通称「鷲の巣村」?!崖にそびえるフランス・エズの古城はまさに天空の城だった!

空に浮かぶ天空の城・・・アニメやゲームの世界だけだと思っていませんか?

いいえ、そんなことありません。フランス南部にあるエズという小さな村は、片側を海、もう一方を山に囲まれた崖にそびえる村。その村の中心にある古城は、外から見るとまさに天空の城。

エズは「鷲の巣村」とも呼ばれており、これは鷲が他の動物から我が子を守るため、崖や山の頂上などの高い場所に巣を作る習性があることから付けられたそう。

今回は当時の面影を残す美しいフランス・エズ村とエズから8kmから離れていないのに全く異なる世界観を持つモナコを紹介します!

エズ基本情報

概要

エズはフランスのニースとモナコの真ん中あたりに位置しており、ニースから12km、モナコから8km離れています。南側が海、北側が山になっているのは、南から太陽の陽を受け、北からの冷たい風を防ぐためだそうです。

アクセス

エズは非常に小さな村なので、多くの観光客は周辺の街から日帰りでエズに訪れます。今回、私はニースに滞在し、エズとモナコに日帰りで訪れました。エズにはバスの停留所が2ヶ所あるのですが、一方が村の中心にあるのに対して、もう一方は山のふもと(海岸沿い)にあり、城を訪れるには1時間ほど山登りをしなければいけないので、実質、停留所は1つです。

ニースから

82番(Plateau de la Justice行き)または112番(Monte Carlo行き)のバスで30分ほどです。82番と112番に乗れば、村の中心(Eze Village停留所)まで行くことができます。100番のバスは山のふもとに停留するので、山登りに興味がある方以外、乗らないでください!バスの停留所はニース内にいくつかあり、始発はVaubanという大きなバスターミナルの駅から出ています。ニース市内からVaubanへはトラムでもアクセスできます。

また、82番と112番のバスが合わせて1時間に1本くらいしか出ていないので、時刻表はチェックするようにしましょう。

yuri
私はVaubanまでトラムで行き、そこから112番のバスに乗りました!トラムのVaubanとバスターミナルは少しだけ離れているので、最低でも10分間の乗り換え時間があったほうが安心です!

モナコから

112番(Nice Vauban行き)のバスで15分ほどで行くことができますが、このバスは日曜・祝日は運行していません。また、運行日でも本数はかなり少ないので注意です。

歴史

エズの歴史は古く、紀元前2000年ごろから始まります。崖に城を築くようになったのは、スペインの海賊や北アフリカの人々の攻撃をいち早く見つけられるようにするためです。外敵から守るために崖に村を築くことはフランスの他の地域やイタリアでも見られ、「鷲の巣村」とはそれらの村を総称した呼び名です。

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つまり、エズ村は”鷲の巣村の1つ”ということになりますね!

天空の城エズの見どころ

出典:http://www.mycotedazurtours.com/?p=1010

迷路のような村

出典:http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/50/e3169955f32f9e78d94b78d92cac66ee.jpg

エズ村に着いたら、まずはinformationで地図を手に入れましょう!この地図がまた宝の地図みたいに書かれてていい味だしてるんです。

高い壁と狭い道はまさに迷路のよう!小さな村なので地図がなくても大丈夫ですが、隅々まで観光するためにあったほうがより楽しめます!

中世の面影を残す美しい街並み

城の中には洋服屋やお土産屋の他にアートギャラリーなどもあり現代的な一面もありながら、石畳や要塞のような高い壁は中世にタイムスリップしてしまったような独特な雰囲気があります。

頂上からの絶景

エズ村の頂上には植物園があります。植物園はサボテンがメインというなかなか珍しい園ですが、サボテンが見たくて入場する人はおそらくほぼおらず、私を含めて多くの人の目的は、植物園からの絶景です。

一方に崖、一方に美しい地中海(とサボテン)。どこまでも広がる海は本当に息を呑む美しさです!

yuri
入場料が6euro(2018年2月時点)するのですが、この植物園は入る価値アリです!

エズの香水

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エズにはフレゴナールという老舗の香水屋の工場・直営店があります。フレゴナールの香水は昔ながらの手作業で生産されるため、直営店など一部の限られた店舗でしか購入できません。フレゴナールの直営店は、バス停から植物園に向かって少し上ったところにあり、香水の他化粧品や服なども販売しています。

さらにエズを満喫したい方は・・・

写真を撮りながらゆっくり回っても1時間くらいあれば回れてしまうエズ村ですが、もっとエズを楽しみたい、という方はレストランで食事をしたり、宿泊することもできます。

ホテルに泊まってのんびり

エズにある有名なホテルは”シャトーエザ”と”ラ・シェーヴル・ドール”の2つです。どちらも良いお値段がしますが、宿泊すると夜や早朝など、人が少ない時間にエズの城内を散歩できて、美しい街並みをさらに楽しめると思います。

出典:https://www.booking.com/hotel/fr/la-chevre-d-or.ja.html

ラ・シェーヴル・ドールの入口。ラ・シェーヴル・ドールではウェディングもすることもできます。古城でウェディングなんて憧れです。

レストランでゆっくり食事

せっかくだからゆっくり食事でも、という方はホテル”シャトーエザ”のレストランのテラスからの眺めは絶景でおすすめです。

ついでに寄りたいモナコ公国

アクセス

ニースから訪れる場合は100番(Menton行き)または112番のバスで行きます。モナコ内にいくつか停留所があるので目的地に合わせて下りるか、どこに行くか決めていない場合はまずはInformationの前で下りるといいと思います。112番は前述したとおり本数がかなり少ない(2時間に1本くらい)ので、エズ→モナコと1日に両方行く方は、モナコ行きのバスの時間に合わせてエズでの時間の過ごし方を考えた方が良いと思います。モナコからニースに戻る場合、100番のバスは頻繁に出ているので、時刻表についてはそんなに意識しなくても大丈夫です。

また、モナコには鉄道駅もあるので他の都市から鉄道を使って行くことも可能です。

yuri
ニースからバスに乗る場合は、右側の席に座るとバスから美しい海を見ることができますよ!

モナコの見どころ

上品な街並み

エズやニースから十数kmしか離れていないのに、その街並みは全く違います。モナコは建物が立派!建物の色も淡いピンクや黄色など可愛い色で上品な雰囲気。

宮殿

モナコの宮殿も薄いピンクで美しい。ミニチュアハウスのような可愛らしさもあります。毎日11時55分から衛兵の交代式が行われます。(私は見られませんでしたが、どうやらあっさり終わるらしいです)宮殿内は4月~10月は見学可能で、オーディオガイド(日本語あり)を無料で借りられます。

宮殿の広場からはモナコの街を見渡すことも出来ます。海岸には高そうなボートがずらり。さすがお金持ちの国です。

yuri
豪華な一軒家が多いイメージでしたが、モナコは意外とアパートメントが多かったです。

カジノ

モナコと言えばカジノ!ギャンブラーでなくても中の見学ができるのでちゃっかり入ってきました!ただし、入れるのはホールまで。昼間でもカジノで遊ぶことはできますが、入場料が必要です。また、プレイスペースは写真撮影はNGでした。

カジノの内部です。宮殿や高級ホテルのような豪華さがありました。

yuri
カジノの前には高そうな車がいっぱい停まっていて強そうなセキュリティーも構えていましたが、昼間は観光客が多くて入りやすい雰囲気でした!

富裕層の国のプチプラ土産

せっかくモナコに来たから、何か記念に・・・という方のためにいくつかモナコのプチプラ土産を紹介します!

マグカップ

モナコの紋章が入ったマグカップ。使いやすいしかわいい。

マグネット

ちょっとチープな感じが出てしまっていますが、荷物にならないのでお土産にはいいですね。

入国スタンプ

これはタダです。パスポートを持っていくとモナコの中心部にあるInformationで押してくれます。私はスタンプを押してもらうためにパスポートを持っていきましたが、モナコに入国するための審査などは全くないのでパスポートは持っていなくても大丈夫です。

モナコレストラン情報

モナコはエズよりもたくさんのレストランがあります。値段はランチだとメインが15euroくらいで、物価は高めです。観光スポットの周りのお店は観光客を相手にしているお店が多いので、英語メニューがあったり、団体客が居たり、”地元感”は薄かったです。

yuri
モナコのレストランで食べたサーモン、とても美味しかったです!ワインと食後にエスプレッソを飲んで25euroくらいでした。

まとめ

エズ、モナコ、近いけれど全く異なる雰囲気を持つ2つの街ですが、エズの植物園、モナコの宮殿から見下ろす街並みと海の美しさはどちらも見ていて飽きません。世界にはこんなに美しい景色があるんだなぁと思わせてくれました。

エズの近くにあるニースも海が美しくて絶景なので、南フランスに行く時はニース、エズ、モナコでセットで訪れてみてくださいね!

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旅=自己成長!地球に恋する帰国子女TRIPLER「Yuri」
父の仕事で小中学生の4年間、ドイツで海外生活を送ったことがきっかけでドイツが大好きになり、移住したいと思うようになる。大学卒業後、東京で就職するもその思いは枯れることなく5年後に退職。現在はドイツでワーキングホリデー中。息をのむような絶景、涙が出るほどの感動、笑っちゃうくらいの驚き・・・旅を通してより感受性の豊かな人間になることが旅の目的。 ⇒ プロフィールの詳細はこちら </A >

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