パソコン1台で稼ぐことを目標に活動し、2年後の2016年7月に法人化。好きな場所で、好きな時に、好きな仲間と仕事をする。そんなライフスタイルを模索中。理想のライフスタイルの実現を目指し、日々奮闘中。⇒プロフィールの詳細はこちら
こんにちは、トリップラーの山本崇史です。
今回は、「10年前に参加した国際ワークキャンプ」について綴ります。
国際ワークキャンプの体験から10年。
その時何を学び、そしてその後10年間人生にどのような影響を与えたのか。
これから社会に出られる特に学生の方にメッセージを届けたいと思います。
この記事の目次
国際ワークキャンプに参加するまで
そもそも、なぜ私が国際ワークキャンプに参加しようと思ったのか。
まずはその過程の話から。
私が国際ワークキャンプに興味を持ったのは、「英会話の学習」がきっかけでした。
学生時代から、とにかく英語が苦手。
でも、時代はグローバル社会!(と、勝手に思っていた。笑)
なので、これからは「英会話スキルが必要だ!」と思ったわけです。
(今でも片言しか喋れませんが・・・)
そこで、駅前留学で有名なAEONに通うことに。
アルバイト代で一生懸命貯めたお金で学費を払いました。
(今振り返ると、こんなに学習コストを掛けなくても、色々な習得方法があったと思っています)
1年間AEONで英会話を勉強した後、カナダのバンクーバーに2週間の短期語学留学。
これが人生初の海外体験でした。
その後も学習を重ね、ある程度は英語でコミュニケーションが取れるようになりました。
英語がある程度話せるようになった・・じゃあその後は??
英会話を始めたきっかけは、「なんとなく今後必要そうだから」だったので、特に行きたいところがあったわけではありません。
その時、友人がNICEというNGO団体を通して国際ワークキャンプに参加していることを知り、興味を持ったのです。
NICEは、1990年に設立された国内・海外ボランティア活動を行うNGO団体です。様々な国へのボランティアワーク企画があり、自分の興味のある国、地域のボランティアワークを探すことができます。
詳しくは、NICE公式ページをご確認ください。
マレーシアのボランティアワークに参加することに!
友人の紹介から、私もNICEが企画しているボランティアワークに参加することに!
参加したボランティアワークの概要は以下の通りです。
- 場所:マレーシア・ボルネオ島のサラワク州にある集落、ダガン(かなり山奥!)
- 期間:2007年8月18日~9月02日(約2週間)
- かかった費用:航空券&海外保障込みで約20万円
- 参加人数:日本人10人(途中からもう一人合流)
掛かった費用などは、ちょっと正確な数字が思い出せないですが、大体このくらいの費用で行けました。
カナダの2週間語学留学はトータルで30万くらいしたので、それよりは安く行けましたね!
いざ、イバン族の村へ!!
私が参加したのは、マレーシアのサラワク州にある集落、ダガンという場所です。
クチン空港からフェリーに乗って向かいます。
フェリーで約2時間移動した後、さらに車で3時間くらい移動。
そしてようやく、今回のワークキャンプ開催地ダガンに到着。
かなりの山奥です。
イバン族の村に到着!
(実際に私が参加した時の村の様子)
ダガンには、マレーシアの先住民・イバン族が暮らしています。
ロングハウスには、1つ屋根の下に10以上の家族が共に暮らしていました。
私も、ロングハウスに約2週間、イバン族の方々と一緒に暮らしました。
イバン族は元々首狩り族。
そう聞くと、ちょっと怖い印象を持つかもしれませんが、イバン族の方は皆とても優しくて暖かい一族でした。
イバン族の日常
イバンの村は、やっと電気や水道が通ったばかりでしたから、まだまだ発展途上。
日本では当たり前にあるものがありません。
イバン流お風呂「マンディー」
特に印象的だったのが、お風呂が川だったこと!
シャワーではなく、川で身体を洗います。
当然、私たちもお風呂は川です!
現地でお風呂のことを、「マンディ~」って言います。
写真に写っている川で、毎日マンディーしました!
イバン族のお母さんが、よく「マンディー!マンディー!」と大声で言っていたのが懐かしい!
ボランティアワーク参加者のほとんどが女性だったこともあり、最初は戸惑いもありましたが、みんなすぐにマンディーの虜になっていました!笑
熱い地域だと、川のお風呂が凄い気持ちいいんです。
イバン族の食事
食料は基本自給自足。
山奥に狩りに行ったり、川で魚をとったりしました。
山奥ですから、野生の動物にもしばしば遭遇します。
裏庭には、狩りでとってきた動物が横たわっていました。
この時、人生初めてカエルを食べましたが、カエルって鶏肉みたいで美味しいんですね!
国際ワークキャンプのボランティアワークってどんなことするの?
私が滞在した2週間の間、様々なボランティアワークを体験しました。
主に、
- 道路づくりのための砂利集め
- 村の周りの清掃活動
- 建物塗装のためのペイント作業
- トイレ用の排水溝堀り
等です。
この辺りの作業は、現地のコーディネーターとコミュニケーションをとりながら進めていきます。
現地の方が色々と協力してくれたので、大変だったという記憶は殆どありません。
ボランティアワーカーとしての仕事も、楽しい思い出になっています。
こちらはペイント作業で、ロングハウスをキレイにしているところ。
私が行ったときは、まだ床がコンクリート丸出しの状態だったのですが、今ではキレイなタイルが敷かれて、かなりキレイになっているようです。
道をコンクリートで固める作業。
これは、殆ど現地の人に手伝ってもらった記憶が・・・笑
国際ワークキャンプに語学力はどの程度必要?
海外ボランティアワーク・国際ワークキャンプと聞くと、「かなりの語学力が必要では?」と思うかもしれません。
ですが、NICEの国際ワークキャンプでは基本的にリーダーが日本人なので、話せなくてもなんとかなります。
なので、「語学力が不安だから・・」という理由で参加を躊躇してしまうのは、勿体ないですね!
今回参加したイバン村では、英語ではなくてイバン語。
私も現地で覚えて、イバンの方と片言で喋ったりしました。
「マンディー(お風呂)」、「マカーイ(ごはん)」、「テリマカシ(ありがとう)」などは今でも覚えています。
ただし、国際ワークキャンプに参加するなら、やはり語学は絶対に勉強していたほうが良いです。
現地コーディネーター(イバン族の方)とのやり取りは、やはり英語。
ボランティアワークなどのミーティングで、英語が喋れると自分の意見が言えます。
また、現地の若い子は、学校で英語を学んでいます。
イバン語が話せなくても、片言の英語だけでかなりのコミュニケーションが取れました。
やっぱり、会話でコミュニケーションが取れると海外が数倍楽しくなります!!!
これは間違いない。
英会話は、中学英単語を覚えればだいたい理解できます。
今では、オンライン英会話などもかなり安く(月5,000円くらい)受講できますよね。
国際ワークキャンプに参加される前に、やっぱり少しでも英会話は学習したほうが良いですね!
ボランティアワークは想像とは違った??
実は、私がワークキャンプを通して感じたことの一つとして、
「ボランティアワークは想像していたものと違ったな」という感想です。
発展途上の国際ワークキャンプということで、なんとなく厳しい環境であって、
過酷な労働環境を勝手にイメージしていました。
ですが、ボランティアワークの1つ1つが楽しくて、想像とは全然違うんです。
こう感じたのは、現地の方が私たちをとても大切にしてくれたからなんです。
(ちょっと過保護すぎたのかも。笑)
イバン族との思い出
この2週間、ボランティアワークに参加したはずなのに、本当に楽しい思い出ばかりができました。
村の人とキャンプに行ったり、地域のお祭りに連れて行ってくれたり、子供たちと遊んだり。
村のイベントでは、伝統衣装を着せてもらって、色々顔に落書・・いや、お化粧をしてもらいました。
今この写真を見ると、結構恥ずかしいです。笑
ホームステイ先のお母さんが、僕のために「ティカイ」と呼ばれる敷物を編んでくれたことも。
(ステイ先のマザーに編み方を教わっているところ)
(こちらが完成したティカイ)
こんな交流ができるのも、国際ワークキャンプの魅力ですね!
この後、私が作ったティカイを村人たちがすぐ隠すので、見つけるのが大変でした・・・
この2週間、本当にあっという間で、お別れの時はすごい寂しかったです。
帰りのバスに乗った時、すごく仲良くしてくれた子に思いっきり手を振ったら、顔をしわくちゃにして泣き出したのが今でも忘れられないです。
大学の夏休み、本当に貴重な体験をした2週間でした。
10年前に参加した国際ワークキャンプで得られたこととは?
不安だからこそチャレンジ!それが自分の行動の幅をぐっと広げる
10年前に参加した国際ワークキャンプ。
私にとっては、まだ2回目の海外経験でした。
周りの参加者は文系の学生ばかりで、最初から国際ボランティアに興味を持っている方ばかり。
そんな中に、バリバリ理系男子(国際ワークキャンプは女性が多い)ということで、「自分が参加していいの?」という気持ちもありました。
それでも、いざ参加してみると、自分が思っていたような不安は一切感じませんでした。
私がマレーシアでの国際ワークキャンプに参加して得られたもの。
それは、自分の世界観を変えた行動力です。
国際ワークキャンプに参加してからは、海外に行くことに全く抵抗を感じなくなりました。
大学卒業旅行に中国ノープランの旅。
タイ→カンボジア一人旅など。
自分の行動の幅が、ぐっと広がりました。
「参加するの不安だな」と思うことこそ、自分を大きく変えるきっかけになるのだと思います。
10年経った今、あの時の自分にアドバイス!
勿論、今だからこそ思う反省点もあります。
情報収集の意識が低すぎた
学生の頃の私は、典型的な「情報に対して受け身の人間」でした。
「このアルバイト楽しいよ!」と聞いたらそれをやり、目の前にあることしか目を向けない。
今回、NICEという団体を選んだのも、「友人に聞いたから」でした。
もちろん、それが一方的にダメだと思っているわけではありませんが、それ以外の可能性もあったと思うのです。
例えば、ボランティアワークだって色んな団体が主催しています。
このような情報は、学生の時一切調べませんでした。
情報に対して受け身になるのではなく、積極的に探しに行く姿勢はこれからもっと大切になる気がします。
この意識があるかないか。
その違いだけでも、見える世界って大きく変わってくると思うんです。
現地の方との交流は、できるだけ繋いでおくべきだった
また、現地との交流はもっと次に繋げておけたら良かったです。
私の場合、ボランティアワークに参加した後、イバン族の方との交流は0でした。
唯一あったことといえば、、泊めてもらったファミリーに家族写真を送った時くらいです。
同世代のリーダーの子が、ボランティアワーク参加後も、
現地コーディネータの方と電話をしているという話を聞き、「凄いな」と思いました。
その場限りの関係だけでなく、その後につなげる関係を保てていたら、
もっと人生の可能性が広がっていたかもしれないんです。
だって、私はこれからマレーシアに移住しようか検討しているのですから。
また現地の人に会いに行ける機会があったら、是非行ってみたい!
経験を次に繋げるということ
私は今、このトリップラーというメディアの一員として活動させてもらっています。
それも、ここで綴ったマレーシアでの体験があったから、と言っても過言ではありません。
10年経った今でも、こんな形でマレーシアの経験が生かされているんです。
過去の経験は、「その時の経験値」だけでなく、「未来につなげることができる」んです。
マレーシアでの経験から、次に繋げていく。
このトリップラーの活動から、次につなげていく。
私にとって、国際ワークキャンプに参加したことは、自分を変える大きなきっかけになりました。
マレーシアのトリップラー体験レポはこちら
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