ノルウェーで働くには⁉現地オスロで働くWEBブラウザー会社Vivaldi社員にインタビュー!

海外体験

画像出典:https://vivaldi.com

こんにちは!

オスロ在住も早半年を迎えた、こあきです。

この半年、何かと苦労した記憶が多いのですが、特に大変だったのは間違いなく仕事探し。

ノルウェーではワーホリが始まってまだ約4年しか経っておらず、渡航者が他の国ほど多くないこともあって

首都のオスロでさえワーホリビザという存在は全然浸透していません。

役所の人たちもスタッフによって認識が全然違います。

探している仕事によっては、ノルウェー語や、スカンジナビア語が喋れないと、苦労します。

けれども、諦めるにはまだ早い!

大変だと分かっていれば事前にそれなりの準備をすることも可能です。

そんな訳で今回は、ノルウェーで実際に就労を果たした日本人の方に、どんな準備をしたのかなど、話を聞いてまいりました!

海外で働く心得満載でしたので、余す所なくお伝えしたいと思います。

ノルウェーのオスロで働くサラリーマンに取材!

 エンジニアとして働くたかあきさん!

たかあきさん

写真提供:@oslosakaaki

今回話を伺ったのは、ノルウェー在住3年目・大阪出身の28歳たかあきさん。

根っからの大阪人である彼と私の出会いは餃子パーティでした。

私の口癖「うける」に対し、「受け身で笑いを終わらせるな!笑いには笑いを被せていけ!」と言われたのが出会いです。

お笑いに厳しいたかあきさん、現在はオスロのWEBブラウザー会社Vivaldi Technologiesで働いています。

早速ですが、まず、恥ずかしながら私はVivaldiという名前を初めて聞いたのですが、どんな会社なんですか?

たかあきさん
Vivaldiはユーザーが自分に合ったブラウジングができるよう、オプションをできるだけ多く提供するブラウザーです。

正式版はまだ1歳。

国別でいうと日本が一番ユーザー数が多く、日本に関することは自分とインターンと、日本にいる広報担当者の3人で担当しています。

日本人ユーザーの数が増え、自分も新しい役割を担うことになったので、日本をカバーできるインターンを1人、夏頃に雇いました。

たった1年で雇用機会が増えるなんて、すごい成長スピードですね!

ところで、ブラウザーと聞くと、はて?と思う方もいるかもしれません。

iPhoneMacBookなどでは、最初からSafariがインストールされていますが、その他にもGoogle ChromeFirefoxもブラウザーですよね。

たかあきさん
その通りです。

自分は日本でIT企業に3年間勤めたんですが、人生の一番大きな転換期でした。

『簡単な道と難しい道があったら、難しい方を選ぶ』という自分の基本方針も、ITコンサル時代に生まれましたね。

当時勤めていた会社の先輩の言葉です。

この仕事では、ITやビジネス面のスキル・経験を大いに蓄積しなければならず、非常にチャレンジングでした。

この時期があったからこそ、今Vivaldiで使ってもらっている自分になれたと思っています。

口で言うほど容易くはない”難しい方を選ぶ”生き方。

けれど、一言一言を淀みなくしっかりと発するたかあきさんからは、苦労から得られた自信をひしひしと感じました。

 何故ノルウェーで働くことに?

丘の上から見たオスロの一部

それにしても何故ノルウェーを選んだんですか?

オスロといえばコーヒー文化で知られているのでバリスタを職とする日本人は沢山会った事がありますが・・・。

エンジニアとしてノルウェーに魅力を感じたのでしょうか。

はたまたノルウェーは社会福祉がとても進んでいて、”ゆりかごから墓場までしっかり保障”といったイメージもありますし、

初めからノルウェーでの就職を目標として動いていたのか気になりました。

たかあきさん
どこでも生きていける気はしますが、働くならオスロが良かったんです。

21歳の夏休みにオスロで働いて、賃金の高さと、労働時間の短さと、ストレスのなさに感動して、ずっと戻りたいと思っていて。

もう就活当時から、オスロで働くことを視野に入れていたんですね。

21歳で決意してから、27歳でオスロに渡り就職したと。

約6年の月日を費やしたんですね。

たかあきさん
ノルウェーは新卒採用といった仕組みはないので、戻ってくるには経験とスキルが必要だとわかっていました。

ノルウェーでの就職は通常、最低でも2、3年の業務経験が求められます。

自分も3年は働かないと、どこでも使いものにならないと思ったので、3年間全力で働いて、それでノルウェーで通用しなかったら、日本に帰って自分を鍛え直そうと思っていました。

長期的目標を持って取り組んでいたんですね。

6年という長い月日の中で、歳を追うごとに状況も変化して迷う事も少なくないと思います。

それでもやり遂げられるくらいの魅力が、ノルウェーにはありますもんね。

ところで、たかあきさんは初めは、ワーホリビザを取得して来たんですか?

たかあきさん
そうです。最初はワーホリビザを使い1年間滞在し、現在はVivaldiの協力のもとスキルドワーカービザで滞在しています。

ノルウェーでスキルドワーカーを取得しやすい職種のうち、自分の学歴とマッチしたのが「IT技術者」でした。

他にも音楽家や建築家などあるんですが、絶対無理やわと思いましたよ。笑

正直なところ私も音楽家・たかあきは、とても想像できません。笑

補足として、最初は大体の人がワーホリビザを取得して来ますが、有効期間が1年ですし、同じ雇用主の元で半年以上働けません。

他にもseasonal worker、つまりハイシーズン向けの短期バイト用ビザもありますが、有効期間は半年です。

スキルドワーカービザを取得するには、ノルウェー企業の協力がなければいけません。

まずはワーホリビザで滞在し、期限内にスキルドワーカーとして雇ってくれる企業を探す事が、一番現実的な道と言えるでしょう。

また、スキルドワーカーの一つに、self-employedがあり、自分を事業主として申請します。

この場合はノルウェー企業の協力はいりませんが、長期的なビジネスプランやファイナンシャルプラン、十分な資金などが求められるので、難易度は高いです。

ビザ関係の詳しい内容はノルウェー移民局のウェブサイト、UDIで確認できます。

ビザの申請は全てこのウェブサイトを通して行うので、メンバー登録が必要になります。

またスキルドワーカービザ、ワーホリビザ含め、申請には料金が発生します。

 ノルウェーでの仕事の探し方から就職まで!

オスロ本社でのインタビュー模様

仕事の探し方っていうとワーホリの場合は、履歴書を持って気になるお店に直接手渡しに行くのがオーソドックスですよね。

私はネットもよく使いました。家探しから中古品の売買に加え、求人情報も豊富に出ているfinn.noや、Facebookの職探しグループには片っ端から登録しました!笑

さらにお気に入りのお店のFBページにも”いいね”して、情報をチェックしましたね。自社ページでしか求人をかけない所もあったので。

イベントや、語学学校など人の多い所へ出向いて、就活中アピールもしましたし。

何せノルウェーは”コネ社会だ”って聞いていたので。

たかあきさんはどうやって今の職を見つけたんですか?

たかあきさん
自分の場合は友人の友人が求人情報を教えてくれたんです。

IT技術が求められるオスロの求人で、英語・日本語で仕事ができる人は、たかあき以外いないから、応募してみたらどうか?』と、Vivaldiの求人情報を知った友人が勧めてくれました。

実際この会社に勤め始めたのは、ノルウェーに移ってからほぼ1年経った頃でしたね。Vivaldiに日本専門の担当が必要となる程、日本にVivaldiユーザーが増えたんです。

その求人情報が出た頃と、自分がオスロで職探しを始めた時期が重なったので、即座に応募しました。

ノルウェーでの仕事探しは、”コネ”の他に”タイミング”と”運”も重要ですね。

以前から、いちVivaldiファンではありましたが、オスロに住んでいるからと言って、最終的にチームに加えてもらえることになるとは、夢にも思わず。

なるほど。

情報も知り合いが多ければ多いほど入りやすくなりますし、そういった人脈という意味でも、”コネ”が最も重要になりますね。

ところで応募してから採用の連絡までは早かったんですか?

私の場合、色んなところに応募をしましたけど、返事が来たのは大体1週間後くらいでした。

友人は応募メールを送った後、1ヶ月してから返事がきたと言ってましたし。笑

たかあきさん
自分の場合はすぐ返事が来ました。2週間後ぐらいですかね。

それだけ差し迫って人手が必要だったんでしょう。

英語のネイティブの友人やノルウェーのIT会社に勤める友人に頼み、日本での経験を記載した履歴書やカバーレターを何度も添削をしました。

インタビューの練習もその手のプロである友人の協力のもと何度も行って準備しました。

見ますか?自分の履歴書。

お、おお・・・。

これは、湯婆婆も「ここで働いてください!」と言うしかなさそうな、強烈な書き込みようですね。

ただでさえ就職が難しい海外にいるからこそ、出来る事は最大限やる。

その姿勢が会社にも伝わったとしか思えません。

余談ですが、私の履歴書は”情報の羅列”でしたが、彼の履歴書は”自分を売り込む書類”でした。

日本の履歴書はフォーマットが決まっていて、何年どこの会社で勤めたかを記入します。

だから、情報の羅列に慣れていたんです。

海外でもそこそこ名が通る会社に勤めていた私は、この会社でインチャージをしていました!と履歴書に書きましたが、だからこんなスキルがあって、こんな事案に強いですって具体性を示してなかったんです。

そもそも示せなかったんですね。

自分になにが出来るかなんて今まで深く考えた事ありませんでしたから。

今思えば会社の名前が名刺がわりだ!と言わんばかりの態度でした。笑

でもそれでは海外で仕事は得られません。

その一方でたかあきさんは、勿論会社名や在職期間などは書いていますが、自分はこのスキルがあるからこう言う面で役に立てると事細かく自己分析・会社分析して書いていました。

私は”肩書き”で勝負していたけれど、たかあきさんは”自分の能力”で勝負していたって事ですね。

たかあきさん
確かに日本では肩書きが通用しちゃう時があるんですよね。

海外は、肩書きへの依存を解消するための修行の場だと思っています。

同じように考えてこれから海外に行く人には、自分の売り物を何かもってきたほうが安全、とお伝えしたいです。

”売り”というと、”職歴”が一番わかりやすいと思うのですが。

たかあきさん
職歴はあくまで能力を示すための根拠という位置づけですね。

それがある事で、説得力は増します。

だけど最も重要なのは、自分が何に情熱を注げるか把握する事

例えばお客さんに満足してもらう事に情熱を注げるとしましょう。

そうしたら『顧客の要求に絶対にNOとは言わず、その要求を満たす方法をひねり出せること』は、その人の売りになりますね。

そういった事でもいいんです。

一見抽象的に思えるけれども、自分はこの仕事にどういう形で貢献できるのかを突然考え始めるよりも、もっと簡単に自分と向き合得そうですね。

たかあきさん
日本という何でもできる環境にいるうちに、自分ができることを一つでいいから見つけると良いと思います。

そうでないと海外で『何してるんだっけ』と思った時に、自分が戻ってこられる軸がないです。

海外は修行をする場でもありますが、何よりもまずスタート地点に立たなければなりません。

そのスタート地点が自分を知る事、自分の売りを持っている事なんですね。

私の経験から言って売りがない人は職を選べず、職探しに苦労します。

ただ海外でやるからには、少しでも自分のやりたいことをやりたいですよね。

そのためには事前準備に時間をかけ、自分の”売り”を見つけて練った上で勝負しましょう!

 どんな仕事?実際に海外で働くのは大変なのか?

オスロ本社にて昼食

日本専門の担当としてVivaldiに就職したとの事ですが、実際たかあきさんはどんな仕事をされているんでしょうか

たかあきさん
現在はコミュニティ関連のプロジェクトマネージャー、中国語・日本語・韓国語によるブラウザーテスト、そして日本に関することは実質全て担当しています。

カバーしきれない部分は、インターンのHojo達に拾ってもらっています。

複数人体制じゃないと回らないほど、日本人のユーザーが多いんですね。

最初から今のような業務だったんですか?

たかあきさん
最初は、日本語によるブラウザーテストと日本語ユーザーへの対応でした。

テストといってもイメージが湧くでしょうか。例えばキーボードにはアルファベットと平仮名がありますよね。

日本語ユーザーは当然のごとくローマ字入力をしますが、チームメンバーの中には、平仮名入力をしていると思っている人もいました。

と打ちたい時に、”A”を押してと出ても困りますよね笑

日本語入力する際に求められる『正しい挙動』に関して、修正担当者と認識を合わせること、これもVivaldi日本語テスターの役割です。

日本語ユーザーへの影響度から鑑みて、不具合の優先順位もつけていましたよ。

面白い!

私からしたらローマ字入力は当たり前ですが、確かにキーボードにはローマ字と平仮名が記載されていますもんね

たかあきさん
あとは、変換もですね。極端な例でいうと、『今日から』と打つために今日と打った時に、次の入力予測ワードとしてまた今日が出ると、どうでしょう。

使わない変換予測が最初に出てきちゃうと、大変ですよね。

そんなところまで確認が必要とは。

そういうものは、アプリ側でプログラミングしなくても常に正しく入力候補が表示されるものと思っていました。

奥が深いですね、IT。学び出すと止まらなくなる気持ちが分かります。

けれどこれを仕事にして、そこまで気にするとなると、細かくて根気のいる業務ですね。

たかあきさん
確かに、やることが多くて大変だと思う時もあります。

ただ、良い大変さだと思っています。

人生を消耗するだけの悪い大変さではなくて、やりたくてやっていますから。

トップとの距離がないので、身動きが取りやすいのもかなり良いですね。

トップとはつまりCEOのヨンさんですよね。

CEOと話すなんて私には夢のまた夢で、細心の注意を払って話す相手ナンバーワンなんですが。笑

たかあきさん
Vivaldiがそんなに大きくないというのもありますけどね。

何か新しい事をやりたいと思った時に、日本のように企画書をおこして・・・なんてやらなくても、『この根拠でこれをやるべきと思うので、始めますね』という伝達で済みますし。

もちろん、相談や確認はしますよ。ただ、日本に関しては自分が主担当なので、自分の責任範囲として物事を進めます。

情熱溢れる人にはぴったりの職場環境ですね。

日本では企画書をおこして内容を練っても必ずできるとは限りませんし。

たかあきさん
そうですね。反面、やりたい事がない人や、消極的な人には、ある意味大変な会社になると思います。

何かをより良くしようと、自分から進んでタスクを見つけて動いているので

指示を待つだけではいたずらに時間を消費するだけなんですね。

日本では仕事やタスクが振られているので、自分からタスクを見つけることは少ないのではないでしょうか。

日々の業務の中で「ここをこうしたら良くなる」「こんな事をしたら面白そう」など自らの仕事に質問をぶつけて、改善点やタスクを見つける目を養っていくといいかもしれません!

何かやりづらいなと思ったら、何でだろう?を突き詰めて考えていく。

自問自答。分析。これが海外で働く上でのキーワードになりそうですね。

ノルウェーのオスロでの生活

 物価はやはり高いのか?

オスロといえばシナモンロールとコーヒー

ここまで仕事の面について聞いてきましたが、ノルウェーといえば物価の高さが気になります。

情報の少ないノルウェーですが、物価の高さが世界でも1位2位を争うってことだけは有名ですし。笑

日本人の感覚からしたら高いだけで、実際にノルウェーでお給料をもらい始めたらあまり気にならないものでしょうか?

たかあきさん
物価が高い分、必要なものだけを買うようになりました。

だから物価が高いからといって、生活に支障は出ませんね。

実際にオスロで生活をしてみると確かに高いものもありますが、食材などはスーパーによっては安く手に入りますからね。

目が飛び出るほど高いのはお酒類・煙草なので、禁酒禁煙にはうってつけかも?笑

ちなみに、ビールはレストランなどお店で頼むと約90クローネ、約1300円。

スーパーで一番安い缶ビールが約25クローネ、約300円。

煙草はマルボロゴールドの20本入りが128クローネ、約1800円。

でも例えば煙草の場合、3倍と思うと高く感じますが、ウェイトレスの時給が約150クローネなので、現地の感覚でいうと1時間分のお給料なんですよね。

確かに日本よりは少し値がはりますが、買えないってほどでもないのかも。

そう思ってしまうのは既にノルウェーの物価にやられているせいでしょうか笑

それにオスロではボランティアが盛んで無料のイベントが意外と多く、安いスーパーもあるので節約をしながらも十分満足した生活を送る事ができますよ。

また、化粧品やシャンプー類はよく半額セールをしているので、日本より安く買える場合もあります。

 充実の福利厚生とライフワークバランス

アイスランド出張時の写真

写真提供:@vivaldibrowser

買い物していてよく思うのが、オスロの帰宅ラッシュの時間帯が日本よりちょっと早いということです。

16時くらいから、電車やスーパーが混み始める気がするんですが・・・。

激安スーパーは15時には長い列ができますし。

たかあきさん
ノルウェーは日本より勤務時間が短くて、一般的に、9時から16時までですからね。

という事はつまり1日7時間勤務ですね。お昼休憩が1時間あるとしたら6時間?

たかあきさん
それは会社にもよると思いますが、大体みんな昼食は30分以内で済ませます。もっとも、それも各々の調整次第です。

自分の場合は、マラソン大会が近い時はお昼に1時間抜けて走っていました笑

なんて自由・・・!

夏は日も長いので、退社してから出来る事も沢山ありますね。

なにせ24時まで明るいですし。そのかわり、朝起きるのが辛いですけど。笑

仕事終わりにランニングしても良いし、家に帰って家族と過ごす時間もたっぷりあって、理想的なライフワークバランスですね。

たかあきさん
ライフワークバランスもそうですが福利厚生も充実しています。

例えば、ノルウェーは大体どの企業でも1年で合計1ヶ月の有休が取れるんですよ。

最高ですよね。ノルウェー人の多くは夏に1ヶ月休みを取って、別荘や山小屋、海外旅行に行くと聞きました。

その穴を埋めるためにお隣のスウェーデンからわざわざ出稼ぎに来る学生もいて、夏の観光シーズンにオスロで働いているのは、ノルウェー国外の人の方が多いかもしれませんね。

たかあきさん
自分が21歳の時にオスロで従事した仕事も、夏の観光関係の仕事です。

ノルウェーは世界でもトップクラスの良い労働環境を持っていると思います。

休暇を1ヶ月まとめてとるのは、世界でも結構珍しいはずです。

Vivaldiはボストン郊外にもオフィスがあり、Vivaldiチームは毎年夏にそこへ行き、一緒に仕事をしたり遊んだりします。

家族を連れて行くのもOKで、BBQをしたり、サイクリングをしたり。

オスロオフィスでは昼食は専任スタッフが用意してくれて、コーヒー等も飲み放題です。

オフィスで提供される飲食類は完全に無料ではないですが、ほんの気持ち程度といった額ですね。

私、開いた口が閉じません。

勤務時間は短く、福利厚生も手厚い。

聞いた話によると、とある会社では昼食どころかバリスタがいれたコーヒーや、ケーキも無料で食べられるそうですし。

給与以外にも社員の頑張りに報いる何かがあるのは、とても嬉しいですね!

  充実の社会福祉

オスロのメイン通り

ノルウェーは会社の福利厚生だけでなく、社会福祉が充実していますよね。

街を散歩していると平日・休日関係なく一人でベビーカーを押す男性を見掛けるんですが、日本ではあまり見られない光景です。

母親だけでなく、父親に対しても育児休暇などのサポートが充実しているので、子供と接する機会が多いからでしょうか。

たかあきさん
オフィスには、幼児用のプレイルームもあります。育児休暇中の社員が、赤ちゃんを連れて職場に遊びに来ることも普通ですよ。

社員が個人的に飼っているペットの犬も、オフィスでよく見かけます。

会社にもよりますが、ノルウェーは概して人間関係が日本より水平で、労働時間も圧倒的に短いです。

そういう意味では精神的・肉体的な負担は軽い。つまり、働きやすいですね

実際のプレイルームの様子

写真提供:@vivaldi_jp

聞けば聞くほど良い事づくしですね。

ノルウェーは税金が高い反面、きちんと恩恵を受けていますし。

一定額を超えた医療費の全額負担は、有名な話ですよね

たかあきさん
高い税金を払うことは、財政・経済面や治安面で安定した自治体や国を作るための定期的な投資だ、と個人的には思っています。

税金の高さに対する不満はないですね

税金の正しいあり方ですね。定期的な投資。

消費税も食料品以外には25%かかっていますし、給料からは額によりますが所得税が最低でも32%程引かれます。

日本に比べるとこれだけ高い税金を払っていても不満がないほど、リターンが充実しているんですね。

【おまけ】旅人に特にお勧めしたい!Vivaldiのお役立ち機能

ここで、今回たかあきさんに教え頂いたVivaldiのお役立ち機能を紹介したいと思います。

海外で働くことに関係ないって?

ところがどっこい、そうでもないんです。

ノマドワーカーや旅人にこそ知って欲しい。

多種多様な機能の中から、特に感動した3つを、Vivaldiの紹介とあわせてお伝えします。

 Vivaldiって?

画像出典:https://vivaldi.com

日本のユーザーが一番多いということですが、改めてVivaldiとはどういうブラウザーなんですか?

他のブラウザーにはない、Vivaldiの強みとは一体?

たかあきさん
VivaldiWEBブラウザーで、正式版はまだ1歳です。

ブラウザーの価値は、よく言われるページを表示する速さのみでは決まらないと自分は思っています。

脳内であれを調べたいと思ってから、実際にその情報が見られるまでの時間が、ブラウジングにおける真の速さかと。

その点Vivaldiは、様々なページへの到達手段があらゆるブラウザーの中で最も充実していているんです。

先程見せてもらいましたが、シンプルで便利な機能が充実していますよね!

便利機能が他にもあると思うと、未知の可能性に溢れたおもちゃのようで面白くて、つい遊んじゃいます。笑

たかあきさん
機能の充実は勿論、Vivaldiはユーザーを何より大事にしています。

特にプライバシーを重視しているので、ユーザーのブラウジングデータを他者に転送しません

収入源は、ダウンロード時に入っている検索エンジンやブックマークであり、ユーザーのデータを売っている訳ではないんです。

CEOのヨンは以前別のブラウザーを作っていたんですが、上場してからユーザーとの距離がどんどん離れていくと感じていたそうです。

ユーザーの要望に応えたブラウザーを作る意思で、Vivaldiが誕生しました。

Vivaldiはユーザーと一緒に作り上げていきます。そこが面白いんです。

素敵ですね。

ユーザーとブラウザー開発側が互いに協力しあい、良い関係を築いている印象を受けました。

そのバックグラウンドも知った上で使うと愛着も益々湧きますね。

そんなVivaldi、ノルウェー発の会社で、オスロオフィスが本社と聞きましたが、従業員はノルウェー人が多いんでしょうか。

たかあきさん
社員はむしろ半数以上がノルウェー国外の出身ですね。ほぼ全員25ヶ国語程度を操るマルチリンガルです。

公用語は英語ですが、その場で相手と一致する言語であれば何語で会話してもOKです

ノルウェー語、ブルガリア語、日本語など、様々な言語が飛び交います。

それだけ違う文化背景を持った人たちが集まると、よく言われる文化の違い・言葉の違いによる壁や問題が起きたりはしないんですか?

たかあきさん
問題は全然ありませんね。

社の理念【全ての人を等しく歓迎する。全ての人がケアされていることを、常に、常に、常に確実にする】という価値観が共有されているからだと思います。

例えば、”特定の文化や習慣に自分が合わせなければいけない”という圧迫感を、人が感じることがないように配慮されているんです。

確かに社内の雰囲気がとても明るいですもんね。

この居心地の良さは、会社だとは思えないぐらいです。

 ウェブパネル

それでは、ここからは私が感動した3つの機能をご紹介します。

 

ウェブパネルは、ブックマークと似ているんですが、画面のサイド部分にページを表示できる機能です。

例えばInstagramを、この左側にウェブパネルとしてアドレスを保存します。

登録されるとアイコンが追加されます。

そのアイコンをクリックすると何が起こると思いますか?

なんと・・・!

 

画面の左側にInstagramが表示されるんです!

しかも、それだけじゃありません。

ウェブパネルで開いているページは、表示方法をモバイル版とPC版と2タイプに切り替えられるのです。

どういうことか。

例えば自分のブログをウェブパネルに登録してモバイル版で表示すれば、いちいちスマホを使わなくても、読みやすさのチェックが出来るんです。

これは非常にありがたい機能ですよね!

いちいちスマホを見て、パソコンで直してから、またスマホをチェックして・・・

まさか、たった一つの機能であの苦労が解消されてしまうとは。驚きですね。

 メモ

メモ機能は、調べ物をする時に便利な機能です。

調べ物をしていると、タブの数やブックマークが増えていきますよね?

そうすると、どのページにどの情報があったか、分からなくなっていって

あれ、なんだったっけ?と思って調べたい時にすぐに見つけられない事よくありませんか?

そんなモヤモヤを解決してくれるのがこのメモ機能!

使い方はいたって、簡単です。

例えばオスロの観光について調べている時、大聖堂が気になったので情報を残したいとします。

まず左側の”メモ”ボタンをクリック。

あとは分かりやすいように文章を入力して、アドレスをコピペするだけです。

結果がこちら!

自分で入力した名前がタイトルとして保存されるので、わかりやすいタイトルを付けておけばすぐに探し出せます。

さらにウェブアドレスも入力しておけば、いつでもワンクリックでそのサイトに戻る事ができますよ!

 タブタイリング

タブタイリングとは、名前の通り複数のタブを同時に画面に表示する事です。

これは旅人がかなり重宝する機能ですよ!

旅をしていると、行く先々で次の宿泊場所を探しますよね。

そんな時、複数の予約サイトを見比べて少しでも安いところを探すでしょう。

増えるタブ、なんどもマウスを動かしてタブを行き来するときの手間・・・

ワンタッチでタブの切り替えが出来たらなあと何度思ったことか。

Vivaldiのタブタイリング機能は、私の発想よりも、調べ物をもっともっと快適にしてくれます。

使い方はとっても簡単。

見たいサイトのタブを同時に選択して、右下のバーにある四角い”タブタイリング”をクリックして表示方法を選びます。

そうすると・・・

ご覧の通り!

スクリーンに全てのページが表示されました!

この奇跡の画面だけで私の感動は全て伝わる事でしょう。

世界一周中など情報が旅を左右する中で、インターネットは旅の必須のお供。

情報収集する時間がほとんどな日もあると思います。

そんな時、旅のストレスを軽くしてくれるのが、このVivaldiなんです。

ちなみにバーや背景の色は自分でカスタマイズできます。アドレスバーの丸みも自由自在なんですよ!

細かい所までオーダーメイドで楽しめるよう、Vivaldiには沢山の機能が備わっています。

ここ使いづらいんだけどさ・・・と伝えれば、たかあきさん始めスタッフの皆さんは喜んで改善してくれる事でしょう!

ユーザーとともに作り上げていくブラウザーですから。ユーザーの声がなければ、何も始まりません。

気軽にリクエストしちゃってください!笑

何より私が驚いたのは、モヤっとを解決してくれたこの数々の機能たちの絶妙さです。

確かに日頃からブラウズ中にモヤモヤは感じていたけど、ここがこうなったら使いやすいのにと、具体的にどんな解決案があるかを考えた事はありませんでした。

それを、こんなに簡単な操作で解決できる道があるなんて。

そのアイデアがすごい。

「どこをどうしたら良くなるのか」と、疑問を突きつけ続けたからなんでしょう。

まさに情熱の結果としてのVivaldiの使いやすさだと感じました

まとめ

右から友人、たかあきさん、私

写真提供:@joephotography

さて、ノルウェーに焦点をあてて海外で働く事のリアルをお伝えしました。

結論として、根本的な仕事の見つけ方や姿勢は、どこの国でもそう違いはないと思います。

最後に、海外で働きたいと思っている方へ、たかあきさんからアドバイスを頂きました!

たかあきさん
英語が出来ないのは論外と思うくらいがちょうど良い。最低限、自分がしたい仕事に必要な言語を身につける事

加えて、人に求められる能力を何かしら身につける事。

自分はその仕事で使ってもらえるかという疑問を自分にぶつけ続け、

使ってもらえない理由があれば一つ一つ着実につぶす事。

肩書きが通用しない場所に放り出されても勝負できるか

会社の後ろ盾がなくても、どうすれば仕事がとってこられるか考える事。

仕事をする上で自分が情熱を注げるものを、はっきりさせる事。

若いうちから、難しいと思うことにチャレンジする事。

日本なら○○なのにと逃げたくなることもあるかもしれない。

逃げても良い。だが、戻ってこい。

波を乗り越え続けろ。自分を信じろ。

たかあきさんは笑いも混ぜながら、持てる全てを情熱を込めて語ってくれました。

よく言われるように、若いうちに海外に行く事で、日本の常識”世界の常識ではない事に気付きます。

世界には多種多様な人々、文化などがあり、21歳の頃のたかあきさんのように、感銘を受ける人も沢山いるでしょう。

一方で、20代後半となると、今まで積み上げてきたキャリアを手放して無謀な挑戦をするように見えるかもしれません。

しかし今回話を聞いて、会社を辞める=キャリアを手放す事ではないと思いました。

確かに退職をする事で会社での地位は手放す事になりますが、自分自身にはスキルが確実に培われていて、それは若い時には持っていなかった自分の手札になります。

経験を積めば積むほど海外で通用する力はついていると考えたら、苦労も楽しみに変わるだろうと思います。

今回のインタビューが、海外だけでなく就活を頑張っている人の助けになれば幸いです。

ご拝読ありがとうございました。

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ノルウェー在住、エコ旅を目指す元トリマーTRIPLER「こあき」

元トリマー/ホテルマン。地球大好き女子。モントリオールでのワーホリを経て数年後、憧れの北欧ノルウェーへ。大自然に囲まれながらシンプルライフ・エコ旅を追い求る北欧暮らし。⇒プロフィールの詳細はこちら
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