【金的蹴りで身を守れ！】旅する女性が今すぐ使える簡単護身術！

とても参考になりました。
手足のさばき方やマウントからの態勢移動などはイメージトレーニングの必要があると思いますが、ひとつの流れを掴むのには有効だと思います。
以前に見たYouTubeの護身術の動画で「ちょっとの知識がちょっとの勇気になる」という言葉があったのですが、少し知識があるだけで急場の対応が全然違ってくるので、いい記事だと思います。

ただ、タイトルからして女性に向けた記事だと思われますが、最後の
「痴漢ってそんなに多いんですね？！（実際に今日やろうと思っていましたが。。。）」
というジョークは本当に本当にやめたほうが良いです。

シェイプアップDJさんは良い方なのでしょうし、痴漢からほど遠い人だからこそ、実際の痴漢の悪辣さがわからなくて簡単にネタにされたのかもしれません。
(女性加害者もいますが、ここではシェイプアップDJさんが使用された『痴漢』という言葉を用います)

しかしひとことで「痴漢」と表現されてしまうその中身は大変に残酷です。
手口も体を触ることから性器を押しつけられて射精されることまで実に多様です。
被害者の後遺症も、何年もお金と時間をかけて精神科に通う人もいますし、ついに精神がもたずに自殺してしまう人もいます。
「たかが体を触る程度で？」
「強姦されたわけじゃないのに？」
と思われるかもしれませんが、「体を触る程度」でもトラウマになるし、人生が壊れる人は壊れます。
私は未だにフラッシュバックして震えが出たり呼吸が浅くなります。
不快感は何年でもつきまといます。
行為のみならず、人の悪意や害意にさらされることは、それだけの威力を持つのです。
そう考えると、銃みたいですね。引き金を引く労力だけで人を殺傷する確率がグッと上がるのですから。

また、ネットで痴漢を公言する人物たちには
「被害者がトラウマに苦しめられて将来が潰されると思うと二度美味しい」
という旨の発言をする者もいました。
車両を移動して逃げる学生さんを追いかけ回して触り
「ちょっとエッチな楽しい思い出」
として語る者もいました。
(たぶん平静な状態の人が読むと
『なぜ駅員や周囲の人に助けを求めない？』
となるでしょうが、被害にあっている最中は頭が真っ白になって冷静な対応ができないケースが多いです。
だからこの記事を読んだのです。)

とにかく実際の痴漢の邪悪さは、ほとんどの犯罪がそうであるように、まともな人にはまず想像できないような発想ばかりです。
こういった記事を熱心に読む人は、たぶん性別問わず「被害に避ける」ことに切実な感情を抱くタイプの人が多いでしょう。もう負けたくない、あるいは被害にあう自分を想像できてしまうから対策をとりたい。

そこに
「痴漢ってそんなに多いんですね？！（実際に今日やろうと思っていましたが。。。）」
という加害予告みたいなジョークは得策ではないです。
当たり前ですが、やっちゃダメです……。

犯罪を公言したりネタにすると、最終的に割をくうのはまともな人です。
「誰でも万引きくらいするよねー？」
「誰でもナイフぐらい持ち歩くよねー？」
なんてネタが流行れば、ピリピリしたりビクビクしなくてはならないのはそんな事を一切しないまともな人たちです。

「ネタにマジレス」って思われるでしょうし、舌打ちされるかもしれません。
ですがまともな男性なら考えもしない醜悪な現実が「痴漢」というワードには詰まってるし、被害者も想像を凌駕して多い。
「まともな人だからわからない」→「わからないからネタにする」→「二次加害になる」→「引く人は黙って引いていく」→「黙って引いていけばまたわからなくてネタにする」
という悪循環が続くだけなので、このコメントをここに置いておきます。

最後のジョークだけが危うく感じましたが、全体的に明るくて勇気が出るすてきな記事でした。
この危険な世界で誰もが少しでも楽しく安心して旅行できますように。

長文失礼いたしました。