七福神巡りと「男はつらいよ」の舞台を観光!柴又のおすすめ散策コース

昭和の大ヒット映画「男はつらいよ」を見たことはありますか?

この映画の主な舞台は、東京都葛飾区の柴又という街です。

この柴又には、七福神が祀られている寺社などの観光スポットがたくさんあります。

今回は、ぜひ訪れてほしい観光スポット15箇所をめぐる、「新柴又駅」〜「京成高砂駅」の散歩コースを提案させていただきます!

ナオ
もちろん映画を見たことがない人も楽しめる散歩コースになっています!

実際、スタート(新柴又駅)からゴール(京成高砂駅)まで散歩にかかった時間は約4時間半(お昼ご飯&観光タイムを含む)でした!

お昼頃からゆっくりスタートしても、じゅうぶん間に合いますよ。

この記事の目次

七福神巡りの散歩コースで15カ所の観光ポイントを歩こう!

「男はつらいよ」に度々登場する柴又駅ですが、駅を出て正面に「寅さん」とその妹「さくら」の像があります。

家を飛び出し旅に出る寅さんと、心配そうに見送るさくらの様子はファンなら感激してしまうこと間違いなしです!

スタート地点「新柴又駅」

「新柴又駅」は、「新宿駅」からJR総武線で「小岩駅」へ。

さらに「小岩駅」から京成バスに乗れば約10分で辿り着くことができます。

ここからスタートしましょう!

①柴又七福神の一人!福徳恵比寿天を祀る『薬王山 医王寺(いおうじ)』

まず初めのポイントは七福神の一人、恵比寿様が祀られている「薬王山 医王寺(いおうじ)」。住宅街のど真ん中にいきなり立派なお寺が現れるのでびっくりです!

門をくぐると、そこだけ静かで異なる空間に居るかのような不思議な雰囲気を感じます・・・。

「YEBISUビール」など、私達にとても馴染み深く、七福神の中で最も知名度が高いと思われる恵比寿様。

実は七福神の中で唯一の日本人と言われています。

昔は安全に漁ができるよう漁師さんたちにとって守護神のような存在でしたが、後に商いの神様になりました。

大漁豊作、商売繁盛のご利益があります。

スポット名薬王山 医王寺(いおうじ)
住所東京都葛飾区柴又5-13-6
ご開帳期間1月1日〜1月7日
御朱印受付期間と時間1月1日〜1月31日(午前9時〜午後4時)
祀っている神様柴又七福神の福徳恵比寿天

②柴又七福神の一人!大黒天を祀る『大黒山 宝生院(ほうしょういん)』

車通りが少ない大通り沿いを歩いていると、辿り着くことができる「大黒山 宝生院(ほうしょういん)」。

だだっ広い敷地の奥で、祀られた大黒天様が手招きしているかのよう・・・。

大黒天様は初め、創造と破壊を司る神様「シヴァ」の化身として日本に伝来したそうです。

つまり、ヒンドゥー教の神様だったのですね。

後に福の神として信仰され、打ち出の小槌と大きな袋を持つ今の姿になりました。

台所の神様でもあり、五穀豊穣・家産増進・子孫繁栄のご利益があります。

スポット名大黒山 宝生院(ほうしょういん)
住所東京都葛飾区柴又5-9-18
ご開帳期間1月1日〜1月7日
御朱印受付期間と受付時間1月1日〜1月31日(午前9時〜午後4時)
祀っている神様柴又七福神の大黒天

③柴又七福神の一人!福禄寿を祀る『聖閣山 万福寺(まんぷくじ)』

豪華な門が特徴の「聖閣山 万福寺(まんぷくじ)」は福禄寿様を祀っています。1928年に建立された、比較的新しいお寺です。

福禄寿様は中国がルーツで、幸福の「福」・高禄の「禄」・長寿の「寿」の三徳を合わせた神様です。

背中によく鶴と亀を従えている姿を描かれることが多く、富貴繁栄・子孫繁栄・健康長寿のご利益があります。

どこからかお線香の香りが漂ってきました。

すぐ隣は墓地なので、境内に手を清める所があります。

程よく植物が枝垂れており、静寂な美しさを感じますね。

スポット名聖閣山 万福寺(まんぷくじ)
住所東京都葛飾区柴又6-17-20
ご開帳期間1月1日〜1月31日
御朱印受付期間と受付時間1月1日〜1月31日(午前9時〜午後4時)
祀っている神様柴又七福神の福禄寿

④「男はつらいよ」の全てが詰まっている!『葛飾柴又 寅さん記念館』

お待たせしました(笑)

映画のファンも、見たことがない人も楽しめる「寅さん記念館」!

「男はつらいよ」の撮影にまつわるストーリーやセリフ、セットが展示されています。

その他にも、映画が放映された昭和の時代背景や、当時の新聞を読むことができます。

学生のときに歴史の授業で習った出来事を当時の新聞で振り返る楽しさや、昭和時代に流行った物など、興味深いことだらけです。

出典:http://www.katsushika-kanko.com/tora/

定期的に、記念館ではちょっとしたイベントが行われています。

2021年2月には「寅さん謎解きゲーム」、2021年3月には「セット内に隠れた寅さんモンチッチを探せ!」が開催されました。

豪華景品がもらえるイベントもあるので、お越しの際は公式サイトをチェックしてみてください。

スポット名葛飾柴又 寅さん記念館
住所葛飾区柴又6丁目22番19号
TEL03-3657-3455
アクセス京成金町線 「柴又駅」より徒歩8分
営業時間午前9時~午後5時
休業日第3火曜日(ただし第3火曜日が祝日・休日の場合は、直後の平日)
12月第3火・水・木曜  ※年末年始も営業
公式サイト公式サイト「葛飾柴又 寅さん記念館」
入場料金一般:500円
(寅さん記念館&山本亭セット料金)一般:550円

 

「寅さん記念館」にはカフェが併設されています。

目玉メニューは「TORAチーノ」。

なんと、寅さんのラテアートが楽しめるのです!

ケーキとセットで1,045円(税込)円です。

⑤日本庭園を眺めながらゆったりアフタヌーンティー『山本亭』

「寅さん記念館」のすぐお隣に、日本庭園を楽しむことができる「山本亭」があります。

大正末期に建てられたこの立派なお屋敷は、当時カメラ部品メーカー「山本工場」の創始者「山本栄之介」氏が住んでおられました。

「寅さん記念館」とセットの入場券(550円)がおすすめです。

建物の和室では、嬉しいことに庭園を眺めながら「お茶菓子」を味わうことができます。

甘い物続きですが、「寅さん記念館」では洋菓子を「山本亭」では和菓子を楽しみましょう♪

スポット名山本亭
住所東京都葛飾区柴又7丁目19-32
TEL03-3657-3455
アクセス京成金町線 「柴又駅」より徒歩8分
営業時間午前9時〜午後5時
休業日第3火曜日(ただし第3火曜日が祝日・休日の場合は、直後の平日)
及び12月第3火・水・木曜
公式サイト公式サイト「山本亭」
入場料金100円(「寅さん記念館」セット入場料金:550円)

⑥賑やかさじゃどこにも負けない!柴又の名物大通り『帝釋天参道』

柴又駅の方へ進むと、賑やかな商店街が見えてきました。

下町らしい人情あふれる「帝釋天参道」です。

絶品のお蕎麦屋さんやラーメン屋さんが並んでいるので、お昼ご飯を食べるならここがおすすめです!

⑦名物は草だんご♪寅さんの帰る家『門前とらや』

寅さんとさくらの帰る家、草団子が美味しい「とらや」です。

ドラマの1作目〜4作目までは、実際にこちらで撮影が行われました。

今回は「中華そば」(税込:630円)を!

こってりラーメンがお好きな方におすすめです。

もちろんあの有名な「草団子」もありますよ♪

スポット名門前とらや
住所東京都葛飾区柴又7-7-5
営業時間平日:10:00~17:00
土日・祭日:9:00~17:30
定休日:不定休
アクセス京成金町線「柴又駅」より徒歩3分
お問い合わせ03-3659-8111
公式サイトhttp://www.toraya.info/index.html

⑧柴又七福神の一人!毘沙門天を祀る『柴又 帝釈天 題経寺(だいきょうじ)』

葛飾区の中でも1、2位を争うほど広大な敷地に荘厳な寺院、毘沙門天様を祀る「柴又 帝釈天 題経寺(だいきょうじ)」です。

定期的に鐘の音が聞こえ、平日でも多くの人で賑わっていました。

広い境内はぐるっと一周できます。

「庭園彫刻ギャラリー」など、定期的にイベントが開催されているようです。

毘沙門天様は、かつてヒンドゥー教の悪神と言われていました。

しかし、後に財産を守る神様として、または勝負事における強さの象徴として、人々から崇められるようになります。

強く、かつ偉い存在へと成長させてくれるご利益があります。

スポット名柴又 帝釈天 題経寺(だいきょうじ)
住所東京都葛飾区柴又7-10-3
ご開帳期間1月1日〜1月7日
御朱印受付期間と受付時間1月1日〜1月31日(午前9時〜午後4時)
祀っている神様柴又七福神の毘沙門天

⑨柴又七福神の一人!弁財天を祀る『石照山 真勝院(しんしょういん)』

帝釈天参道から少し離れると、「石照山 真勝院(しんしょういん)」を見つけることができます。

境内には綺麗にお手入れされた植木や、小さな鐘が。

帝釈天で祀られている弁財天様は、紅一点・七福神唯一の女神様です。

もとは彼女もヒンドゥー教の女神様でした。

琵琶の名手で、芸能・学問の成功や金運・財運のご利益があります。

スポット名石照山 真勝院(しんしょういん)
住所東京都葛飾区柴又7-5-28
ご開帳期間1月1日〜1月7日
御朱印受付期間と受付時間1月1日〜1月31日(午前9時〜午後4時)
祀っている神様柴又七福神の弁財天

⑩昭和の子供の楽園『柴又ハイカラ横丁』

再び柴又駅の近くへ戻ってきました。

皆さんは駄菓子好きですか〜?

柴又に来たら必ず立ち寄って欲しいスポットがこの「ハイカラ横丁」です!

店内にはあらゆる駄菓子という駄菓子が売られており、1個数十円くらいなので、ついつい買い過ぎてしまいます(汗)

ナオ
今回、私も買いすぎてしまいました(汗)「お会計が4000円です。」と言われたときはちょっとびっくりしました!

建物を出ると真横に階段が。

2階には、昭和で大流行したおもちゃが展示されている「おもちゃ博物館」があります。

駄菓子屋の店員さんから「柴又のおもちゃ博物館の入場券(200円)」を購入すると入れます。

「柴又のおもちゃ博物館」は土日のみの営業なので注意してください。平日は閉館しています。

昭和のおもちゃがたくさん!

「タカラトミー」や「セキグチ」など、葛飾区にはおもちゃメーカーの工場がたくさん集まっています。

実は葛飾区は日本一のおもちゃの町だったのです!

「こち亀」の両さんがおもちゃにハマるのもわかる気がします。

スポット名ハイカラ横丁&柴又のおもちゃ博物館
住所東京都葛飾区柴又7-3-12
営業時間『ハイカラ横丁』営業時間:10:00~18:30、定休日:不定休(年間数日程度)
『柴又のおもちゃ博物館』※土・日・祝日のみ開館
開館時間11:00~18:00
アクセス京成線「柴又駅」から徒歩1分
お問い合わせ03-3673-9627
公式サイトhttp://www2.odn.ne.jp/shibamata/index.html

⑪柴又七福神の一人!宝袋尊を祀る『弘誓山 良観寺(りょうがんじ)』

小さな踏切を渡ったところにポツンと「弘誓山 良観寺(りょうがんじ)」の門が現れます。

門をくぐると、柔らかい笑みを浮かべる「宝袋尊様」の像がお出迎え。

隣に生えている、美しく整った松の木が見事です。

ここで祀られているのは、体が大きく朗らかな「宝袋尊様」。

宝袋尊様は、唐の時代の中国に実在したと言われている仏教の僧です。

彼の名前は通常「布袋尊」と書きますが、柴又七福神の場合は「宝袋尊」という表記をします。

家庭円満や自身の人格を丸くしてくれるなど、人間関係を円満にするご利益があります。

スポット名弘誓山 良観寺(りょうがんじ)
住所東京都葛飾区柴又3-33-13
ご開帳期間1月1日〜1月7日
御朱印受付期間と受付時間1月1日〜1月31日(午前9時〜午後4時)
祀っている神様柴又七福神の宝袋尊

⑫ちょっと一休み♪園内はまるで道路みたい『新宿(にいじゅく)交通公園』

とっても天気がいいので、自販機でコーヒーでも買って近くの公園で一休みしましょう♪

「信号機」に「横断歩道」。

車が走っているどこかの交差点?と思うかもしれませんが、ここは公園の敷地内です。

実際に道路で走っているのは自転車だったり遊具だったりします。

「交通公園」は各地にありますが、公園内に道路標識や信号機が立っている光景は、いつ見てもおもしろいですね。

線路があるということは・・・公園内にはなんと、ミニSLが走っています(乗車料金:1回100円)。

⑬関東大震災後に移転された寺院『理昌院(りしょういん)』

七福神巡りとは関係ありませんが、美しい松の木が立ち並ぶ道に惹かれ、ちょっと寄り道♪

日本庭園や風景が好きな方へおすすめしたい場所です。

墓地があり、お線香のいい香りが漂ってきます。

ここは1648年に浅草に建立された非常に歴史が長い場所です。

関東大震災による被災がきっかけで、葛飾区に移転されました。

⑭柴又の摩訶不思議パワースポット『怪無池 & 青龍神社』

Googleマップを見ると、線路の横に不自然な池が。

柴又の摩訶不思議なパワースポットと呼ばれており、「怪無池(けなしいけ)」と言います。

池にはカモが数羽、まったりしていました。

ここでは過去に不思議なことが度々起こっているようです。

  • 大きな白蛇が住んでいる
  • 工事で埋め立てようとしたら雨が降り続いた。工事を中止したら雨が止んだ
  • 池の近くに長年住んでいるけど、いつもここはおかしな気配を感じる
  • 路面に蛇の模様が現れた

なんだかワクワクする場所ですね♪

池のそばを進んでいくと、「青龍神社」がありました。

ナオ
明治時代には、実際にここで雨乞いの儀式が行われていたそうですよ。

⑮柴又七福神の一人!寿老人を祀る『金亀山 観蔵寺(かんぞうじ)』

最後の七福神が祀られている「金亀山 観蔵寺(かんぞうじ)」へ!

こちらも住宅街のど真ん中にあるので、のぼりが無かったらわからなかったかも・・・。

寿老人様は中国の神様です。

長寿の象徴である鹿と桃と一緒に描かれることが多く、子孫繁栄・長寿延命のご利益があります。

大切な人へ、「いつまでも元気で長生きしてね!」と思いを込めてお参りしましょう。

スポット名金亀山 観蔵寺(かんぞうじ)
住所東京都葛飾区高砂5-5-2
ご開帳期間1月1日〜1月15日
御朱印受付期間と受付時間1月1日〜1月31日(午前9時〜午後4時)
祀っている神様柴又七福神の寿老人

ゴール地点『京成高砂駅』

お疲れ様でした!

ゴール地点の京成線「京成高砂駅」に到着です。

1月には色紙・御朱印が購入できます

毎年1月に「柴又七福神巡り」が開催されます。

この期間は「ご開帳期間」であり、各寺社にて御神体を拝むことができます。さらに、色紙の購入や御朱印を押してもらうことができます。

開催期間1月1日〜1月31日(年によって異なる場合があります)
受付時間午前9時〜午後4時
参加費用色紙:300円
色紙に印のみいただく場合:1印200円
ご朱印帳に墨書き入りでいただく場合:1印300円

もちろんどこから周っても構いません。

七福神の寺社のみを巡る場合、かかる時間はおよそ1時間20分ほどです。

まとめ

自社仏閣巡りに美味しいグルメ!

人情あふれる柴又の街を思う存分堪能することができました。

レトロな物や日本らしい風景を見ていると、新しいものだけではなく過去にも目を向けることは大切なんだと気付かされます。

コロナ自粛で人肌が恋しくありませんか?

人情に触れたかったら葛飾区柴又に行きましょう!

 

The following two tabs change content below.
世界中の海を遊び尽くす!さすらいのダイバーTRIPLER「なお」

世界中の海を遊び尽くす!さすらいのダイバーTRIPLER「なお」

大学時代に経験したアメリカ留学がきっかけで、より見知らぬ世界に対して興味を持つようになりました。卒業後は、仕事の気分転換にと気軽に始めたスキューバダイビングに大ハマり!それから国内に海外にいろんな海へ出かけました。常に海に携わっていたいと会社を退職し、今後は海に面した都道府県全てのダイビング制覇を目指します!⇒プロフィールの詳細はこちら
世界中の海を遊び尽くす!さすらいのダイバーTRIPLER「なお」

最新記事 by 世界中の海を遊び尽くす!さすらいのダイバーTRIPLER「なお」 (全て見る)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

世界中の海を遊び尽くす!さすらいのダイバーTRIPLER「なお」

大学時代に経験したアメリカ留学がきっかけで、より見知らぬ世界に対して興味を持つようになりました。卒業後は、仕事の気分転換にと気軽に始めたスキューバダイビングに大ハマり!それから国内に海外にいろんな海へ出かけました。常に海に携わっていたいと会社を退職し、今後は海に面した都道府県全てのダイビング制覇を目指します!⇒プロフィールの詳細はこちら