秋田の山の中に住む大学生。普段は勉強で忙しくしてますが、時々旅に出ます!
大学ではリベラルアーツを勉強していて、とくにエコツーリズムと文化人類学のお話が好き。旅先でも、よくエコツアーや秘境に惹かれます。
大好きなものは、竿燈と黄色とお洒落。
TRIPLERでは、一人旅の魅力をたくさん発信していけたらと思います。
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エッサウィラの概要
アフリカの中では一番旅行しやすいと言われているモロッコ。
マラケシュやフェズ、シャウエンをまわる都市観光が人気ですが、
どんな街?
エッサウィラは、モロッコ西部に位置する街。
旧市街は徒歩で一周できてしまうくらい、小規模な街ですが、とにかくオシャレです!!!
青と白で統一された街並みは、世界遺産にも登録されています。
古くから貿易の拠点として栄え、17世紀にフランス人の建築家によって都市建設が進んだ歴史があります。
そのせいか、騒々しい都市とは一味違って、洗練された雰囲気を感じさせる街になっている印象でした!
旅行者も、芸術家やオシャレなヨーロピアンたちが多かったです。
行き方
マラケシュからはバス3時間で行けちゃいます。
日帰りで観光にくる旅行者も多いみたいです。
同じく海岸沿いにある街、アガディールからもバスで3時間。
モロッコ旅中は大変お世話になりました!
訪れた職人さんたちの作品
サハラ砂漠地域の芸術
まず、モロッコといえばベルベル人文化。ベルベル人とは、北アフリカ地域の先住民族で、現代でもモロッコ人口の約3割を占めています。
サハラ出身で、もともとは砂漠で遊牧生活をしていたという職人さんは、アクセサリーや小物の制作を通してベルベル人の思想や砂漠の風景を表現しています。
アクセサリーに限らず、モロッコに来ると直線的な幾何学模様のデザインをよく目にします。
これが、ベルベル人のアートの特徴だよ!と教えてもらいました。
一方、曲線をモチーフにした作品はアラブ風のアートが多いみたい。
ジュラバ
ジュラバとは、ベルベル人の民族衣装のこと。
これ、太めの糸を織り込んで作ってあるので、めちゃめちゃ保温性があるのです。
機能性だけでなく、デザインももちろん大事。やはりジュラバの柄も直線的なデザインが多く、ベルベルアートの特徴が現れています。
一着一着のデザインにテーマを持って作る職人さんもいます。
写真の作品は、空を表す青、砂漠を表す黄色、海を表すエメラルドグリーンのイメージで作ったと教えてもらいました。
陶器
エッサウィラは陶器も有名です。旧市街のスークには、カラフルな食器や小物が並んでいました。
絵付けの食器はお手頃価格。小さいものなら、日本円にして150~200円ほどで買えちゃいます。
すべて手作業で絵付けされているので、同じデザインの中にもひとつひとつ個性があり、それを見つけるのが工房でのお買い物の楽しみ。
私もお土産用に、と思ってフラッと立ち寄った食器屋さんに、気づいたら1日中いました。。。
中には、天然の染料を土に練り込ませ、火の当たり具合によって色の濃度に変化をつける技術を持つ職人さんも。
日本の「やきもの」のような手法ですね。
絵画
アトリエが多いのもエッサウィラの特徴のひとつ。
旧市街ではそこらじゅうで展覧会が開催されていましたが、特に面白い!と思ったのがこの作品。
左側は、ベルベルの宗教観を表した絵画。
背景の黄色は香辛料のサフランを使って塗ってあって、なんともモロッコらしい作品。
また、作者のYassineさんは、芸術活動を通じた教育プログラムも主催しています。
地元の子供たちを集めて絵画教室を開き、そこでできた作品をアトリエで売るという活動です。
エッサウィラは、観光客にとっては旅行しやすい環境でも、まだまだストリートチルドレンや物乞いの子達もいます。絵の代金がそのまま子供たちの支援につながるそうです。
右側が、子供の作品。モロッコチルドレンのセンス、ピカイチ!
気をつけたいこと
買い物の際の値段交渉!!
旧市街のスーク(市場)には、値札がついていない商品がたくさんあります。
もちろん、これはタダというわけではなく、交渉で商品の値段が決まるということです!
エッサウィラは、比較的値札がついている店が多いと聞いていましたが、それでも価格交渉は必須です。
ここで気をつけないといけないのが、現地価格とツーリスト価格。
旅行者とわかると高い値段を提示するお店は多いので要注意。
というのを行く前から聞いていたのでガンガン値切っていた私ですが、
ある職人さんと値段交渉をしていたとき、「今日の晩御飯代になる値段を払ってくれ」と言われた時にはハッとしました。
多少高くてなかなか値切れない時は、作品への対価に加えて、職人さんへのサポートとしてのお金、と考えると気持ちよく買い物できそうです。
治安は?
比較的治安は良い方ではないかと思いますが、特に女性の方は!ナンパやセクハラには要注意!です。
エッサウィラは意外にも、日本語を知っている人がたくさんいます。
聞いたところによると、旅行者として訪れた日本人女性と現地のモロッコ人カップルが誕生したという前例がたくさんあり、日本人と交際したいと考えている人が多いようです。
特に着飾らず普通に歩いていても、1日数回は「今からお茶しようよ!」と突然声をかけられたり、「日本人の子と結婚するのが夢なんだ!」と言われたこともありました。
エッサウィラは食文化も素晴らしい!
ハーブティー
ミントティーはモロッコ全土で飲まれていますが、エッサウィラでは、ミントに加えてローズやバニラなどを混ぜたハーブティーが飲めます!
普通のミントティーはたくさん砂糖を入れますが、このハーブティーは砂糖がなくとも甘い!
スークのスパイス屋さんに立ち寄れば、その場でいろんなハーブを調合して売ってくれますよ。
海の幸
港町のエッサウィラで一番美味しかったのが、お魚。
人気のタジン鍋の具材も、海鮮。
イカタジンやタコタジンを食べられるのはエッサウィラならではでした!
また、魚市場で魚を買って焼き場に持っていくと、その場で調理してもらえて、海鮮BBQができます。
まとめ
モロッコは世界三大ウザイ国のひとつと言われる通り、大きな観光都市には、ぼったくりが正直「ウザい」お土産屋さんは多いです。
売買目的だけじゃなくて、ちゃんとモロッコアート理解したいし作り手の生活を知りたい、ということでエッサウィラを訪れました。
私のお買い物ポリシー「適正価格で、生産者を知ってから買う」もきちんと全うできるような街でした。
特に大きな観光スポットがあるわけではありませんが、カフェでおしゃべりして、ボーッとして、アート巡りして、夕日を見て、という生活を繰り返していました。天国!!
モロッコアートの職人さんに興味がある方、ぜひ行ってみてください。
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