【富士宮市内限定!】レトロで美味しい富士宮焼きそばのお店10選!

こんにちは!地元密着型TRIPLERのYOUです!

前回の記事「富士宮のお土産30選!」で誰もが口をそろえて教えてくれたB級グルメグランプリ2冠王の「富士宮やきそば」

今では富士宮市のご当地グルメの筆頭ですが、メディアから有名になったお店も多数あり「そこって本当においしいの?」「実際どんなお店で食べればいいの?」「本物の富士宮やきそばを食べられるところは?」という疑問の声もあるのではないでしょうか。

そこで今回はそんな疑問にお答えするべく、宮っこライターである筆者が地元目線からおすすめの美味しい富士宮やきそばのお店を、その歴史とともにご紹介します!

この記事の目次

富士宮市民のソウルフード!富士宮やきそば

富士宮やきそばって?

きっと誰もが一度は耳にしたことがあるそのネーミング。
通常売られている柔らかい麺とは違って、茹でずに蒸し上げる独特な製法で作られたモチモチッとした食感と、噛めば噛むほど味がでる弾力ある麺のコシと旨味に、一度食べたらまた食べたくなる、そんな癖のあるリピーター率が高めの富士宮のソウルフード。

B-1グランプリ二連覇の知名度も相まって、国内外からもその味を求め多くの観光客が来宮するほど。市内ではレストラン・喫茶店・居酒屋・小料理店・アンテナショップなど約200軒以上ものお店で富士宮やきそばが食べられます。

 
富士宮焼きそばの特徴12箇条

 
しかし今回は

  • 富士宮市内
  • ワンコインから食べられる
  • 鉄板がある

この3つのキーワードで絞った美味しいお店を10軒ピックアップ!
それには地元民だからこそのこだわりがあるからなんです。

富士宮焼きそば=おふくろの味

富士宮やきそばは富士宮市民にとってはおふくろの味。

実は富士宮やきそばを外で食べようと思うのはほとんどが観光客や市外からの来訪者です。それは宮っこは「富士宮やきそばは家で食べるもの」という考えがほとんどだから。

富士宮やきそばを名のるには市内にある4つの製麺所の麺(マルモ食品・叶屋・曽我めん・さのめん)を使うのがルール。だから各家庭にはお気に入りの麺やブレンドしたソースを使ってのオリジナルなレシピがあったりするので「家で作った富士宮やきそばが一番美味しい!」と誰もが思っているんです。

そしてそれだけではない、おふくろの味の意味が宮っこがもつ富士宮やきそばのもう一つのイメージ。ノスタルジア・郷愁。

富士宮やきそばは お・や・つ♡

もともとは食料不足な終戦後に「小麦粉を使って戦地で食べたビーフンの味と食感を再現してみようじゃないか」との思いつきから生まれた富士宮やきそば。食材費も安く手軽に食べられることから、駄菓子屋がお菓子を売るかたわら始めた鉄板焼きが、市民に広く受け入れられるようになりました。

出典

少ないお小遣いを握りしめてお気に入りのお菓子を買い、そのすこし残ったお金で小腹を満たすため、おばちゃんにアツアツの鉄板で焼きそばやお好み焼きを作ってもらう。そしてハフハフしながらほおばる。

これが宮っこの食べ方なんです。

だから、やっぱり富士宮やきそばは、懐かしい雰囲気とワンコインそして鉄板のあるお店が一番!

ということで、ご紹介するおすすめのお店10選、ぜ~んぶ鉄板があってワンコインから食べられるレトロ感満載のお店を選んでみました。

お店ごとのちょっとしたおすすめPOINTもあわせてご紹介していますので確認してみてくださいね!

富士宮やきそばMAP

①うたちゃん②大宮小学校裏さの③前島④すぎやま⑤きふね亭⑥お好み食堂伊東⑦天神橋⑧うめづお好み焼き・焼きそば店⑨よない⑩焼きそば・お好み焼きむめさん

 

鉄板必須!美味しい富士宮やきそばのお店10選

市内中心地区焼きそば店

1選目:鉄板からアツアツを召し上がれ 西町「うたちゃん」

JR身延線西富士宮駅から徒歩5分にある「お好み焼 うたちゃん」は、大通りから少し脇道にはいった場所にあるこじんまりとしたお店です。

入口をはいると年季を感じる大きな鉄板が。店の真ん中に鎮座してお客さんをむかえてくれます。

店の中を見渡すと著名人のサインが壁にかざってありました。「B級グルメブームだった時はもうてんてこまいの忙しさだったんだよ」と女将さんが気さくに話しかけてくれます。

メニューも富士宮やきそばやお好み焼き、一品料理など種類も豊富です。おすすめをうかがったところ「桜エビがはいってるMIXかな」と教えてもらいましたが、今回はワンコインから食べられるがキーワードなので、お財布にやさしく大好きな「玉子焼きそば 650円」を注文しました。

女将さんが目の前で焼きそばを焼いてくれます。具は肉かす・キャベツ・ピーマン。野菜と麺は別々に調理し、最後に一緒に混ぜて焼くのが正しい作り方とか。こちらは叶屋の麺を使用しています。

炒めた野菜と麺をまぜ合わせたら、富士宮やきそばにはかかせないだし粉(いわしの粉)を、これでもか!と思うくらいに万遍なくふりかけます。これが富士宮やきそば独特の風味の元です。

なぜ鰹節ではなくいわしの粉を使用するようになったのか?と女将さんにうかがったところ、「富士宮は田舎で貧しい町だったから当時から駿河湾でよく獲れてた鰯を出汁をとるのに使っていて、その残った鰯がもったいないから粉末にして再利用していたんじゃないかな」と教えてくれました。

だし粉をたくさんふりかけたら、最後にトッピングの玉子・紅ショウガをのせて完成です。見るだけでモチモチした麺の食感が伝わってくるようです。赤・緑・黄色と、麺にそえられた彩りも食欲を誘います。

写真を撮ってもいいですか?とたずねたところ「じゃ、ちょっとまってねー」とご主人が焼きそばの隣に富士宮やきそば学会の幟を立ててくれました。

食すときはそのまま鉄板でも、お皿に分けて食べてもOKです。麺をほぐすときに使っただし汁がしっかりと焼きそば麺の中にまで浸透し、シコシコした麺には、ほのかに出汁の旨味を感じます。4種類のソースをブレンドした、うたちゃん特製のオリジナルソースの香りと味も相まってお腹を満足させてくれました。

ちなみに水は富士山の雪解け水です。女将さんが地元の湧水ポイントまで定期的にかよい水をくんでくるとのこと。お店にきてくれるお客さんのために冷やして提供してくれます。ホスピタリティも高いお店といえるでしょう。とても美味しいですよ。

店裏にある駐車場が狭いので軽自動車など小型車のユーザーにはおすすめです。

店名お好み焼き うたちゃん
住所富士宮市西町21-7
アクセスJR身延線 西富士宮駅から徒歩5分
営業時間9:00~18:30 (料理L.O. 18:00)・日曜営業
定休日水曜日・第一・第三の木曜日
電話番号0544-27-5242
駐車場4台(店舗裏:少しせまいので要注意)

2選目:なじみ客も観光客も絶賛!入店30分で満席の自家製づくしのお店 元城町「大宮小学校裏のさの」

「大宮小学校裏 さの」は富士宮浅間大社の近くにあるお店です。一方通行の道をすすんでいくと、おなじみの富士宮やきそば学会の幟が見えてきます。駐車場はお店の前です。

小学校裏と名前にあるように、一方通行の道路をはさんだ向かいには大宮小学校があり、平日は子供たちの元気な声が聞こえてきます。

店に入ると目に飛び込んできたメニュー。焼きそば・お好み焼き・しぐれ焼き・焼きうどんと、すべてがワンコインで食べられるのは嬉しいです。それもイカ・肉・卵がはいってこのお値段はとても良心的。今回も焼きそば(並)を注文です。

こちらも目の前で女将さんが、コロナ対策バッチリのフェイスシールド装備のうえ、丁寧に焼いてくれます。鉄板に沿って座れる8名ほどのカウンター席にも、隣の席との間にアクリル板が置いてありました。

女将さんのテキパキとした動きに関心しながら焼きそばができるのを待っていると、次から次へとお客さんが。時計を見るとまだ入店して30分もたたないうちに席が満席になってしまいました。

携帯を見ながら「ここ美味しいらしいよ」とはなす観光目的のカップルや、「席あいてるー?」と気軽に声をかける常連さん、リュックを背負った若者数名のグループなど、いろいろなお客さんが来店し、この店の人気度がうかがえます。

こちらは宮麺のなかでもコシが強く、唯一冷凍保存も可能なマルモ食品の麺を使用。弾力があり、モチモチっとした太麺はかみ応え十分。細かく刻まれたキャベツがシンプルな味の麺に甘みをくわえます。自家製の赤だしを使ったお味噌汁もサービスでついてきます。

「辛いのが大丈夫ならコレつかってみて」。女将さんから手渡されたのはこちらも自家製の七味唐辛子。市販のものよりもピリリッと辛く、焼きそばに絶妙なスパイスを与えてくれます。

帰り際に壁を見たら大きな地図がありました。日本各地にこのお店のファンがいることが一目でわかります。隣には世界地図もあり、国内だけでなく多くの国からもこちらのお店の味を求めて来店していることに驚かされます。

開店してすぐに席がうまってしまうので、早めの行動には自信があるぞ!という方にはおすすめのお店です。

店名大宮小学校裏のさの
住所富士宮市元城町18-13
アクセスJR身延線 富士宮駅から徒歩8分
富士山本宮浅間大社からは徒歩2分
営業時間11:00~19:00 ・日曜営業
定休日水曜日
電話番号0544-27-6981
駐車場3台(店舗前)

3選目:最後の駄菓子屋系やきそば 矢立町「前島」

富士宮市役所から近い場所にある「前島」。こちらは最近ではほとんど見られなくなった駄菓子屋系のスタイルを今に伝える貴重なお店です。

お店に入り自然と奥の鉄板席に座ろうとすると女将さんの声が。「あ、まだダメだよ、そっちの席でまってて」と入口付近にある席へうながされました。

席に座るとしっかりと注意書きが。お客さんは女将さんが焼き終わるまでこちらの席で待機をすることになっているようです。机にはたくさんのきれいな富士山の写真がはってありました。こちらのメニューも、焼きそば(並)450円~とお財布にやさしいお値段です。一番価格的にもうれしい「玉子焼きそば」をたのみました。

待機席から女将さんの姿を見守ります。一人でテキパキと黙々と焼きそばを焼いてくれています。なんともいえないソースの濃厚な甘酸っぱい香りが店内に広がり、食欲をそそります。

店内を見渡すと…ありました!こちらにもたくさんの有名人のサインが。メディア関係の取材がけっこう来られていたようです。各方面のアナウンサーの名前や番組名が多く見られました。

「できたからどうぞー」女将さんの声にみちびかれて席を移動です。鉄板には大きく広げられた2人前の焼きそばが。

2人でうかがったので2人前あるのはわかるのですが…なぜ?と不思議に思っていると、「他のところは1人分ずつ焼くんだろうけど、うちはまとめて焼くんだよ、それを鉄板から直接たべるの」という女将さん。

理由をきくと、「家族や仲間で分け合いながら食すことができるから」とのこと。

昔から駄菓子屋兼鉄板焼きとして営んでいたこちらには、大人子供関係なくお客さんがこられ、大人は鉄板焼きをつつきながらご近所さんと情報交換をし、子供は駄菓子を買ったりおもちゃで遊んだりとそれぞれが思い思いに時間をすごしていました。

そのなかで、人数分の焼きそばを一気に焼き、仲間や家族で分け合いながら食すことが定番となったそうです。

そして大人達は右手に箸やヘラ、左手にはお酒を持っていて離さなかったため、「皿を持つ手がない」とのことからこの店では皿は置いていないのだとか。

「そのほうが楽しいじゃない?みんなでワイワイやってさぁ」女将さんが在りし日の思い出とともに鉄板焼きのルーツを嬉しそうに話してくれました。

お店にある棚には、懐かしい駄菓子がきれいに並べられています。ヨーグルト風味のあのジャリジャリとした食感が特徴のモロッコヨーグルや、黒糖菓子のくろ棒、猫なのか犬なのかが永遠に謎のフィリックスガムも健在です。もちろんすべてお手頃価格!

女将さんに教えてもらったように、アツアツのまま鉄板からいただきます。こちらはマルモ麺を使っており、しっかりとした太麺は薄味ながらもコシがあり、キャベツとネギと麺のシンプルな旨味を十分に楽しめます。直接鉄板から食べるので、食べているとモチモチの食感から香ばしく焼けたカリカリの食感への変化も楽しめます。

話題が豊富な女将さんのお話もとても楽しくて時間を忘れるほど。時間に余裕があって懐かしい昭和レトロの雰囲気を感じたいとおもう方には、ぜひともおすすめのお店です。

店名前島
住所富士宮市矢立町195
アクセスJR身延線 富士宮駅から徒歩10分ちょっと
富士宮駅から560m
営業時間8:00~19:30・日曜営業
定休日無休(他不定休あり)
電話番号0544-27-6500
駐車場2~3台(店舗隣にすこし広めの駐車場あり)

4選目:セルフにチャレンジ! 東町「鉄板お好み焼き すぎやま」

続いて4選目のお店はJR身延線富士宮駅から目と鼻の先にある「鉄板お好み焼き すぎやま」です。こちらは自分で富士宮やきそばをつくることができるというセルフ式のお店です。

お店にはいるとゴロ~ンと猫ちゃんがお出迎え。一瞬おどろきますが、そのリラックスした姿にこちらもほっこりさせられます。とてもアットホームな雰囲気のお店です。「奥へどーぞ」という声に足をすすめます。

奥は広々としたお座敷でした。卓と卓の間にはついたてがあり、他のお客さんへの心遣いもわすれません。小さなお子様連れでも、安心して食事が楽しめます。

焼きものの種類も豊富です。「ピザ天」や「洋風天」などすこし謎なメニューも。気にはなりますがこちらでは「野菜焼きそば」をチョイス。注文のときに「ご自分でやけますか~?」と聞かれるので、自信のない方はお店の方にたのんでも大丈夫ですよ。

もちろん筆者は宮っこなのでセルフ式でお願いしました。

具材は、キャベツ・麺・ピーマン・椎茸・人参と肉かす。トッピングは紅ショウガです。かなりシンプルな焼きそばに仕上がりそうです。麺はコシがあり少し細麺の叶麺を使用。

富士宮やきそばの作り方は以下の順です。

①まず初めにラードをひき、溶けてきたら野菜と肉かす・麺をべつべつの場所で炒め、好みの硬さになったらヘラで一気に混ぜ合わせます。あとで蒸すので、キャベツの歯ごたえをのこしたい場合は炒め具合を調節してください。

②十分混ざったと思ったら次にお水投入。この水加減がのちの麺の硬さにかかわってくるので重要です。キャベツからも水分がでるので要注意!水を投入したら、勢いよくジャッジャッと炒め全体に水分が行き渡るようにします。野菜が多いときは、①で炒めた麺に水を回しかけ、上にフタをするように炒めた野菜を乗せて蒸し上げます。

③味付け・ソース投入です。全体によくからめるのがコツ。

④もう一度よくまぜ、一手間のソース一振り!香り付けとなり食欲をそそります。

最後に紅ショウガをのせて完成です。プリッとした麺に箸がすすみます。

セルフなので、味が薄いな~と感じたら自分で味を付け足すこともできます。いろいろな調味料をMIXして、好みの味で召し上がってみてくださいね。

広いお座敷があるので、仲間でワイワイ楽しみたい方や、子連れのファミリーにはおすすめのお店です。

店名鉄板お好み焼き すぎやま
住所富士宮市東町23-1
アクセスJR身延線富士宮駅から歩いて3分ぐらい。
富士宮駅から158m
営業時間11:00~21:30(L.O.21:00)・日曜営業
定休日月曜日
祝・祭日場合は翌日
電話番号0544-24-8072
駐車場6台(店舗横)

5選目:珍しいさのめんが食べられちゃう 元料亭の女将が営むお店 貴船町「きふね亭」

こちらは今までのお店とは少し違って、どこか小料理店を思わせるつくりの「きふね亭」です。それもそのはず、こちらのお店は元料亭ということで、古いながらも上品な佇まいをうかがえます。

お店ではテイクアウトもできます。暖簾をくぐりいざ店内へ。

なかでは狸がお出迎え。しっかりと手指衛生にも気を配ります。

こちらでは幟ではなく、富士宮やきそば学会の玄関マットが置いてありました。アプローチの石畳も趣を感じます。店内には入口をはいってすぐにあるカウンター席と、3室の個室が。こんにちは~と声をかけると忙しそうに女将さんから「今いっぱいなんだよね」と満席の返事。

あきらめて店をでようとすると、「ママ、いいよ~うちらもう帰るから~」と常連さんらしきご婦人たちが席を空けてくれました。女将さんとお客さんの距離が近い素敵なお店です。

さすがに元料亭だけあって選べる一品料理のメニューがたくさん。もつ煮込みや刺身もあるので、昼からいっぱいひっかけたい方も満足できます。やきそばのメニューも豊富です。モツのはいった「もつそば」や「カレー入り焼きそば」も試してみたいところですが、呑み欲が止まらなくなるとこまるので、静岡名物の桜エビもはいった500円の「焼きそば」を注文します。

お座敷にも鉄板はあるのですが、今回は女将さんが作ってくれました。こちらでは珍しい、さのめんを使用しています。富士宮やきそばには、4種類の麺がありますが、ほとんどのお店ではマルモや叶を使っています。さのめんを使っているのは唯一こちらのお店のみです。

他の麺にくらべ、普通の麺にちかくどちらかといえば柔らかめです。トッピングにもだし粉ではなく、削った鰹節を使っているあたりが料亭の名残をとどめます。ソースもしっかりとした中濃的なドロッと感のある甘いものでかなりツユダクでした。

こちらは小料理店としても営業しているためラストオーダーもおそく、夜お酒といっしょに富士宮やきそばを楽しみたい方にはおすすめです。

店名きふね亭
住所富士宮市貴船町12-1
アクセスJR身延線 西富士宮駅から439m
営業時間11:30~14:00
17:00~22:00
定休日不定休
電話番号号0544-24-4856
駐車場8台(店舗に併設)

6選目:メディア露出度多し。聖地ともよばれるライブ感あふれるお店 淀師「お好み食堂 伊東」

「お好み食堂伊東」は、B級グルメブームが去ったあとでも、今なお開店までに多くのお客さんが列をなして並ぶ有名店です。多くのメディアに取り上げられたり、某有名アイドルのドラマの撮影地としても名を知られ、一時期「聖地」としてもたくさんのファンで賑わいました。

当日も開店30分前には、県外からのグルメな客やツーリング途中のバイカーなどがすでに店前で待機中でした。

お店の前にはしっかりと手指消毒用のアルコールが設置されウイルス対策も万全です。机の上には記入表があり、こちらに名前を書いて開店を待ちます。たくさんの名前が載っていました。

店の前にはガチャガチャが。店の近くには富丘小学校があり、年季の入ったカプセルトイ機が元駄菓子屋の姿を今に残します。隣には待機客のためのベンチもあるので、開店までの時間を座って過ごすことができます。

記入後、開店までの時間を近くの散策にあてる観光客もいました。

名前をよばれ、いよいよ入店です。店の真ん中には大きな鉄板があり、それを囲むように10席ほど並んでいます。その右手奥に5名が座れるほどのカウンター席と、左手奥には小上がりがあり、テーブル席3つと円卓が一つありました。

「こちらへど~ぞ」。メニューととも鉄板席に通されます。焼きそば・お好み焼き・ドリンク・一品料理、すべて種類が多くどれにしようか迷ってしまいます。ですが今回もシンプルに「焼きそば(並)」一択。

目の前でご主人が焼きそばを作りはじめ、店内にはジュージューとした鉄板焼きの音とそれを混ぜ合わせるカチャカチャというヘラの音が響きます。ご主人の華麗な手さばきがすすむタイミングで、お腹の悲鳴も大きくなっていきます。このライブ感も伊東の人気の一つといえるでしょう。モクモクと白い煙がたちソースの香ばしさを身近に感じられるのも伊東の魅力です。

「ど~ぞ」。ご主人から直接できあがったばかりの焼きそばを手渡されました。キャベツ・ネギ・肉かすのシンプルな焼きそばに、大量のだし粉が振りかけられています。そして薬味としての紅ショウガが彩りをそえます。出汁の味もしっかりと感じられ、薄味ですが存在感があり一口目から満足な味です。

人気店のため、夕方には麺が終わってしまうことも。麺が終わりしだい閉店となるのでこちらの味を堪能されたい方はお早めの来店をおすすめします。麺は叶麺を使用。全席禁煙なので、たばこの煙に弱い方はおすすめです。

店名お好み食堂 伊東
住所富士宮市淀師468-2
アクセスJR身延線 西富士宮駅から徒歩約25分。
富士宮中心部からクルマで約7分。
JR身延線 西富士宮駅から1,826m
営業時間10:30~18:00
※材料がなくなり次第、時間前でも終了
日曜営業
定休日月曜日・火曜日
電話番号0544-27-6494
駐車場25台(店舗向かって左脇に数台分・道路挟んで反対側に広めの駐車場:オレンジ色の幟目印)

市全域やきそば店

7選目:富士の絶景も楽しめる穴場的お店。高齢のシェフが1人でまかなう絶品焼き! 上井出「天神橋」

富士宮市内からはなれた場所にあるこちら「天神橋」は、古くからある鉄板焼き屋として地元宮っこから愛されるお店です。その味に魅了されたリピーターも多く、大通りから脇道に入ったわかりにくい場所に位置しているにもかかわらず駐車場はいつも賑わっています。

店内は昭和を感じるレトロなつくりです。もう何年もそこにあろう壁にはられたたくさんのメニュー札の味わいのある色合いから、その年月の長さが感じられます。

麺ものからご飯ものなどの定食までいろいろなメニューが楽しめます。トッピングも豊富です。飲み物も多種あつかっており、前回お土産記事で紹介した富士山サイダーまで。豚足(煮込み)なんていう珍しいものまでいただけます。

「うちはおばあちゃんが1人で作ってるからちょっと時間もらいますよ」。それもそのはず、こちらは80過ぎのおばあちゃんシェフが1人でつくる極上鉄板焼きの有名店なんです。

鉄板歴数十年のおばあちゃん看板シェフが腕をふるいます。お店は家族経営のようですが、鉄板をさばくのはおばあちゃん、ただ1人。細腕に長年で培った熟年の技が光ります。

できあがった焼きそばは、太麺でガッシリとしたコシの歯ごたえを感じます。見た目にくらべ味もしっかりとしており、ラードの油の旨味もあり、少しこってりとした味わいです。しかし塩っぽさはなく、ソースの味も適量で食べ飽きない味に仕上がっています。富士宮やきそば初心者にも受け入れやすい味といえます。

店の後ろには雄大な富士山が。この絶景も「天神橋」ならでは。天下の大爆としても名を馳せる「白糸の滝」や富士山西麓に広がる「朝霧高原」など、富士宮屈指の観光スポットも近いので、観光のついでに立ち寄るのにもおすすめのお店です。

店名天神橋
住所富士宮市上井出825-6
アクセス富士宮市街から国道139号線(西富士道路)を北上して約12分。
白糸の滝から徒歩5分
富士急静岡バス 富士宮~猪の頭線 「静岡富士病院入り口」バス停から徒歩2分
営業時間11:00~14:00
17:00~20:00
日曜営業
定休日木曜日、第4水曜日
電話番号0544-54-0520
駐車上30台(大型トラックも可能な広々とした駐車場有)

8選目:地元客率95%以上!ローカルに人気の 外神「お好み焼き・焼きそば うめづ」

「うめづ」はJR身延線の富士宮駅からも西富士宮駅からも距離のある場所に位置するお店です。郊外にあるため観光地化されておらず、来店客はほとんどが地元の方ばかり。

入るとまず目を惹かれるのはL字型の大きな鉄板。沿うように12席のカウンター席が並びます。奥に14名まで入れる座敷もあります。店内にはマンガも用意されておりお一人様でも待ち時間に困りません。

メニューも単品料理から、うどん・焼きそば・しぐれ焼き・鉄板まで、いろいろそろっています。すべて1000円以下のリーズナブルなお値段です。

鉄板の奥が焼きそば、手前がお好み焼きと担当をわけて調理します。これも待ち時間短縮を意識したお客さんに対する心配りといえるでしょう。

「焼きそば(並)」です。細腰のモッチリとした叶麺を使っています。味付けはあっさりとシンプル。ソース少なめでしっかりとしたお味です。たっぷりとだし粉と青のりをまぶしていただきます。

お水はセルフサービスになるので席についたらご自由にどうぞ。こちらは清潔感もありゆったりとしており、1人飯をゆっくりと楽しみたい方やローカルな雰囲気を楽しみたい方にはおすすめです。

店名お好み焼き・焼きそば うめづ
住所富士宮市外神1273-5
アクセスJR身延線 西富士宮駅から2.6km
■バス停からのアクセス
富士急静岡バス 富士宮駅〜上条 角屋 徒歩6分(410m)
営業時間11:00~20:00(オーダーストップ)
日曜営業
定休日火曜日
電話番号0544-22-1104
駐車場10台(店舗に併設)
ホームページhttp://shizuoka.j47.jp/umedu/

9選目:オリジナルメニューのパイオニア!気さくな女将さんがつくる歴史ある味 下条「よない」

こちら「よない」は50年もの歴史がある富士宮やきそばの老舗です。週末は多くの地元の常連客で賑わいます。

店内は鉄板まわりに数席とテーブル席が用意されており、少しこじんまりとした落ち着く雰囲気のあるお店です。メニューも女将さんが考えたオリジナルなメニューがたくさん。富士宮やきそばには、しょうゆ・塩ソース・塩こんぶ・ガーリックバターなど、他のお店では味わえない独特なものも楽しめます。

「五目焼きそば」を注文。平日は女将さん1人で店にたっているそうですが、当日は常連客が多く娘さんと2人で厨房をまわしていました。女将さんの焼くスピードに合わせ、娘さんが食材をだしたりお皿をならべたりとしっかりアシスト。年を重ねた絶妙なコンビネーションが素晴らしいです。

調理している女将さんに、変わった味の焼きそばが多いのはなぜですか?と尋ねてみると「いろいろ開発するのが楽しいから」と嬉しそうに答えてくれました。富士宮のお好み焼き「しぐれ」もこちらのお店が発祥だとか。「また新しいメニュー考えなくちゃね」と微笑む女将さんが印象的でした。

お店の壁には女将さんお手製の「よない写真館」というホワイトボードがかけられており、来店されたたくさんのお客さんの写真が飾られていました。皆さん本当に楽しそうで、このお店のアットホームな雰囲気と気さくな女将さんの人柄がわかります。

こちらが「五目焼きそば」。かなりボリューム感のある焼きそばはお得感があります。具はキャベツ・人参・肉かす・桜エビ・イカの五品。甘みのあるソースがシコシコとした腰のある麺とシンプルな素材をひきたてます。麺はマルモ麺使用です。

女将さんと娘さんに、「一緒に記念写真いいですか?」とお願いしたら「こんな格好でいいかなぁ?」と少し恥ずかしそうにしながらも快く引き受けてくださいました。ほんとうに明るくて優しい素敵なお二人でした。

休日は地元の方で混み合うため、気さくな女将さんとの会話をゆっくり楽しみたい方は平日が狙い目ですよ。

店名よない
住所富士宮市下条485-1
営業時間[月~水] 10:30~15:00 [土・日] 10:30~17:00
定休日木曜日・金曜日
電話番号0544-58-3988
駐車場有(店舗向かいに5台くらい)
ホームページhttps://www.facebook.com/yakisobayonai/

10選目:いつ行っても席は満席!鉄板席死守なら朝一が吉!インスタ映えのキャベツタワー 上井出「むめさん」

最後にご紹介するのは、国道414号線を白糸の滝方面に向かう場所にある「むめさん」です。こちらは山小屋のような平屋の店舗が目印です。開店前にはすでに多くの客が店前に待機しており、お昼前には駐車場が完全に埋まってしまうほどの人気店なんです。

富士宮のメジャーな観光地、「朝霧高原」や「まかいの牧場」、富士山世界遺産構成資産にも選ばれ「観光百選滝の部」で1位となった「白糸の滝」も近くにあるので、県内外からの多くの観光客が訪れます。

お店の入口には名物女将・むめさんのイラストパネルが立っており笑顔で来店客をお出迎え。

来店客はまず、入口前にある名簿に名前を記入。アルコールで手を消毒してから、再度店舗横にあるトイレで石鹸を使って手を洗います。そして店内に入っても席に着く前にもう一度アルコール消毒を行います。衛生面・ウイルス対策に大変気を配っており、安心して来店できるお店です。

まず目に入るのが手作り感満載のメニュー表。お好み焼き・焼きそば・しぐれなどの鉄板3兄弟の他、ラーメン・カレー・親子丼など定食類も用意されています。一品料理の数も豊富です。トッピングの数も多いうえ焼きそばも「並 500円」ととってもリーズナブル!

調理の準備をする女将さん。鉄板の上には大量のキャベツが盛り上げられていきます。一体これをどうするのか?焼きそばを待つ間にも、どんどん来客が押し寄せます。あっという間に鉄板席は満席になりました。

30分後はこのとおり!大量の注文に広くて大きな鉄板の上はキャベツの山!山!山!これぞむめさん名物のキャベツタワーです!この山を女将さんが長年のカンと経験で絶妙なタイミングを見計らって裏返していきます。

女将さんの神業に見とれていると、「焼きそば並どうぞー」と奥の厨房から焼きそばが。むめさんでは、鉄板はお好み焼き専用なので焼きそばは奥の厨房での調理になり比較的早めに提供されます。

具材はキャベツ・ネギ・肉かすといたってシンプルです。麺は中細麺の曽我めんを使用。甘さ控えめのドロッと感のあるソースです。ボリュームはほどほどなので、あと一品たのんで仲間とシェアするのもおすすめです。

店名お好み焼き&焼きそば むめさん
住所富士宮市上井出854-50
営業時間[月・水~金] 10:30~17:00(L.O.16:30) :現在は営業時間の短縮を行っています。詳しくはHPを確認してください。
[土・日・祝] 10:30~19:00(L.O.18:30) 
日曜営業
定休日火曜・第3水曜(祝日は営業)
電話番号0544-54-1161
駐車場有(店舗脇に10数台)
ホームページhttps://www.mume-san.com/

待っている間にもう一品!名店の隠れた絶品!

せっかく美味しいお店に来たのに富士宮やきそばだけじゃものたりない!そんなグルメな方におすすめのサイドメニューを厳選して5品ご紹介します。

1品目:「うめづ」の臭みをまったく感じない 「生モツ炒め」

1品目は、うめづの「生もついため 450円」です。生モツとタマネギというシンプルなものですが、あっさりとした見た目とは違い、かなりニンニクのパンチがきいていて箸がガンガンすすみます。生モツの生臭さも一切感じないしっかりとした味付けなので、ビール片手でもノンアルコールの方にも好まれる、うめづ一番人気のおつまみです。

2品目:「前島」の青魚独特の風味がたまらない 「黒はんぺん」

2品目は前島の「黒はんぺん焼き(3枚1皿)180円」です。鰯を使った静岡県ならではの黒はんぺん。DHAも豊富で少し苦みを感じるあの独特な味がクセになります。甘辛の醤油を塗って鉄板で焼くので、店内に醤油のこげる香りが広がります。焼き上がった黒はんぺんに帯状に海苔を切ったものを巻いて提供してくれます。海苔は普通味と、山葵のりが楽しめます。

3品目:「お好み食堂 伊東」のアツアツご当地グルメ みんな大好き 「しぞ~かおでん」

3品目は、お好み食堂 伊東の「しぞ~かおでん(1品 70円)」です。具は大根・玉子・昆布・厚揚げ・ウインナー・黒はんぺんなど10品から選べます。大きな鉄板の上におでんを入れたおでん鍋が置いてあり、セルフで自由に取り分けることができます。何を選んでも1品70円なので、焼きそばを待つ間に小腹を満たしたいときのちょうどよい一品です。

4品目:「むめさん」の宮麺つかったオリジナルパン 「宮麺使った焼きそばパン」

こちらはサイドメニューというよりも、お土産に最適な一品。その名も「宮麺使った焼きそばパン 100円」です。ドックパンの中に曽我めんを使った富士宮やきそばが入っており、ソースの味で濃厚な焼きそばパンに仕上がっています。大きさもほどよい大きさなので、行楽帰りの車の中や、ご家族や知人・友人のお土産などにもおすすめできる商品です。

特別編:富士宮に来たら一度はたべたい!富士宮風お好み焼き 「しぐれ」

富士宮といったら焼きそば!いえいえ、本当の通はこちらの「しぐれ」を食べるんです。

しぐれは富士宮風お好み焼き。お好み焼きの生地にキャベツ・ネギ・肉かす・豚バラなどを盛ります。そして別で炒めた富士宮の蒸し麺と玉子をドッキング!キャベツの水分でよく焼き蒸したら出来上がりです。

いわばお好み焼きと富士宮やきそばのあいのこ。ボリューミーなうえ中はふんわり、表面はパリパリとした食感が楽しめます。

富士宮市内のどこの鉄板焼き店でも味わえますので、焼きそばにプラスしてしぐれ焼きを注文してみるのもおすすめです。

まとめ

地元っ子が選ぶ「レトロで美味しい富士宮やきそばのお店10選」はいかがでしたでしょうか?富士宮やきそばって名前は聞いたことあるけど、食べたことはないなぁ、と思われた方はぜひ一度試してみてください。

お店によって味も具材もソースも出汁もそれぞれが違います。店内の広さや、設備なども皆それぞれ。

初めての方・いつもと違うお店に行ってみたい方・富士宮やきそばフリークな方・富士宮やきそばのはしごをしてみたい強者も、味だけではなく雰囲気などもイメージしてお店を探してみるのもよいかもしれませんね。

今回の記事が少しでも皆様のお役に立てたら嬉しく思います。

ぜひ一度地元っ子のおすすめする富士宮やきそばのお店を訪れてみてくださいね。

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人生再発見!Re:LIFEエンジョイTRIPLER♦YOU

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静岡県の沼津市という北に富士山、南に駿河湾を望む穏やかな土地で生まれる。幼い頃は甘えん坊で引っ込み思案。大人しい性格で家の中で過ごすことが好きだった。高校生のとき演劇部に所属し、自分を解放すること、表現することに目覚める。そして「勇気・好奇心・行動力」という将来の座右の銘となる言葉と出会い、現在はその言葉を胸に、新人の駆け出しライターとして日々奮闘中!!⇒プロフィールの詳細はこちら

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