



4本あった方が長時間ひっぱる際にも楽だったり、安定性があります。
また、4足で転がすほど重量が分散するため、タイヤが減りにくくなります。

タイヤの回転にも注意です。
2本だとタイヤが360度回らないことが多いので、向きを変えたりする動きが苦手です。

タイヤの太さは、細いと道路のくぼみに足を取られやすいので、細いよりも太い方がオススメです。
ただし石畳の多いヨーロッパを長期間移動する場合や、舗装されていないアジアの国に行く場合は、バックパックも便利ですよ。

私の相棒スーツケースをご紹介

最後に私の持っているスーツケース、大事な旅の相棒を、参考までにご紹介したいと思います。



一番左の黒が最初に使っていた国内~3日用。
その隣の赤いものが、現在使っている国内~3日用です。

真ん中のオレンジは、国内4泊以上用。
泊数が増える場合は荷物を増やすよりも洗濯します。
海外でも5泊くらいなら、このスーツケースを利用しています。

右の2つは海外添乗のお仕事用です。
ツアー中はバスが運んでくれるので、大きくても安心です。
2個あるのは、壊れた時にすぐ次のツアーで必要だったので、もう1つ購入しました。

個人で旅行する時は、国内は車があるのでスーツケース。
海外は移動が多いのでバックパックを利用しています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

旅行の頼れる相棒!スーツケースについて書かせて頂きました。

お客様を拝見していると、皆さんスーツケースには愛着を持っている方ばかり!

大事な大事なスーツケースですから、出来るだけトラブルに合わず、長く使いたいですよね。

ぜひ今後のスーツケース選びの参考にしてみて下さいね。

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