いつもひとりで、オランダやイギリスなどヨーロッパの国々を旅しています。美術館巡りが大好きです。国内では、大好きなアーティスト・超特急を追いかける旅を展開中。⇒プロフィールの詳細はこちら
九州くらいの大きさしかない国土に、日本やドイツ並みの発達した鉄道網を持つ国・オランダ。
私は今年3月、そのオランダを鉄道で、縦横無尽に旅しました。
実際、オランダの鉄道はとっても便利で、観光にぴったりです!
首都アムステルダムに加え、ロッテルダム、ハーグ、ユトレヒトという4大都市を中心に、
鉄道網はオランダ全土へ広がっています。
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%80%E3%81%AE%E4%BA%A4%E9%80%9A
鉄道網はこのような感じになっています。
四方八方にのびる鉄道網。これを見れば、オランダの鉄道がどれだけ便利かわかりますね。
加えて、オランダの鉄道はかわいい!おもちゃみたいなキッチュさ。
イエローとブルーのぱきっとしたカラー。日本の鉄道ではなかなか見かけないデザイン。
素敵なデザインは車体だけではありません。
街の玄関口として出迎えてくれる駅も、それぞれ異なった、個性的なデザインのものばかりでした。
かわいらしいものやスタイリッシュなもの、伝統的なデザインを模倣したものまで多種多様です。
凝ったデザインで絶対に写真を撮りたくなる!
鉄道でオランダをめぐるなら必見の、フォトジェニックなオランダの駅をまとめました。
駅を訪れたならいっしょに観光しておきたい、おすすめスポットも紹介します!
この記事の目次
①首都アムステルダムに鎮座する「アムステルダム中央駅」
オランダ国内で最も規模が大きく、ドイツやベルギーなど近隣諸国からの鉄道も出入りしているのが「アムステルダム中央駅」。
1889年開業という、古い歴史を持つ駅です。
ここに鉄道が出入りしているとは思えない、どちらかというとお城や宮殿、美術館や博物館を連想するようなデザインです。
こんなクラシカルなデザインの駅があるなんて!
さらに、駅の目の前はトラムの発着地となっています。
トラムは街の中心部や郊外まで、アムステルダムの街をかけめぐっています。
アムステルダム観光を始める場所といっても過言ではありません。
真っ白な車体にブルーのライン。トラムといっしょに撮影できるのも、アムステルダムならでは!
東京駅とそっくり!?
なお、アムステルダム中央駅の逸話として有名なのが、日本の東京駅のモデルになっているという話。
確かに、東京駅も赤レンガ色の見た目です。
似ているような、似ていないような?
所説ありますが、この俗説は現在ではほぼ否定されているということです。
2006年、互いに姉妹駅となりましたが、そのことと見た目が(なんとなく)似ているということは関係ないそうです。
同じ人が設計した「アムステルダム国立美術館」
アムステルダム中央駅のデザインが少しでも気になったら、同じアムステルダムにある「アムステルダム国立美術館」にも訪れてみてください。
アムステルダム中央駅の設計を担当した、ピエール・カイペルスが設計した美術館です。
展示物の中でも、とくにゴッホやフェルメール、レンブラントなど、オランダが生んだ巨匠の作品が充実しています。
比べてみると、東京駅よりも、アムステルダム国立美術館のほうが似ている点が多いことがわかります。
どちらも、アムステルダムの代表的な建物のひとつです。
②ホームはチューブの中!?「アムステルダム・スローテルダイク駅」
首都アムステルダムには、中央駅の他にも複数の鉄道駅が存在します。
中央駅の隣の駅、アムステルダム・スローテルダイク駅のデザインもかなり斬新、かつ個性的です。
地上と高架、両方にホームがある駅です。
メトロ(地下鉄)と一部の列車が、青い鉄組と透明なドームの中に停車します。まるでチューブのような見た目!
また、スローテルダイク駅の周辺は、手頃で設備の充実したホテルが多い地域です。
スローテルダイク駅からアムステルダム中央駅までは鉄道で5分前後なので、駅の近くにホテルを確保すれば観光にも便利。
アムステルダム中心部のホテル確保に苦労している人におすすめです。
③近代建築の街を象徴する「ロッテルダム中央駅」
オランダ第二の都市・ロッテルダムの駅も見逃せません。
ロッテルダム中央駅のデザインは、三角形っぽい!?
装飾も少なく、とてもシャープなデザインです。無駄がなくシンプルなはずなのに斬新です。
近代建築の街・ロッテルダムの象徴
駅の先端部分(!?)にある、ツインタワー。
デルフサポートビルという建物で、洗練された雰囲気をまとっています。
駅と並んで存在感の強い建物です。
首都アムステルダムに対して、かなり近代的な街並みがロッテルダムの特徴です。
第二次世界大戦中、ドイツ・ナチスに街のほとんどを破壊され、その後新しく街が作られたという歴史があります。
街中には、アバンギャルドで目を引く建物があちこちにあります。
街全体が、現代芸術の博物館のようで、お気に入りの建物探しを楽しむにはもってこい。
鉛筆!サイコロ!?建築巡りもおもしろい
ロッテルダムで面白い建築といえば、よく引き合いに出されるのがこの二つ。
手前の四角がいくつも並ぶのが「キューブハウス」。
同じキューブが傾いて並ぶ姿は壮観です。
住居やアトリエとして利用されており、中にはホステルとして運営されているものも!居心地はどんなものなのか興味津々です。
奥のとんがった建物は「ブラークタワー」。
こちらはタワーマンションです。ロケットのような鉛筆のような、秘密基地のような。ギークな建物です。
こんなユニークな建物たちが存在してしまう街が、ロッテルダムなのです!
④伝統的なデザインをあしらった「ザーンダム駅」
アムステルダム郊外のザーンダム駅は、白い縁取りと、鮮やかで深みのあるグリーンを基調としたビジュアルです!
電車の乗り降りだけじゃもったいなく感じるような、インパクトのある建物です。
駅の周辺も、同じように鮮やかな緑がベースの街並みです。
ザーンダム駅のあるザーン地方は、このような建物が多いエリアです。
大きなスーパーや個人経営のショップ、アトリエまでこのような見た目。ザーン地方の伝統的な建築様式です。
かわいらしくて、まるでテーマパークを散策しているような気持ちになる場所です。
駅の目の前!「インテル・ホテルズ・アムステルダム・ザーンダム」も必見
ザーンダム駅に降り立ったら、忘れず訪れてほしいのが「インテル・ホテルズ・アムステルダム・ザーンダム」。
駅と同じくザーン地方の伝統にのっとったデザインなのですが、驚くことに、なんと積み重なっているように見えるのは70軒もの家!
もちろん本当に積み重なっているわけではないのですが、ジェンガみたいな、絶妙なバランスを保っているかのよう。
見上げると、そのバランス感に言葉を失ってしまうほど。
ホテルなので、もちろん宿泊可能!
テーマパークのような街に滞在したいなら、「インテル・ホテルズ・アムステルダム・ザーンダム」はうってつけのホテルです。
駅の目の前だから、鉄道の旅がより便利に。
アムステルダムや、風車やのどかな風景が広がるザーンセ・スカンスへのアクセスもすぐ!
⑤青く澄み渡る「デルフト駅」
濃さの異なる、長方形のステンドグラスをずらっとはめ込んだようなデザイン。
2015年に改装され、近未来的な見た目になったのが「デルフト駅」です。
透き通る青には、街の風景が反射して映し出されていてロマンチック!
すぐ目の前には運河がゆったりと流れる、オランダらしい風景が広がっています。
駅構内のデザインもユニークで、見逃せません!
駅の1階天井部分は、全面がデルフトの地図になっています。
天井アートの正体を知ったら、天井から目が離せないまま歩いてしまいそう。
お気に入りの観光スポットはどこにあるのか、つい天井の地図をたどって探してみたくなります。
デルフト駅のブルーは…?
デルフトの名産として有名なのが、デルフト焼と呼ばれる陶器です。
よどみのない、すがすがしささえも感じる青で装飾された陶器が、今でも伝統的な方法を守りながら生産されています。
そんなデルフト焼の青は「デルフトブルー」と呼ばれています。
デルフト駅のベースにもなっている青は、街を象徴ともいえます。
古い街並みと運河の流れる風景、伝統のデルフトブルーに惹かれたら、デルフト駅から街の散策をスタートしてみてください!
まとめ
オランダの駅は、交通のためだけでなく、街の象徴としてユニークな存在であることが多いのが特徴です。
とても個性的で、似通ったデザインのものはありません。
街の玄関口である駅のデザインを知れば、これから観光する街がどのような場所なのか知ることもできます。
建築やアートが好きなら、鉄道でめぐるオランダはきっと魅力的に映ることでしょう。
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