みなさん、こんにちは!みあと申します。
ロサンゼルスに住んで、早13年。アメリカで演技を勉強して、こちらの現場で役者として働いています。
旅が大好きで、今まで訪れた国は10カ国。2019年には距離約800キロのスペインの巡礼道、エルカミーノ・サンティアゴ・デ・コンポステラを、約1ヵ月半バッグパックと一緒に歩いてきました。好奇心と放浪癖がとどまるところを知らぬスナフキン女子(笑)なので、もっと色んな国を見たいなあと思ってます。そして行った先々の国で演じる機会が増えたらすごく楽しいなぁ、なんて事も目論んでます。(笑)色々面白い事を、旅というテーマを通してこれからどんどん発信していきたいなと思ってます!どうぞよろしくお願いします。
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この記事の目次
新型コロナウィルスによるロックダウン、ロサンゼルスは今こんな状況
写真: 新型コロナによるロックダウンの影響で閑散としているハリウッド通り。
皆さんこんにちは、みあです。こちらはロックダウンから、早3週間が過ぎようとしているロサンゼルスからお届けしています。
日本でも緊急事態宣言が発令され、(今の時点でロサンゼルス時間の4月7日)これから自宅待機生活をされる方がさらに増えてくると思います。
何か役に立つ事があるかもと思い、今のロサンゼルスの現状と自宅待機の様子、私の個人的な体験などをシェアさせて頂きます。
これから待機生活に入られる方への何かの参考になれば幸いです。
※ただコロナウィルスのニュースは日々刻々と変わっていますので、ここに書かれている事だけを鵜呑みにせず、どうか周りの状況を確認しつつ、ご自身の判断で安全に行動して下さいね。
・ロサンゼルスの状況
まずは3月13日、トランプ大統領による国家緊急事態宣言がされ、15日にロサンゼルス市からなるべく自宅にいるよう呼びかけがあった後、16日に学校施設、レストラン(持ち帰りやデリバリーのみの営業は可能)やバー、クラブ、ボーリング場、劇場、映画館などのレクリエーション施設が閉鎖。
17日にサンフランシスコに自宅待機命令が出た後、19日にロサンゼルス市、またカリフォルニア州全土に自宅待機命令”Stay at Home”が発令しました。
私はたまたま友達から何日か前に、自宅待機命令が出るらしいと聞いて少し前から家にこもっていたので待機生活4週目です。
(19日からしてる人はちょうど3週目の終わり頃)
当初4月19日までとアナウンスされていた自宅待機生活も、長引く可能性が否めずこの様子だと短くても5月までは続きそうな予感です。
(追記:本日(4月10日)、市より公式に5月15日までの延長と発表がありました。)
大統領の緊急宣言直後の買い占めパニックや、一時は治安の悪化を懸念して銃を買いに走る人達が増えるなんていう事もありましたが、さすがに最近は皆自宅待機に慣れたのか、街も随分落ち着いています。
外出時にマスクをする事が必須に
4月7日からロサンゼルス市長エリック・ガルセッティ氏からのお達しで、LA市民全員は外出時のマスク着用をするよう要請がありました。
ただアメリカにも現在がマスクが流通していないので、マスクがない場合はスカーフやバンダナ、Tシャツなどの布で、とにかく顔をカバーせよとの事になっています。
顔を隠すのを推奨している理由は、無症状の感染者、あるいは軽症者が外出時に近距離での会話、くしゃみ・咳などからウィルスを拡散させてしまう事を防ぐためとの事。
ただし、今までと同じようにソーシャルディスタンス(社会的距離、最低でも6フィート、約2メートル)を他の人との間に取ることは必須で、マスク着用はあくまでも追加的な拡散防止策だと説明しています。
また、医療従事者に行き渡るよう、N-95のような高性能の医療用マスクを一般人は買い求めないようと言われています。
そう言った訳でYoutubeなどでチュートリアルを見て、ガーゼやTシャツなどで布マスクを作る人も多数。
コロナの影響で撮影の仕事がしばらくなくなってしまったハリウッドでは、医療ドラマの現場から小道具として使うはずだったマスクを、実際の医療現場に寄付したり、コスチュームデザイナー組合のメンバー達が力を合わせて、布マスクを大量に縫って必要とされている場所に届けたりする姿が人々の心を励ましています。
ロックダウンによる自粛生活状況でもできる事
ロックダウン以前のハリウッド通り。たくさんの人で賑わっています。 出典
こちらでは自宅待機をSelf-Quarantine(セルフクアレンティンー直訳すると自己隔離)という言い方をしています。
自宅待機命令が出された直後からしばらくはゴーストタウンのようになっていたLAですが、1週間ほど経つと車でスーパーに買い物に出かける人や、ストレス発散のため家の周りを歩いて散歩する人の姿もよく見かけるようになりました。
ロックダウンというと、家から一歩も出れないの?とたまに聞かれますが、そんな事はありません。
(もちろん不要不急の外出を避け、安全に家にいる事が義務づけられています。)ロックダウン生活でできることをまとめてみました。
・買い物
スーパーや薬局に食料、生活必需品の買い物などの用事で出かけたりするのは許可されています。
お店側は入店できる人数を制限しているので、基本店の前には行列ができており、
前後に並ぶ人との間隔(約2メートル)を開けて待つ。すぐ入れる時もあれば、30分から長い時は1時間近く待つ事も。
待ち時間のための本は必須。また、お年寄りが安全に買い物ができるよう、シニア専用の買い物時間も設けられています。
・必要施設でのサービス
ガソリンスタンド、 ファーマーズマーケット、薬局、コインランドリー、銀行や病院、介護施設、ペットシェルターや医療機関などの必須の機関・店舗等の営業は継続しているため、そういったサービスも利用できます。
・レストランでの持ち帰り
レストランは、持ち帰り・デリバリーのみ営業は許可されているので、テイクアウト、または配達してもらう事ができます。
接客の時間をできる限り抑えるため、営業店のほとんどは注文と支払いはオンラインで済ませ、対面するのは引き渡しの時だけにする、というような安全性と効率を考えたシステムを採用しているお店が多いです。
・散歩、エクササイズ
屋外の散歩や自然の中で運動はしてもよい。自転車や車に乗るのも可能。ただし、外出時は必ず社会的距離をとる事。
・必要業務に従事している場合の勤務
病院や薬局、スーパーなど生活に必要不可欠な業務に従事している場合の通勤、勤務は可能。
・助けが必要な家族や友人の世話
(一応可能となっていますが、もし自分が感染していた場合ウィルスを移してしまう可能性があるので、自分がその人と同居していない場合はなるべく会わない事を推奨されています。)
ロックダウンによる生活状況ではできない事
では出来ない事、いってみましょう。
・通勤、通学
学校の授業をリモートで受けたり、在宅ワークはできるが実際に教室やオフィスに行く事は出来ません。
学校の授業はかなり早い段階でほぼオンラインに移行していて、お子さんがいる家庭の友達曰く、まだの学校は4月13日よりオンラインになるとの事。
ロサンゼルスのエンタメ業界ももちろんコロナの影響は逃れられず、撮影は軒並み中止となっています。
・バー、レストラン、劇場、映画館、ジムなどレクリエーション施設の利用
人が集まる場所なので、安全のため閉鎖。レストランの持ち帰り、デリバリーは可能なので、自分のお気に入りのレストランで注文してそのお店をサポートする事はできます。
・ビーチ、公園、ハイキングコースの利用
自宅待機命令が出された直後はビーチも公園も一般開放されていたんですが、待機命令直後の週末(3月21、22日)のお天気があまりにも良かったため、マリブビーチやハイキングコースや公園に人が集まりすぎてしまったらしく、エリック市長が怒って利用を禁止してしまいました。それはそうですね。
ちなみにむやみに外で人と集まっていたり、社会的距離やマスク等などの決まりを守れていない場合、400ドルの罰金になることもあるそうです。(追記:4月12日の時点で、外出時にマスクをつけていない人は$1000の罰金になりました。汗)
・病院やナーシングホームへのお見舞いは控える
これは言わずもがなでしょう。自分がもし感染していたら?と思うと、会えませんよね。
生活状況–自分が人にウイルスをうつす可能性があるという前提で行動する!
写真;右はトイレットペーパー、キッチンペーパーなどがあるはずの棚。左の棚との差は歴然。(4月1日)
突然のロックダウンに、毎日どんどん増えていく感染者の数。と聞くとこれからどうなるんだろう、と思ってしまいますが、案外そんな暗い気持ちも実際生活していたら吹き飛んでしまうもの。
家にいてもやる事は色々見つかるものです。家にいて色々やっていたらあっという間に一日終わってしまう、という事もしばしば。
基本的な生活パターンは家で作業、買い物や必要な用事がある時や外へ出て運動したい時は外出して、またお家で自宅待機、といった感じです。
そして基本的に人と会わず、家族、友達、仕事関係の人と会う時はオンラインで。
もしも近しい人と会う必要がある場合は遠くから、社会的距離を保った状態で(車の中からとか)一瞬会うと言った感じです。
(これは結構切ない。。。でも相手や自分の安全のためです。)
こちらでは、「自分がコロナにかからないように」という予防というのももちろんですが
「もうすでに自分はコロナウィルスに感染している」と一旦自分が保菌者であると仮定して、それを前提に皆行動しています。
周りに移さないようにと気を配る事で、ひいては自分の安全も守る事ができるという意識ですね。
「もしも自分に自覚症状がないだけで、人にウィルスを移してしまっていたら?」
一度、ご自身に問いかけてみて下さい。
・仕事状況や保険
フリーランスの私は、しばらく先までお仕事の予定がぽかっと空いてしまったのでリモートで出来る事をしたり、今までに溜めてしまっていた作業を再開したり、やりたかった分野の勉強に手をつけたりと、時間がなくてできていなかった事をこの時間でやっています。
周りのフリーランサーやアーティスト達も、この時間で自分の作品を作ったり、オンラインで演技やダンスのクラスを始めたりと、なかなか皆クリエイティブに仕事を創り出しているようです。
会社勤めでも、自宅で在宅勤務できる方以外はやはり仕事に困っている人も多いようで、働き方を考え直すきっかけにもなっているそう。
現時点ではアメリカは2018年、2019年の確定申告をしている人には$1200の一時給付金が出る事になっています。
それプラス失業者保険も申請して受理された場合、週に$600の保険金がおりる事になるそうですがカリフォルア州だけで失業者の保険申請が3日間で19万件になったと、既に申し込みが殺到してるそうです。
こんな時期なので、処理される方も大変でしょう。なるべく早く、本当に困ってる人から順に回って行けばいいなと思います。
日本の人へのアドバイス 緊急事態宣言ー自宅待機、何をすればいいの?
写真:スーパーマーケットに品物は充実していますが、保存のきくパスタや瓶入りのパスタソースは相変らずの売れ行き。
緊急事態宣言の発令された日本ですが、自宅待機になった場合、何すればいいの?と思われる方もいらっしゃるかと思うので、自分の経験をシェアさせてもらいますね。
・買い物、買っておくと便利なもの
こちらでは国家緊急宣言の次の日に、パニックから住民が買い占めに走りスーパーから物がなくなるという事態が起きましたが、
しばらくするとその波も落ち着きました。日本も今もしかしたら買い占めが起こっているかもしれませんが、必ず落ち着きますのでご安心を。必要なものを、必要なぶんだけ買いましょう。
買い物に行く頻度によりますが、なるべく家にこもって買い物に出たくない人は1週間ー2週間分ぐらいを目安にお買い物をされるといいのではないでしょうか。
外出したくない私の友人の中には、スーパーのデリバリーサービスやオンラインショッピングを賢く利用して、家から一歩も出ず生活している強者もいます。
こちらのアマゾンなどは、アイテムによっては配達に1ヶ月程度時間がかかったりと混雑しているので、日本のアマゾンや大手サイトでも同じような事が予想されるかも知れません。
念のため、近所でやっているお店でどんなオンラインサービスがあるか確認しておくのもいいかもしれませんね。
アメリカでは、この2週間は感染者がさらに拡大する「もっとも辛く悲しい2週間」になる可能性があるとニュースで言われており、それを防ぐためにこの時期は買い物にもなるべくあまり出ないようにと住民に呼びかけがされています。
今まで1週間に一度くらいは買い物に行っていたのですが、私もこの間の外出はさすがに控えようと思います。
すぐ売り切れになり、入荷してもすぐ品薄になっていたものは
トイレットペーパー、キッチンペーパー等の紙類、除菌スプレー、除菌ティッシュ、
消毒用のアルコールやハンドサニタイザー、(除菌ジェル)ハンドソープ、保存のきく缶詰やパスタ、米や日持ちする根菜など。(紙類、ハンドソープ、アルコール、ハンドサニタイザーはお店によってはまだ品薄の所も多いです。)
なので、このあたりのアイテムは見つけたら買っておくと便利かと思います。(くれぐれも必要分だけを!)
あとはそれぞれのご家庭で、生活必需品の見直しをして無い物を買い足しておくと安心ですね。
何か自分やご家族のお気に入り(お茶やコーヒー、お菓子など)もあると、ちょっと一息つきたい時に気分が上がります。
あと、もしご家族や同居人の方に、薬を定期的に服用しなければいけない方がいる場合、病院でお薬をもらう際にいつもより少し多めに処方してもらって良いかもしれません。
病院に薬をもらいに行くという行為がウィルス感染者との接触を増やしてしまう可能性もあるので、なるべく通院の回数を減らす方向で。
ただアメリカでは、心配のあまり薬をたくさんもらって、同じように薬が必要な方に行き届かないなんて事も何件もあったそうなので、そのあたりはくれぐれもご配慮を。
・仕事 リモート準備
経済は停滞してしまいますが、命には変えられません。
でもお金はもちろん必要。可能な方は、自宅待機しても在宅で仕事が続けられるように、準備をしておきましょう。
こちらでは仕事を失ってしまった人もたくさんいて、アメリカ全土では2週間の間で、約1000万人もが失業保険を申請したそうです。これをきっかけに、働き方を考えて、リモートでの仕事に切り替えた、という方も増えるのではないでしょうか。
私の友人も、この自宅待機をきっかけに、今までスタジオで教えていたヨガやダンスを、ZOOM(ウェブ会議用ツール)を使ってオンライン教室にしたり、ネットショップを始めた人も何人かいます。
在宅ではできないお仕事をされている方も多くいらっしゃるはず。そういった方は、一旦一休みして、ゆっくりしながらお仕事のスキルアップに繋がる事を学んだりするものいいかもしれませんね。
(追記 4月12日:最近こちらでは、飲食店などのお店の経営者の方達が、お店や従業員の方達を守るためにクラウドファンディングで寄付を募るなど、順応の道を新しく模索されているようです。)
・心の準備 家族で話し合い、やることを決めておく
自宅待機の心構えーしばらく続くものと思いましょう。
家族と離れて住んでいる人は、きっとご両親やご家族が心配で仕方がないのではないでしょうか。
(私も家族が日本にいるので、すごくお気持ち分かります。)でも、実家に帰るべきかどうかー?よく心に問いかけてみて下さい。
ご自分の体調、ご家族の状況、周りの状況。自分が動く事で、感染を広げてしまう可能性もあります。まずは落ち着いて深呼吸。
離れているご家族とテレビ電話なり電話でしっかり話し合って、正しい情報交換をしてコミュニケーションをとりましょう。
愛する人を守るには会わないことが愛、というなんとも奇妙な時代になっていますが、ウィルスが1日でも早く収束すれば、そのぶん会える日も早くなるという事を忘れずに!気分は明るく前向きにいきましょう。
家族と一緒に住んでいる場合は、一人に移ると全員に移るという可能性もでてきますので、お互いの健康と安全に気を配って生活をしましょう。
私の友達は小さな子供がいるので、家に帰ったらまずすぐに手洗いうがい、外で着ていて家の中で脱いだ服は洗うか、消毒して決まった場所におく、ドアノブや家の中のよく触る部分の消毒をする、顔を手で触らないなど、かなり徹底して安全のためのルールを家族で決め、きちんと確認しながら実行しているそうです。
自宅待機となると時間ができますので、今までやりたかったけどできてなかった事や趣味に使える時間も増えます。
やるべき事、やりたい事を書き出してリストを作ってみてはいかがでしょうか?きっと、どう時間を使うべきかがクリアになりますよ。
心と体を健康に保とう!自宅待機のススメ
写真はAntelopeValleyポピー公園に去年行った時のもの。今年もポピーは満開だそうですが、公園は閉鎖中です。
・孤独と上手に向き合う
もともと家にこもってひたすら黙々と何かをしているのが全く苦でない、一人でいることが気にならないタイプの私ですが、それでも孤独を感じる日はやってきます。笑
自宅待機2週間目ぐらいの時に、もう実家の家族が心配で心配でどうにもならない日がありました。
きっとコロナが収束するまでそういう日々は続くでしょうが、「心配」ではなくて
「安心」ベースで考えるようにすると随分心も落ち着きます。
不安や恐怖を感じてしまいやすい時期だけに、心が揺れてしまうのは仕方がない事。
無理に感情を押さえつけようとせず、ひとまず深呼吸。
心配になった時はテレビ電話なり電話なりで家族の顔を見る、声を聞く。
家族、恋人や友達、自分が今日一日健康で安全でいられている事に感謝する。
気分じゃなくてもコメディ映画を観て笑ってみる。
好きな音楽をつける。今いるその場でとりあえず20秒体を動かしてみる。
小さな行動で、気持ちは意外に切り替えれるもの。無理はせず、上手に自分の感情と向き合っていきましょう。
・なるべく人と喋る
あまり頻繁に自分から人に連絡をマメにするタイプではない私ですが、かなり意識が変わりました。笑
なるべく意識的に人とコミュニケーションを取るようにしましょう。一人暮らししてる人なんかは特に。
もちろん直接は会えないのでテレビ電話や電話での会話になりますが、
家族や友人、大事な人の顔が見れたり声が聞けるだけでだいぶ気分が変わります。
こんな時期なので、普段あっていない人にも「どうしてる?元気?」とたまにメールしたりするのもいいかも。
「久しぶり!連絡ありがとう!」って返事がきて、しばらくぶりにまた繋がれたりするのも嬉しいものです。
・クリエイティブな時間の過ごし方
いきなり思わぬ時間ができた事で、生活のリズムは大きく変わります。
今まで「早く」、「急いで」やろうとしていた事が一度全部ストップせざるを得ないので、
自分と向き合ういい機会かも、と私は思っています。
子供さんがいる家庭でも、今まで子供に「早く早く」と言っていたけれど、急かす事がなくなったそうです。
家族でのんびり一緒に過ごす時間も必然的に増えますね。
こちらでは、大学やオンライン講座が無料で一時的にコンテンツを解放していたり、
劇場や美術館がバーチャルシアターやミュージアムをオンライン公開していたり、
ZOOMをうまく駆使してヨガやダンス、演劇や語学を教えるオンラインクラスが増えたり、
テレミーティングが増えたり、オンラインでミュージシャン達が遠隔セッションしていたり、
役者達がオンライン上でシアターフェスティバルをやったりと、
この状況の中で周りの人やコミュニティのためにできることだったり、未来の自分へのスキルアップのためだったり、
誰かや何かのためにできる事を皆がそれぞれに模索しています。
別に奇抜な事や目新しい事をする必要はありません。
見たかったNetflixのドラマをひたすら観るとか、積ん読になっていた本達を読むだけでもいいですし、お家から出なくてもお部屋でエクササイズは出来ますね。
やりたい事リストを引っぱり出してきて、それを片っ端からやっていくのもいいのではないでしょうか。
・何もやる気が起きない時
さて、長い自宅待機生活の中では、そんなクリエイティブ魂に火がつかない、何もやる気が起きない。そんな日が必ずあります。
もう何もする気がしない。洗濯も面倒だし、誰とも喋りたくない。時間があったらやろうと思っていた事は山ほどあって今自分には十分な時間があるのに、何にも手をつける気が起きない。焦燥、苛立ち、罪悪感。
こんなのだめだ、怠けてる!何かしないと!!と自分を責める。
はい。わかります。
でもまず深呼吸。
そんな日もあっていい、何もしなくてもいい、と自分に言っていい事を知っておいてください。
「今、私たちが経験しているのは世界を揺るがしている危機であって、その中でストレスを感じたり、不安になったり、やる気が出ないと感じるのは自然なこと。
今日一日何もしなかった、怠けてただけだった、と自分を責める前に、今日一日を無事に過ごせたという事が今日成し遂げた事の中であなたが誰かのためにできるもっとも素晴らしい事だ、という事をあなたは知るべきですよ。」
という事を人から言われて、私は気持ちがすごく楽になりました。
なので、これを読んでくれている人の中にもし同じような気持ちの人がいたら、少しでも楽になればいいなと思います。
これを書いている間にも、世界中の病院や医療施設で、一人でも多くの命を救おうと、家族とも会わず、自らの命をかけて必死に戦ってくれている人たちがいます。
そんな方達への敬意を示すためにも、どうか今日、あなたの命をあなたが守れた事を褒めてあげて下さい。
・外出の恐怖ー人の優しさが心に沁みる
さて、自宅待機が続き、今のところニュースはひっきりなしにコロナウィルス感染者の増加を流し続けています。
こんな日々が続くと、何が起こるか。当然、外に出るのが怖くなります。
マーケットに買い物に出かけて他の人に会うと、「この店員さん、大丈夫かな。。。。この人咳してるな、、、ちょっと離れとこ。」と言った具合に、会う人会う人がコロナに感染しているのではないかという疑心暗鬼にちょっと陥ります。笑
会う人をウィルス持ってるかも?と思ってみてしまう。この時期だから無理もないのかもしれませんが、悲しいことです。
私がそう思うという事は、スーパーや薬局で、たくさん来るお客さんを相手に接客している店員さん達も同じように思っていても不思議はありません。
しかしそんな不安や恐怖に負ける事なく、来る人来る人笑顔で挨拶しながら明るく働いている彼ら。本当に頭が下がります。
この間ファーマーズマーケットに買い物に行った友人は、歩いているとお店の人に「君、仕事してるの?」と聞かれ、「ううん、みんなと同様に職を失ってるんだ」と答えると、その人は「僕たちができるサポートだよ。」と言って卵をぽんっ、と1パックくれたそうです。
また、隣のお店でアボカドを買うと、そこのお店の人が、また「君、今仕事はあるの?」と聞いてきて、「今ないんだ。」というと、「じゃ、これ君にあげるよ。」と言って、今度はみかんとオレンジとレモンをたくさん頂いたそうです。人の優しさにじわっと涙が出るほど感動したそうで、その話を聞いて、私もなんとも心が温かくなりました。
スーパーの入口の前で、入場待ちの行列に並んでいる時も、笑顔で「待たせちゃってごめんね!今日はたくさん商品が入荷してるよ、良かったね!」と一人一人に温かく声をかけてくれる店員さん。(もちろん社会的距離とマスクは保ちつつ、です。)
いつかこの写真を見て、今この時のことを思い出すことができるようにと、自宅待機中の家族のポートレート写真を庭や家の前などで無料で撮り歩いている写真家さん。
近所のレストランがなくならないようにと、持ち帰りに足繁く通ってサポートする住民達。
アンジェリーノ達の心を明るくしてくれる言動や、マスク越しでも交わされる笑顔。
一歩外へ出て見ると、世界には人々の「一致団結した優しさ」が溢れている事に気付いて、そしてそれがなんともこれまでにないレベルで心に沁みるのです。
悲しいニュースに心が疲弊しがちな時期ですが、そんな時何より沁みるのは人の優しさ。どうか、忘れずにいたいものですね。
・一人一人の自覚を忘れずに
悲しいかな、今のところ感染者数は世界中でどんどん増えていて、仮設病院やベッド、人工呼吸器や検査キット、医療関係者のマスクや防護服、そして医療従事者の負担を和らげるための人員の増加が叫ばれています。どうか一人でも多くの人が助かりますようにと祈ります。
毎日のニュースに不安になるのは仕方がありませんが、大切なのはこの状況は一人一人の意識と行動で確実に良い方に変えることができるという事と、その意識で自分にできる行動をするという事ではないでしょうか。
不要な外出はしない。できる限り自宅で過ごす。自分が感染しているつもりで行動する。外出の時はマスクをして、きちんと社会的距離をとる。手洗い、消毒をまめにする。心身を健康に保つ。
周りの人をちょっと気にしてみる。もしご近所やお知り合いにお年寄りの方がいたら、必要なものはないか声をかけてみてお買い物のついでにドアの前に置いてあげたりするのもいいかもしれません。
あと、もしこれを読んで下さっている方で、今まで通りの生活を続けられている方がいたら、あなたやあなたの大切な人や、その人の大切な人を守るためにどうか家にいてほしいと思います。どうか安全でいてください。あなたは大丈夫でも、あなたの大事な人もそうでしょうか?みんな繋がっています。
社会に必要なお仕事をずっとされていてお休みがない方達、本当にご苦労様です。あなた方のおかげで、私達の生活は成り立っています。有り難うございます。どうかお身体に気をつけて安全でいて下さい。
自分にできる事をやりつつ、一日も早くまた家族や友達、愛する人達と過ごせる世界が戻ってくるよう、大変な時期ですが一緒にがんばりましょう。
長くなってしまいましたが、読んでくださって下さった方の何かのお役に立てる事を祈って。
アンテナのおもむくままに☆旅する役者TRIPLER、ロサンゼルス在住「MIA」
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- 【在住者の声】緊急事態宣言の日本に伝えたい事ーロックダウン中のロサンゼルスより - 2020年4月10日
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