世界遺産マチュピチュを目指して、インカトレイルを4日間歩いたら絶景だった!

こんにちは、SAKIです。

憧れの天空都市『世界遺産マチュピチュ遺跡』を目指して、4日間かけてインカトレイルを歩いてみました!

全44kmの道のりを、キャンプをしながらハイキング。その途中には、たくさんの遺跡や美しい景色が待ち受けています。

秘境というだけあってなかなか大変な道のりですが、ようやくマチュピチュ遺跡にたどり着いた時の感動と達成感はものすごいことに。

今回はその体験を記事にまとめてみました。マチュピチュに興味のある方やこれから行くよという方はぜひチェックしてみてくださいね。

この記事の目次

マチュピチュのインカトレイルへ行く前に知っておきたいこと

マチュピチュのインカトレイルとは?

photo by amanda kelso

インカトレイルとは、古代インカ帝国時代に実際に使用されていた歴史ある道。南米6ヵ国(ペルー、ボリビア、アルゼンチン、チリ、コロンビア、エクアドル)に渡って張り巡らされています。

道中にはマチュピチュを含むたくさんの遺跡が残っており、2014年に世界遺産に登録されました。道はしっかり整備されているのでとても歩きやすく、毎年たくさんの人が訪れる人気のトレイルルートです。

ツアーには参加したほうがいいの?

参加したツアーのガイドさんによると個人でも行けるそうですが、まず英語がほとんど通じないこと、そして個人では現地での水や宿泊場所などの確保が難しいため、ツアーに参加したほうがいいと思います。

私たちが参加したツアーはコチラ。

WAYKI TREK
1998年から運営しているクスコを中心としたサービスを提供しているツアー会社。
インカトレイルは、2日間から5日間までお好きなツアーを選べます。

知り合いの紹介で利用しましたが、1グループの人数が2~8人と少なめで自分のペースで歩けたのが◎また、ガイドさんは丁寧に話してくれるので英語が聞き取りやすく、話も面白かったのでオススメです!

インカトレイルに参加するときのオススメの日程

今回私たちは、3泊4日のツアーに参加しました。

ハイキング中に高山病で辛い思いをしないように、少なくともツアー開始の2日前までにはクスコに滞在しておくことをオススメします。

高山病は、体力の有無に関係なく症状がでる人はでます。実際、体力のない私はほとんど問題なかったのですが、旦那さんは旅行中ずーっと頭痛に悩まされていました。

ですが、アルパカを前にしたら頭痛も吹き飛ぶそうです。

インカトレイルに参加するなら持ち物や服装はこれ!

まず服装ですが、私たちがペルーに訪れたのは8月の冬。

ハイキング中は、写真の通り長袖のTシャツとタイツで暑いくらい。休憩中や雨が降ってきたときのために、レインパーカーとレインパンツは持ち歩いていました。

夜は最低気温が0度を下回ることもあるためフリースとライトダウン、雨でぬれた時のための着替えも必要です。

次に持ち物ですが、ツアーによってレンタルできるものは違うかもしれません。
私たちが参加したツアーを元に必要な持ち物をまとめてみました。

必要な持ち物
・バックパック(40 x 35 x 20 cm 以下ならマチュピチュ内にも持ち込めます)
・寝袋(最低使用温度-5℃)※レンタルも可能
・プラティパスなどのドリンクボトル
・ヘッドランプ
・日焼け止めやサングラス
・虫よけスプレー
・トイレットペーパー
あると便利な物
・帽子
・高山病の薬など
・トレッキングポール(ラバーキャップ付)※レンタルも可能
・ペルー通貨のお金(有料トイレやチップ用)
・スナック(とくに2日目はランチが遅いため、お腹がすきます)
・ビニール袋
・カメラやスマートフォン、モバイルバッテリー

テントとエアーマットはツアーで用意してもらえます。

また、ツアー中は8kgの荷物が収容できるダッフルバッグが1人に1つ渡されます。そのダッフルバッグはポーターさんが運んでくれるので、ハイキング中の手荷物は水や上着、スナックくらいです。

ダッフルバッグは寝袋も悠々入る大きさですが、防水ではないため気になる方は中の荷物をすべてビニールなどに入れましょう。

インカトレイル1日目、軽めのハイキング

初日のトレイルルートは、全12kmで勾配もほとんどないため、ウォーミングアップとして終始気持ちよく歩けます。

車でスタート地点へ、トレイル開始!

ホテルから専用車でインカトレイル出発地点に移動します。
4日間のトレイルではここから徒歩ですが、もっと奥まで電車で行くことも可能です。

ウルバンバ川を越えて、トレッキングスタート!

最初の遺跡、ヤクタパタ遺跡

3時間ほど歩くと、最初の遺跡『ヤクタパタ遺跡』を発見。

ガイドさんが、遺跡ごとに歴史をいろいろ説明してくれます。
ですが、どうしてもすぐ忘れてしまう・・・ので事前学習しておくかメモするのがオススメ。

お昼はコース料理でボリューム満点

民家の敷地のような場所で、ランチ。

まずは、前菜のグアカモーレ。

スープにメインディッシュにデザートのフルーツまでついて、かなりボリューム満点。

キャンプトレイルでこんな豪華な食事が食べられるとは・・・最高です。

夜は民家の近くでテント泊

ランチ後に1時間半ほど歩いて、宿泊ポイントに到着。

テントは3人くらいは寝れる広さがあり、しっかり厚みのあるエアーマットが敷かれているので快適!

周りの風景はこんな感じ。

1日目のルートには、今も人が住んでいる村がちょこちょこあるため、ローカルの人々の暮らしを垣間見ることができます。

たぶんスペイン語かな?

「ぼくの写真を撮ってくれ」と言うのは伝わってきたので、いっぱい撮ってお見せしたところ大変満足してくれました。

インカトレイル2日目、最大の難所!標高4,234mの峠越え

2日目は、最もチャレンジングなルート。
全16kmで、4,000m級のワルミワニュスカ峠を越えます。

朝食後、さっそく出発!

6時くらいに軽めの朝食。
シリアルバーや飴などのスナックをもらって、さっそく出発!

ちなみに、3日目の朝食はこんな感じ。
メニューは毎回変わります。

石段の急勾配・・・

上り坂が延々と続くルート。

川の音が涼しくさせてくれます。

石段の上り坂を、1歩1歩確実に登っていきます。

ポーターさん達が、汗びっしょりになって私たちの荷物を運んでくれています。

ラマやコンドルに遭遇

高度が高い場所ではラマに会えます。

3日目には、道を占領するラマの集団にも遭遇。

また、ラッキーな人はここでコンドルを見ることができます。

5時間ほどかけて、やっと頂上に

だいぶ空気が薄く、高山病の症状がある旦那さんは辛そう・・・。

2日目はみんなそれぞれ自分のペースで歩いているので、ムリせずゆっくり進みます。

あと、高所なのでだいぶ寒いです。休憩中は体がかなり冷えるので、ライトダウンや手袋をもってきたほうがいいかも。

約5時間ほどかかって、ようやく頂上に・・・

火事の煙で多少曇ってしまっていますが、時折光がさして素晴らしい絶景です!

さくさく下山してテント泊

お腹もすいたので、サクサク下山します。

でも、下りこそ足の裏とかに負担がかかるので慎重に。

2日目のトレイルはこれで終了。

ランチを食べた後は、お昼寝で疲れをとります。

ちなみにトイレはこんな感じで、小さなテントに簡易トイレを設置してくれます。

私の感覚だと、よくある山の上のトイレに比べたらだいぶキレイでありがたかったです。

インカトレイル3日目、遺跡三昧

3日目は移動距離が一番長い日、だけどたくさんの遺跡を見ることができる一番楽しい日です。

半月形が美しい、ルンクラカイ遺跡

1時間ほど歩くと、さっそく遺跡が現れました。

半月形が特徴の『ルンクラカイ遺跡』。
インカ時代の関所跡です。

中にも入れます。

池のようなスポットで休憩を挟みながら、さらにルンクラカイ峠を登っていきます。

ルンクラカイ峠の頂上に到着。

軽食を食べたり、景色を眺めたり、散策したり、思い思いに休憩時間を過ごします。

頂上に着いた後は、下っていきます。

道はとても整備されていますが、段差があるので下りのほうがちょっと怖いです。

城塞都市、サヤクマルカ遺跡

尾根に造られた城塞都市『サヤクマルカ遺跡』。

「入場困難な村」を意味するこの遺跡は、ミスリードさせる別の道があり、その名の通りなかなか発見されなかったそうです。

荷物を全部おろして、急な階段を上がっていくと・・・

見晴らしの良い遺跡に到着。

当時は、神官などの偉い人が住んでいて、食料なども保管していたそうです。

サヤクマルカ遺跡を過ぎると、周りの風景が一変。

木々が生い茂るジャングルのような美しいエリアに入っていきます。

ガイドさんが側面に生えたコケを握ると、水がだばーっと溢れてきてびっくり。

夏の雨季はもっと水気を含んでいるそうです。

最後のランチはかなり豪華!

明日はランチが付いていないので、今日が最後のランチ。

動物をモチーフにした飾りつけがかわいい、豪華なランチでした。

デザートはなんとケーキ!

これらのおいしい食事は、たくさんのポーターさん達やシェフの手によって作られています。

ありがとうございました!!

水の流れる、プユパタマルカ遺跡

午後は歩き出すとすぐ『プユパタマルカ遺跡』が見えてきました。

ここは足を止めることもなく、さっと通り過ぎました。

大迫力の景色と段々畑が楽しめる、インティパタ遺跡

石畳の道をさらに進んでいくと・・・

すごい数の段々畑が印象的な「インティパタ遺跡」に到着。

どこまでも続く大迫力の渓谷。
下のほうにはウルバンバ川が見えます。

当時、農業がおこなわれていた棚田は今も残っています。

ウィニャイワイナ遺跡の近くでテント泊

「インティパタ遺跡」から少し歩くと、最後の宿泊ポイントに到着。
長かった3日目も終了です。

ですが最後に、キャンプサイトから歩いて5分もかからないところに「ウィニャイワイナ遺跡」があるとのことで、足を伸ばしてみました。

こちらも棚田が美しいです。

最後の夕食はケーキのサプライズ

今日の夜にポーターさん達は撤収してしまうので、3日目の夕食が最後の食事。

最後の食事は一段と豪華です。

しかもケーキのサプライズまで!
シェフがわざわざ運んできてくれました。

スポンジはここで焼いてくれたそうです。

インカトレイル最終日、ついに世界遺産マチュピチュとご対面!

最終日は、ついに念願のマチュピチュに・・・!

朝4時起き、真っ暗闇の中長蛇の列

朝は5時半にマチュピチュに続くゲートが開くので、5時前に向かいましたがすでに長蛇の列ができていました。

真っ暗闇の中待っていると、ようやく開門。

朝日も昇り明るくなってきました。

早くマチュピチュが見たくて、ついつい足早に・・・

遠くにマチュピチュが見渡せる、太陽の門

1時間ほど歩いて、太陽の門に到着。

ちょっと遠いけど、念願のマチュピチュが見えました!

くねくねした道はバスの経路で、多くの人はこのバスでマチュピチュへ向かいます。

念願のマチュピチュ遺跡へ!

さらに近づくと、とうとうマチュピチュ遺跡が目の前に!

急な山の頂上に造られたマチュピチュ。周囲も深い山々に囲まれ、とても神秘的な光景でした。

また、すき間なく並べられた石組みや、暦を理解していたと言われる天文的知識など、その技術の高さにもかなり驚かされました。

中も見学できます。

ガイドさんによると、マチュピチュは年々少しずつ沈んでいるらしく、今後は入れない場所や人数制限などが行われるだろうとのこと。

なので、そうなる前に早めに足を運んでみてくださいね。

バスと列車でクスコへ・・・

帰りは、バスでマチュピチュ村へ移動。

マチュピチュ村からは電車でクスコに戻りました。

まとめ

4日間のインカトレイルの旅は、長かったようであっという間。

これまでさまざまな場所でトレッキングをしましたが、インカトレイルはインカ時代に実際に使われていた道だけあって、歴史を肌で感じられる今までにない経験ができました。

また、ツアーに参加すればガイドさんやポーターさん達がしっかりサポートしてくれるので、登山初心者の方にもオススメ!マチュピチュを訪れるなら、ぜひインカトレイルまで足をのばしてみてくださいね。

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カナダでアウトドアデビューTRIPLER「SAKI」

カナダでアウトドアデビューTRIPLER「SAKI」

ねこ2匹とバンクーバーに在住。趣味は、ダンナさんと旅行を楽しむこと。またカナダでアウトドアに目覚め、アウトドアの楽しさ、ビギナーなので失敗も含めて情報も発信していく予定。⇒プロフィールの詳細はこちら

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