「旅行」と「写真」がライフワーク。海外添乗員生活を経て、冬はスタジオカメラマン、それ以外は旅や撮影、訪日外国人ケアのお仕事をしています。(スタジオカメラマン/添乗員/ライター/360度カメラ撮影/写真販売/旅行相談)
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イタリア「青の洞窟」といえば、
一度は訪れてみたい場所です。
洞窟内に広がる、青く光る海面はとても美しいもの。
しかし、「青の洞窟を含むイタリアツアーに参加したものの
天候不良で入れなかった」という声を聞くのも事実。
そこで今回は、私のカプリ島での体験記と、
青の洞窟に入る確率を上げる方法を交えてお伝えします。
果たして入れたのか?!結果は・・・
この記事の目次
カプリ島と「青の洞窟」概要
カプリ島と「青の洞窟」の場所
「青の洞窟」のあるカプリ島は、イタリア中部に位置します。
ローマよりも南、有名な観光地で言えばナポリやアマルフィの近くにありますが、
島ですので、船で渡る必要があります。
カプリ島の港からは「青の洞窟」見学ツアーが多数出ています。
多くの人は、船で青の洞窟へアクセスしますが、
陸からローカルバスを乗り継いでいく方法もあります。
「青の洞窟」に入れる確率と、入れない理由は?
青の洞窟の入り口は1m程。
そこを小舟でくぐりぬけて、中の広い空洞へと入っていきます。
当然、高波、高潮の際には、入り口が塞がれてしまいます。
これが入ることが出来ない理由。
100%運頼みで行くよりかは、季節や気候を見定めてイタリアに行き、確率を上げましょう。
一年の中で「青の洞窟」に入れる確率が高いのは、天候が安定すると言われる6月。
確率は約80パーセントだそうです。
7月や8月も少し確率は下がりますが良いようです。
逆に12月は10%以下とかなり難しく、この時期ツアーでは青の洞窟を組まないことがほとんどです。
ちなみに私が訪れたのは6月22日。
天気も良く、波も穏やかな日で、すんなり入れると思っていました。
「青の洞窟」体験記!島一周ツアーに参加してみた。
カプリ島到着!
ソレントから、朝一の船でカプリ島に到着!
なんせ青の洞窟は大人気。
混雑すれば、洞窟へ入る小舟に乗り換えるのだって1時間~2時間待ちと聞き、早めの到着にしました。
揺れる船で待つのは船酔いしそうで嫌だったからです。
青の洞窟は英語で「Blue Grotto」
イタリア語では「Grotta Azzurra」
すぐに看板を見つけて、青の洞窟を含む島一周ツアーに申し込みました。
出発!いきなり「青の洞窟」へ
こーんなボートで出発です。
天気も良く、絶好の青の洞窟日和!!!
船はカプリ島を反時計まわりに進みます。
しまった、船の左側に座るのが正解だった><
後悔しても遅し。
「さぁ~出発だよー!
絶好の天気!楽しんでいってね~♪♪」
英語とイタリア語を使い、いかにもイタリアン!って感じの陽気さで、
船のスタッフがボートツアーを盛り上げます。
最初に到着したのは、いきなり
青の洞窟!!
しかし、小舟もまばらで、何やら不穏な空気が。。。
「んーー残念ながら、入れないみたいだ、
さぁ見所はまだまだあるよー!次へ行こう~♪」
!!!!!!
こんなに良い天気なのに!!!!
青の洞窟スルー;;;;
でも、開いていないなら仕方ないよね・・・
きっと一周してまた寄ってくれるよね、メインなんだし・・・
と期待しながら、青の洞窟を後にしました。
島一周ツアーの見どころ
カプリ島一周ボートツアーの見所は、
「青の洞窟」だけではありません。
海からだから楽しめるポイントが沢山あります♪
上の写真のような、煉瓦造りの古い灯台が見えてきたり
「青の洞窟」に入らずともこんなに青い海を楽しめます。
岸壁の島カプリ島ならではの、荒々しい景色も見られます。
この大きな岩!
左側の岩はトンネルになっていて、間を船が抜けています。
もちろん私の乗った船も通過~♪
当たるんじゃないかと、ちょっとドキドキしましたが
そこはベテラン船頭さん。慣れています。
そんな感じで、出航から1時間程で船は島を一周。
青の洞窟の待ち時間を見積もって2時間と謳っているツアーですが
再び青の洞窟に行くことなく、あっさり港に戻ってしまいました。
青の洞窟はっ?!!!
そこが見たくて早起きしてきたのに、納得できない;;
そこで洞窟の状況を確認するために、
港のインフォメーションで聞くことにしました。
インフォメーションで分かったこと
入れない理由は、「高潮」により
青の洞窟の入り口が海水で閉じられていること。
そして1時間前も今も、状況は変わらず「クローズ」しているとのこと。
なんて残念。。。
というか、ボートツアーに申し込む前に、
先にインフォメーションで聞けば良かったと後悔しました。
諦めない!!待ってろ青の洞窟!!
相方さんの機転
一緒にいた相方さんが、何やらフリーwifiを拾ってスマホで調べ始めました。
しばらくして
これから干潮に向かっていくから、14時頃には入れないかなぁ
ダイビングの仕事をしていたこともある相方さん。
潮の満ち干きを調べてくれたみたいです。
一縷の望みを持ち、作戦会議。
以下の作戦に決まりました。
①まだ昼前なので、時間つぶしに町を観光する。
②観光しながら、案内所で状況を確認する。
③青の洞窟がオープンしたら、すぐに陸路で向かう。
港から移動開始
今いる港から青の洞窟まで、直接陸路では行けません。
「カプリ」「アナカプリ」という2つの村を通り、
ケーブルカーとローカルバスで行きます。
カプリの村にも案内所があるのが、ガイドブックで分かったので
まずはケーブルカーでカプリを目指し、
時間つぶしに「アウグスト庭園」へ向かいました。
アウグスト庭園
アウグスト庭園は、静かでのんびりした庭園です。
花も咲き、手入れされた綺麗な庭園ですが、見どころは
この絶景!!!
真っ青な海が遠くまで広がっています。
「崖の白」と「海の青」、コントラストがとても綺麗。
そして反対側を見ると
遠くに、さっきボートツアーで通り抜けた
トンネルのある岩が見えていました。
天気の良い日には、ここからの絶景オススメです♪
カプリの案内所へ
庭園を見て、沢山写真を撮った後は、カプリ村の案内所へ。
目的はもちろん
青の洞窟が開いたかどうか、です。
ドキドキしながら、訪ねると
「イエス、オープン^^」
嬉しい返事が!!!
「バス停はどこ?!」
バス停の場所を訪ね、カプリ村から隣のアナカプリ村へ。
そしてアナカプリ村のバス停から、青の洞窟行きのバスに乗ります。
ヨーロピアンは、さほど青の洞窟に興味が無いのか、
オープン直後で情報が行きわたっていないのか、
個人客よりツアー客が多いのか、バスは意外にすいていました。
バス停は何か所もあるので、ちょっと迷いましたが
人に聞きながら、到着。
チケット売り場でチケットを購入して、出発を待つスタイル。
陸路で「青の洞窟」にやってきた
到着したバス亭から崖下へ降りる階段を下ると、
最初に見えてきたのは、海で待機しているツアーボート。
そして私たちと同じように陸から来た人たちの列。
もちろんそこに加わります。
オープンの情報を聞きつけた人たちが並んでいましたが、
小舟にドンドン乗り込んでいくので、列もどんどん進みます。
早めに来たのが良かったのか、30分程待つと順番が回ってきました。
ちなみに陸から来た人の乗り場はこんな感じ。
荷物置き場などはありません。
濡れるのが心配で置いていく人もいましたが、
むしろ置き引きの方が心配だったので、私たちは持って乗り込みました。
いよいよ青の洞窟へ
小舟には船頭さんとは別に、3~5人乗り込めます。
最初に料金所のような船でお金を払う仕組みです。
料金はボート代10€、青の洞窟入場料4€の、合計14€でした。
これには、船頭さんへのチップは含まれていません。
チップは小舟に乗る前にポケットに小銭を用意しておくとスマートです。
渡すのは最後、降りる直前に渡します。
「頭を低くして、船に寝そべるくらいまで、もっとだ!」
船頭さんからアドバイスされ、ほとんど寝転ぶくらいまで頭を下げます。
気がかりは荷物のカメラでしたが、波の上下に合わせてスイーっと、うまく狭い入口を通過!
中の様子は・・・
とっても幻想的!!!!!!
まるで下からライトで照らしてるかのような、青さです。
歌っている船頭さんもいて、洞窟で歌が反響しています。
だいたいは5分程で一周して出てしまいますが、一緒に外人の子供も乗っていたお陰か
広い空間を2周してくれました♪♪
子供は海に飛び込んだりして、私は写真を沢山撮ることができました。
↑360度カメラで撮った青の洞窟。
子供が飛び込んでいます。
青の洞窟を出る際には、入る船を待つため少し待機。
洞窟に入ってくるボートを観察していると、船頭さんの腕によって、すんなり入れるボートと、
波と船のタイミングが合わず、乗っている人が思いっきり水をかぶっているボートがありました。
私の船頭さんは上手で、波の動きに合わせ
濡れることなく上手に出てくれました。
「青の洞窟」に入るポイント
私の教訓から考える、入る確率を上げるポイント
6~8月を狙おう♪
少しでも確率の高い、天候の安定した時期に訪れましょう。
満潮と干潮を調べてみよう
行きたい日が決まったら、満潮と干潮を調べておきましょう。
満潮だと入れない可能性が高くなります。
個人旅行であれば、時間をずらして再挑戦できますが、日本からのツアーはそうもいきません。
ツアーで午前中しかチャンスが無く、それが満潮だったら別日のツアーを検討してみましょう。
日程に余裕を持つ、出来れば個人で行く
個人で行けば、天候や状況によって再挑戦も可能なはず。
再挑戦できる時間も考慮すると、心の余裕も生まれます。
案内所で青の洞窟の状況をチェック!
案内所で、青の洞窟が開いているか聞いてから、
ボートツアーへの申し込みをオススメします。
私のように、天気が良いからと言って開いている訳とは限りません。
クローズの理由が高潮であれば、潮が引くのを待つ。
天候不良なら回復を待つなど、計画を立てられます。
「青の洞窟」へのアクセス
ナポリ or ソレントから船
カプリ島へはナポリ、ソレントから、高速船やフェリーが出ています。
・ナポリ→カプリ島 高速船で40分、船で1時間15分
・ソレント→カプリ島 高速船20分
私は、前日はソレントに泊まりました。
早朝にソレント港でチケットを買い、カプリ島へ。
夕方の便でカプリ島から、ナポリへ移動しました。
船は沢山出ていて、当日購入でも問題ありませんでした。
カプリ島に着けば、現地ボートツアーか、陸路で青の洞窟へアクセスできます。
現地ツアーに参加する
自力で移動が面倒、もしくは心配な方は現地ツアーもあります。
ローマ発・ナポリ発・ソレント発・ポジターノ発を見かけました。
日帰りツアーがほとんどです。
滞在時間が短いと、つまり青の洞窟に入れる確率も下がります。
カプリ島「青の洞窟」体験記まとめ
諦めかけた青の洞窟でしたが、待つことができ、再挑戦できて良かったです。
他の場所では見ることができない光景ですので、
ここまで行く価値ありだと感じました。
チャンスがあれば、ぜひ訪れてみて下さいね。
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