フィリピン永住権「クオータビザ」取得体験談!費用や条件、デメリットを一挙まとめ

※2019年05月02日追記 クオータビザの取得を目指していましたが、僕自身クオータビザの取得を断念する事としました。現状、信頼できるエージェントさんを通しても思うようにビザ取得までたどり着けない状況ですので、取得費用や状況などを事前によく調べた上でご検討いただければと思います。

 

どうも、ライフスタイル実験中トリップラー「TAKASHI」です。

先日、永住権ビザ取得のためにフィリピンに行ってきました。フィリピンでも最高位とされる「クオータビザ」です。クオータビザの取得には、エージェントを通して手続きするのが一般的ですが、取得費用が高額なため、詐欺被害も多くあるようです。

今回僕がお世話になったエージェントは「Limónz Days Inc(リモンズ株式会社)」さん。

これからクオータビザを取得する人が少しも安心できるよう、手続きの様子などをお伝えしていきます。また、クオータビザ取得のメリット・デメリット、治安の悪いマニラでのオススメ宿泊先情報も要チェック!

 

フィリピン最高位の永住権「クオータビザ」

引用元:Limónz Days Inc公式HP

海外に永住するには、各国様々な永住権が存在します(アメリカはグリーンカードなど)。

そして、フィリピンには「クオータビザ」と呼ばれる永住権が存在します。

 

クオータビザとは?

「クオータビザ」とは、1年間で日本人50人のみに取得が許された「フィリピン最高位の永住権」です。もちろん永住権ですから、一度取得すれば永久にフィリピンに滞在可能です(普通の観光ビザは30日間)。

そうなると、「フィリピンも永住権はかなり大変では?」と思うかもしれませんが、上記で紹介した国と比較すると、フィリピンの永住権取得はかなりハードルが低くなります。

 

クオータビザの取得条件は?

クオータビザは、永住権の中でもかなり取得難易度が低いです。

取得費用約200万円
更新手続き毎年現地にて300ペソ(約700円)で更新

取得費用として約200万円と書きましたが、これはエージェントを通して取得した場合。自力で全て手続できれば、数十万円で取得できるという噂もあります。それでも、人脈が0の人はほぼ不可能とのことで、僕の場合はエージェントを通して取得することにしました。

更新手数料も700円前後ということで、クオータビザは他国永住権に比べてハードルが低いです。

 

クオータビザ取得のメリット・デメリット

僕が考えるクオータビザ取得のメリット・デメリットは、以下の通りです。

 

メリット
  • 物価の安いフィリピンで節約生活
  • 自由にビジネスができる
  • 権利の維持条件が易しい
デメリット
  • 取得(エージェント)費用が約200万前後
  • 一時的に5万US$分の資産が使えなくなる
  • 毎年更新手続きのため、渡比が必要

 

メリット

まずはフィリピンの物価の安さ。首都マニラやセブは物価が高くなっていますが、それでもゲストハウスに滞在すれば月7万円程で生活できます。

また、永住権取得者であれば、ビジネスの立ち上げのハードルがグッと下がるといわれています。就労ビザであれば会社が出してくれますが、新規ビジネスの場合、外国籍の人は色々とハードルが高いそうです。

最後に、維持条件がとても優しいこと。他の永住権は、維持のために数百万円を塩漬け状態にしないとダメ・・・といった厳しい条件ばかり。

 

デメリット

クオータビザは他国に比べて取得費用が格段に低いですが、それでも安くはない額です。僕が取得した時で、エージェント費用は約190万円。これに、渡航費・滞在費が加わります。

また、クオータビザ取得の際に、5万US$の送金が必要です。取得手続きで3回渡航するのですが、2回目の渡航前に送金し、クオータビザ取得が完了するまで引き出せません。クオータビザは政府の都合により、取得が大幅に遅れることがあるため、これも大きなデメリットです。

最後に、クオータビザ取得者は、毎年1月~2月に更新手続き(300ペソ)が必要ということです。この更新期間に手続ができないと、1ケ月ごとに200ペソの遅延金が発生してしまいます。以前は代行ができたそうですが、現在は不可です。

 

このようなメリット・デメリットがあるわけですが、永住権は年々獲得が困難になっているのが現状です。そのような背景から、「取れるうちに取得しておこう!」と思ったわけです。

 

 

クオータビザ取得エージェント「Limonz Days株式会社」

今回クオータビザ取得にあたり、僕はLimonz Days株式会社(旧PILIP JAM社)さんに仲介をお願いしました。

Limonz Days様のクオータビザ取得公式HP

 

所在地

 

「Limonz Days株式会社」に依頼した理由

クオータビザ取得のエージェントは他にもあるようですが、僕がLimonz Daysさんを選んだ一番の理由は、クオータビザ取得の実績が圧倒的だったからです。

年間最大50人しか取得できないクオータビザですが、そのうち86%以上の方がLimonz Daysさんに依頼して取得されているそうです。

(しかも現段階では、取得失敗者0!)

 

また、クオータビザは本来は数十万円で取得できるビザですが、フィリピンは人脈と金が物言う世界。信頼できないエージェントによる詐欺被害も、過去にあったそうです。

そのような背景から、少し高くなったとしても安心してお任せできるLimonz Daysさんにご依頼させて頂きました!

(因みに心配性の僕は、クオータビザ取得済みのブロガーさんが「Limonz Daysさん」を利用していたことも確認しました)

 

 

クオータビザ取得体験記 Part.1

それでは早速、1回目の渡比手続の体験レポートをお伝えします!

今回はフィリピンにTOTAL約2週間滞在したのですが、手続き場所のマニラ滞在期間は1週間弱でした。

 

渡比前の準備

渡比前に、いくつかやるべきことがあります。

(この辺りの手順は、Limonz Daysさんが分かりやすく教えてくれます)

その中でも特に手間がかかるのが、「犯罪経歴証明書の取得」です。

発行まで約1~2週間ほどの時間を要するので、日程に余裕をもって手続きしましょう!

 

今回の日程の流れ

7月16日セブ→マニラ移動、検便容器の受け取り
7月17日自由時間
7月18日健康診断、口座開設、ミーティング
7月19日自由時間
7月20日健康診断、検疫スタンプ取得、無犯罪証明書
7月21日銀行通帳の受け取り

本来は3日間で終わる日程なのですが、僕の場合は6日間の日程でした。

時間に余裕がない場合は、もう少し日程をタイトにしてくれると思います。

 

クオータビザ取得手続き1日目 7月16日(日)

初日は、まずはセブからマニラに移動。

勿論時間が無い方は、日本から直接マニラでOKです。

 

フィリピンの国内線で移動したのですが、予定よりも1時間遅れ・・・

フィリピンでは国内線の遅延は日常茶飯事だそうです^^;

 

Limonz Daysのスタッフさんとは、ニノイ・アキノ国際空港のBURGER KING前で待ち合わせ!

フィリピン人の優しそうなお姉さんと、陽気なおっちゃんがお出迎え。

手続者は僕一人しかいないのですが、めちゃくちゃでかいバンで来てくれました。笑

 

本来は、送迎オプションを申し込んだ人のみ送迎ありなんですが、

今回は特別に「検便キット」を受け取るために送迎してもらえました!

 

空港からマカティ市街まで約30分程。

渋滞が凄いと聞いていたのですが、スカイラインを使ったおかげか、思ったよりも早く着きました。

初日はこれで終了!

手続き2日目、3日目が色々とやることあります!

 

クオータビザ取得手続き2日目 7月18日(火)

手続き2日目。

本当はマニラ到着翌日の17日予定でしたが、PILIPさんの事情で18日に。

僕は日程に余裕をもって滞在していたので、日程ギリギリの方が優先されたのかも!笑

最終的には、19日終了予定が21日終了に変更になってました。

 

手続き2日目は朝の9時から。

宿泊先にまた大きなバンで迎えに来てくれました。

この長髪のおっちゃんが運転手!

サーフィン大好きなんだって!

あと、「カジノも行ってみなよ~」ってオススメされたから次回行く!笑

 

AM10:00 病院到着。

まずは健康診断があります。

検便とレントゲン写真、採血とって終わり!

待ち時間合わせても20分くらいだったかな?

後日、検査結果を聞きに戻ってきます。

因みに健康診断で引っかかると、滞在日数を伸ばさなきゃいけなかったり、日本で健康に問題ないことを証明する書類を用意しなきゃいけなかったり、、、結構面倒なことになるらしいです。健康面に不安がある方は、取得申し込みの前に絶対確認してください。

 

AM11:00 銀行口座を開設します。

BDOというフィリピン最大級の銀行口座を作ります。

この女性が現地スタッフさん。

ちょっと機嫌悪そうなタイミングで写真撮ってしまってごめんなさい。。苦笑

でも、ホントは凄い優しいですよ^^

銀行ではひたすらサイン、サイン、サイン。

多分、15箇所くらいサインしたと思います。

 

AM11:30 この日の全ての手続きが終わり、Limonz Days フィリピン支社にお邪魔しました。

ここで書類にサインしたり、日本から持参した無犯罪証明書を提出したりしました。

この時は日本人スタッフの宮城さんが、色々と質問に答えてくれました。

PM01:20 2日目の手続きはこれで終了!

TOTAL 4時間半くらいの手続きでした。

 

クオータビザ取得手続き3日目 7月20日(木)

クオータビザ取得手続き3日目。

この日はあいにくの雨。

13時にドライバーさんが迎えに来てくれました。

因みに写真にチラっと写ってるのは、OurMeltingPotというゲストハウスとマッサージ屋。

ここはかなりオススメ!

 

まずは、健康診断の結果を聞きに行きました。

PM01:25 病院到着。

スタッフの方が封筒を持って出てきました。

結果は、、、「健康に問題無し!」

ふぅ、一番心配だった健康診断クリア!!!

 

次は・・・MONEY CHANGE??

・・・と思ったら、右奥の薄暗い場所で証明写真撮影!

完全に写真撮影する場所間違えました^^;

 

その後は検疫所で検疫スタンプと医師の診察。

全部スタッフさんがやってくれるので、僕は座ってるだけ。

これ、一人で手続しようとしたら確かに厳しそう。

 

最後のフィリピンの警察署にいって、フィリピンの無犯罪証明書を取得!

これにて3日目終了です!

全部で2時間半くらいの手続きでした。

 

今後の手続の流れ

1回目の手続きが終わったので、後は2回フィリピンに渡比する必要があります。

2回目は面接。

そして、3回目が合格通知後の永住権カードの受け取りです。

 

2回目の渡航は、、、10月上旬くらいにしようかな!

そこでまた2週間くらいフィリピンに滞在してきます。

その時は、是非マニラのカジノに行ってみたい!!!

そのあたりの体験談も今後お伝えしていければと思っています。

 

今回、クオータビザの手続きをして、やっぱりエージェントさんがいないと無理だな・・・というのが正直な感想です。

しかも、手続きの間には5万US$というかなり高額な送金があります。

(勿論、後で返ってきます)

これだけ高額になると、信頼できないエージェントさんに任せられない・・・ですよね?

そういった意味で、今回Limonz Daysさんにご依頼して本当に良かったと思っています。

 

今回手続きを手伝ってくださったLimonz Daysのスタッフの皆さん、どうも有難うございました!

 

 

【番外編①】永住権取得ってかなり困難?世界4カ国の取得条件

一度は海外で生活することを夢見た人も多いのではないでしょうか?

外国人と結婚された方は現地に住めますが、そうでない方は基本住むことはできません。

 

そこで注目されるのが永住権です。

しかし、永住権取得のハードルはかなり高いのが現状です。

日本人にも人気のある3カ国(アメリカ、タイ、ニュージーランド)と日本について、永住権取得条件を調べてみました。

 

アメリカ
  • アメリカ人と結婚する
  • DV(Diversity Visa)抽選に当選する
  • アメリカ国内の企業に100万ドル以上の投資
  • 雇用先からの推薦
タイ
  • 1か月8万バーツ以上の勤労収入の証明
  • 労働許可証を3年以上保持している人or 配偶者がタイ人
ニュージーランド
(技能移民部門)
  • 年齢が20歳以上55歳未満
  • 無犯罪
  • 十分な英語力
  • ニュージーランドで有効な資格
日本
  • 日本に10年以上滞在していること
  • 日本人か永住者の方に身元保証人

 

アメリカの永住権

アメリカの場合、「グリーンカード」と呼ばれる「外国人登録証」を取得することで永住が可能となります。このグリーンカードの取得方法は以下の4つ。

  • アメリカ人と結婚する
  • DV(Diversity Visa)抽選に当選する
  • アメリカ国内の企業に100万ドル以上の投資
  • 雇用先からの推薦

DV(Diversity Visa)抽選は、その名の通り抽選でグリーンカードが取得できます。しかし、日本人の当選確率は約2%程と低く、かなり獲得困難と言えます。これ以外にも、スポーツや芸術などの分野で正解的に認められると取得できるそうです。

現実的に、普通の人にとって可能なのは「アメリカ人と結婚」、「DV当選」くらいですよね。取得後も、半年以上アメリカ国外に滞在すると権利剥奪の可能性がある点も難しいところ。

 

タイの永住権

旅行先だけでなく、移住先としても人気が高いタイ。取得条件は主に以下の2つです。

  • 1か月8万バーツ以上の勤労収入の証明
  • 労働許可証を3年以上保持している人or 配偶者がタイ人

これ以外にも、永住権がそもそも日本人年間100人限定だったりと、かなりハードルは高いです。

 

ニュージーランドの永住権

ニュージーランドの永住権には、「技能移民部門」「投資家部門」「企業家部門」「リタイアメント部門」の4部門があります。

この中から、自分に適した部門を選択するのですが、殆どの日本人は「技能移民部門」を選択します。

理由は、「技能移民部門」が一番現実的だから。

他の部門、例えば「投資家部門」は「最低投資運用額 約2億3000万円」が条件です。

いや、、、普通に無理ですよね(汗)

ただし、「技能移民部門」が現実的とはいえ、求められる英語力や技能はかなりレベルが高いため、取得に10年以上かかる人もいるそうです。

 

日本の永住権

我らが日本の永住権も取得はかなり困難。

  • 日本に10年以上滞在していること
  • 日本人か永住者の方に身元保証人

日本に10年以上滞在していることが前提条件であるため、この条件クリアが一番難しいところ。金銭面でのハードルは無いものの、取得はかなり難しいです。

 

如何だったでしょうか?

今回は4カ国だけ紹介しましたが、永住権取得はかなりハードルが高いと分かって頂けたと思います。

 

 

【番外編②】マカティのおすすめゲストハウス

クオータビザの手続きはマニラのマカティ市街付近で行うのですが、その周辺でオススメの宿などをご紹介!

 

今回の滞在で、僕が宿泊したのは「Our Melting Pot」と「Z Hostel」というゲストハウス。

この中でも特に、「Our Melting Pot」がサイコーでした!(場所はここ↓)

こんな共同スペースがあって、夜には外人さんが沢山ワイワイしています。

僕のカタコト英語でも、すぐに友達が出来ました。

昼間は人が少ないので、仕事も結構できちゃったりします。

キッチンも自由に使えます。

冷蔵庫が自由に使えるゲストハウスって少ないんで重宝します。

ただ・・・外人さんと仲良くなりすぎると、ナイトクラブに駆り出さるのでご注意を!笑

ここをオススメする理由はほかにもあって、

  • 近くに翌日仕上がりのクリーニング屋がある
  • 両替料率の良い両替所がある
  • スタバもあって仕事も問題無し

生活するうえで、色々と便利な場所でした^^

 

クリーニング屋さんはこんな感じでごった返してます!笑

でも5日分の洗濯物がたったの300円くらい!安い!!

 

CENTURY CITY MALLにある両替所。

1万円が4,525ペソに!成田空港だと3,900ペソです・・・(怖

 

ここにはスタバやキャッシングマシーン、UNIQLOなどがあり、色々と便利!

Our Melting Potから徒歩7分くらいです!

 

以上、マニラのマカティ市街情報でした!

初フィリピンでしたが、刺激的で最高の場所でしたよ^^

 

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ライフスタイル実験中TRIPLER「TAKASHI」
パソコン1台で稼ぐことを目標に活動し、2年後の2016年7月に法人化。好きな場所で、好きな時に、好きな仲間と仕事をする。そんなライフスタイルを模索中。理想のライフスタイルの実現を目指し、日々奮闘中。⇒プロフィールの詳細はこちら

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