一度は行ってみたい見てみたい!棚田の世界遺産4選

世界遺産

みなさん、お米は好きですか?
僕はお米のご飯大好きです!ラーメンも好きだけど。

日本はもちろんのこと、アジアの主食といえば、やっぱり一番にあげられるのは「」ですよね。

そんなお米を栽培・収穫しているのが「田んぼ」「水田」ですが、様々な理由によってその水田を山間部に造らなければならないことがあります。
平地と違って山地に水田を造るときは、どうしても階段状にならざるを得ないですよね。

それが、棚田です!!って当たり前か。

棚田は「千枚田」ともいいますし、英語では「rice terraces」というそうです。なんかカッコいい!

今回ご紹介する世界遺産は、その「棚田」です。
棚田なんて結構ニッチというか、コメが主食じゃない国にはそもそも水田自体がないだろうし、世界遺産に登録されている棚田があるの?って思うでしょうが、あるんです!

1つ2つじゃないですよ。
なんと4つもあるんです。
棚田の世界遺産
すごくないですか!?

では、さっそく4つ全てご紹介しちゃいます!どーぞ!

棚田の世界遺産4選マップ

棚田の世界遺産 アジア地図

一度は行ってみたい見てみたい!棚田の世界遺産4選

1. 天国へ昇る階段とも呼ばれる世界最大の棚田群「コルディリェーラ」(フィリピン)

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フィリピン・コルディリェーラの棚田群(Rice Terraces of the Philippine Cordilleras)は、フィリピン・ルソン島北部の山岳地帯に広がっている棚田が集中している地域です。
棚田の規模は総面積2万ヘクタールで、世界最大級の棚田ともいわれています。

棚田のあぜを全て繋ぎ合わせると、その総延長は2万kmを越えるとも言われていて、地球を半周するほどという途方もない距離になります。

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青々と育つ稲や黄金色の稲穂に覆われる棚田群は、それはそれは壮観な景観で、「天国へ昇る階段」とも呼ばれているんですよ。

棚田は山岳民族のイフガオ族などが紀元前から造成をはじめ、水牛なども使われたようですが、標高1,000mを越える山地の山腹をほとんど人力だけで耕し造られたそうです。
このような大規模な棚田のすべてに水を供給することは容易ではなく、棚田の発展とともに水路システムも同様に発展しました。

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ただ、この山岳地域にも近代化の波が押し寄せ、生活様式の変化、後継者不足により、稲作の放棄や水田の荒廃が進み、2001年には危機遺産リストに登録される事態に追い込まれました。

その後、日本を含む支援団体が、棚田の保全、技術や知識の継承などが図られ、約10年後の2012年には危機遺産リストから解除され、危機を乗り越えました。

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現地に観光に訪れた際は、ぜひ現地ガイドを手配することをおすすめします。
実際に作物を育成している棚田を観光客だけで自由に見学することは原則出来ないことになっていますので、その棚田を間近で鑑賞するためには、現地ガイドにお願いする方が安心だと思います。

2. バリにあるヒンドゥー哲学と水利組合に育まれた「バリ州の文化的景観」(インドネシア)

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バリ州の文化的景観は、インドネシア有数のリゾートとして世界的に有名なバリ島にあります。
この世界遺産の正式な名称は「バリ州の文化的景観 : トリ・ヒタ・カラナの哲学を表現したスバック・システム(Cultural Landscape of Bali Province: the Subak System as a Manifestation of the Tri Hita Karana Philosophy)」と言いますが、正直なところどういう意味なのかよくわからないですよね?

トリ・ヒタ・カラナ」と「スバック」という言葉がよくわからないと思いますので、簡単に説明させていただきますね。

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「トリ・ヒタ・カラナ」とは、神と人人と人人と自然という三者の調和を重視するバリ・ヒンドゥー教の哲学のこと。
「スバック」は公平な水の配分を実現するための農民の水利組合のことです。

この「トリ・ヒタ・カラナ」と「スバック」によって築かれたのが、バリ島の内陸部の山に広がる絶景の棚田群なのです。

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バリ島には1000をゆうに超えるスバックが存在し、スバックごとにスバック寺院を持ち、水や稲の神を崇拝しています。
このスバック寺院も世界遺産に登録されているんですよ。

バリの棚田群は現地では「神様の階段」とも呼ばれています。
バリ島の美しい棚田景観は、バリの文化に根ざした哲学助け合いの精神の水路システムに育まれたもので、今でも稲作農家の人々に多くの実りをもたらしています。

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バリ島を訪れた際は、ビーチリゾートだけでなく、棚田景観やスバック寺院も訪れてみてはいかがでしょう?
ジャティルイ村の棚田が有名で、ここはバリ州の中でも米の生産量が多く、生物多様性が保たれ、水田の管理状態も良好なので、おすすめ棚田観光スポットですよ。

3. 隠れキリシタンが開墾した棚田「春日集落」(長崎)

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春日集落とは、長崎県平戸市の平戸島の北西部に位置する集落です。
世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」のひとつとして登録されています。
春日集落は外界から隔てられた特異な地形により、潜伏キリシタンが密かに暮らす場所として適していました。

潜伏キリシタンとは「隠れキリシタン」とも呼ばれ、江戸時代に幕府が禁教令を出しキリスト教を弾圧したあとも、密かに信仰を続けたキリスト教信者のことです。

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古来より春日集落では畑作や漁業が営まれてきましたが、江戸時代に平戸藩が田んぼの造成を奨励したことで棚田が造られるようになりました。
つまり、春日集落の棚田は隠れキリシタンが切り拓いたと言えます。

海抜0mの海岸から標高150m付近の山地まで狭い谷間に棚田が覆い尽くす景観は圧巻です。
現在の棚田の範囲や配置は約150年前からほとんど変わっていないそうです。

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春日集落で作られたお米は「春日の棚田米」として一般販売されています。
隠れキリシタンが開墾した棚田で収穫されたお米、一度は食べてみたいですよね。
それが春日集落の棚田とその景観を保全する一助になると思います。

ちなみに、2017年には春日の棚田で採れたお米がバチカンのローマ法王へと献上されたそうですよ。

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4. 1000年以上もかけて造った世界最大の棚田群「紅河ハニ棚田」(中国)

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紅河ハニ棚田(Cultural Landscape of Honghe Hani Rice Terraces)は、中国の雲南省紅河ハニ族イ族自治州内に広がる棚田群です。
「こうがハニたなだ」と読みます。

かつてチベットに暮らしていた少数民族のハニ族が、民族間の争いを避けるため、または牧草地を求めて移動してきたとも言われており、1200年ほど前に雲南省の山間部にたどり着いて、棚田を造成したのが始まりです。

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総面積約54000ヘクタール、最大標高1800m、最大段数は3700段以上、最大勾配75度の斜面にまで築かれている棚田は圧倒的な規模で、山の斜面すべて見渡す限り棚田が広がっています。
そのため「世界一大きな棚田」や「天空の棚田」とも呼ばれています。

ハニ棚田の大きな特長は、水が一年中張られていることです。日本の田んぼだと稲刈りの前に水を抜きますが、ハニ棚田ではその時期も張ったままです。

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独特なのが、水の枯れない棚田を利用して、コイが養殖されているところです。
コイが害虫を食べてくれるため、農薬に頼らない稲作ができる上に、食用にもできて一石二鳥。
また、棚田には野生のアヒルもいてこちらも害虫を食べてくれるそうです。

水を張った棚田とあぜが描き出す不思議な風景、ハニ族の知恵が生み出した自然と調和した農業の様子をぜひ実際に鑑賞してもらいたいです。

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観光客にとっておすすめな時期は、棚田に農作物がなくなる11月から4月の乾季の時期です。
棚田の水面に光が反射し空が映り込みとも表現される幻想的な景色が目の前に現れます。
この時期の棚田は、世界中からその絶景を撮影しようと観光客が集まってくるほど。

気温が下がる春節のころは雲海がよく現れることでも有名なので朝早く出かけてみてはどうでしょうか?

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一度は行ってみたい見てみたい!棚田の世界遺産4選 まとめ

棚田の世界遺産4選、いかがだったでしょうか?

やっぱりと言うべきか、当然と言うべきか、すべての棚田の世界遺産がアジアに集中していました。
棚田って、アジア独特の農耕景観ってことですよね。

お米を食べている私たちにとって、棚田はただ見ているだけで癒されるような気持ちにさせてくれる魅力があると思います。
お米が主食ではない国の人たちが棚田を見るときってどんな風に見えているんでしょうね。

次の旅行では、どこか懐かしい「棚田のある風景」を鑑賞する旅に出かけてみませんか?
きっと、目でも舌でも「お米」を堪能できる一味違った旅になると思いますよ!

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世界遺産を求めて旅する世界遺産トラベラーTRIPLER「AKIRA」

旺盛な好奇心で、どこでも行き、何でもチャレンジしちゃうWEB系プロジェクトマネージャー。

旅行に求めるものは、刺激と世界遺産と美味しいもの。大学の卒業旅行でロンドンに行ってから、トータルで30か国以上の海外経験を持つ。行ったことのない大陸は残すところ南極大陸のみ!

都会よりも大自然、美術館よりも世界遺産、安全よりも刺激!

見たことのない景色、したことのない体験を求め、これからも世界に旅立ちます!

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