旅中にたどり着いたアルバニアにてセラピストをしている沈没系旅人。名所よりも現地の人の暮らしに興味があります。予定は未定。あまり計画を立てずにゆっくりした旅がしたい人は覗いてみてください!
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近年情勢が不安定なトルコですが、
少し都心を離れると、穏やかでゆったりした街を楽しむことができます。
特にサフランボルという街は、伝統的な外観を保ち、
まるで絵本の世界観を実現したかのような場所でおすすめです。
今回はそんなサフランボルの魅力を紹介していきます。
この記事の目次
1つ目 街並みが絵本の世界!
1ー1 歴史ある街
17世紀のオスマン・トルコ様式の家が多数残され、現在も使用され続けています。
その伝統的な家が建ち並ぶサフランボルは旧市街全体がユネスコ文化遺産として登録されていて、近代的な家が新しく建つことは禁じられています。
そのため少し離れた場所には、近代的な家が建ち並ぶ新市街もあります。
1ー2 丘からの景色
サフランボルは人口数万人の小都市です。かつてはシルクロードの中継の地、商業の街として栄えたサフランボルは、20世紀の鉄道の路線から外されると、徐々に衰退して行きました。
だからこそ、近代化に侵されないゆったりした生活を維持することができたのです。
自分が好きそうな丘に惹かれるまま登って見てください。
街全体を見下ろすと茶色い屋根で統一されていて、絵本の世界観を感じられますよ。
2つ目 カイマカムラル・エヴィ
2ー1 一族が住んだ大きな古民家を見学
カイマカムラル・エヴィは、軍の中佐で知られる男性が家主でした。
入場料は3TL(約100円 2018年1月現在)。
サフランボルの伝統的な家は2〜3階建の一軒屋。
1階部分は石造りで、馬小屋や道具置き場、穀物貯蔵として利用されます。
大体の家は一族全体、大家族で暮らしていました。
2階部分以上は、木造であり、藁と土と卵をこねた土壁で建てられているため、保温性がある作りとなっています。
階段は家の真ん中にあり、中央の広場を中心に、セラムルクと呼ばれる男性のみが使用できるサロン、ハラムルクと呼ばれる女性のみが使用できるサロン、子供部屋、衣装室、寝室、など様々な部屋があります。
女性の部屋は外から顔が見られないように工夫されています。
これら連なる部屋には廊下が一切存在せず、トイレやお風呂も押し入れのようになって部屋に存在しています。
日光を浴びるため採光も十分取り入れるように設計されています。
2ー2 200年前の生活を再現
どんな風に使用されてきたか分かる人形がおいてあり、視覚にも分かりやすく展示されています。
人を察知して、人形が動き出す様子は、日本の蝋人形館を連想させて、なかなか楽しめました。
蒸し風呂は収納式かつ通気性があるようになっていて、よく考えられた作りです。
3つ目 街のお土産街、アラスタバザール
3ー1 バザールの様子
葡萄棚がマーケットの上部にかかっていて、夏は強い日差しから守り、冬は暖かい日差しを取り入れることができるようになっていて、素敵な雰囲気です。
お土産のみならず、食物などの生活必需品なども売られていて、地元住民で賑わっています。
トルココーヒーなどを炭火で用意してもらえる簡易カフェもありました。
3ー2 特産のサフラン製品
サフランボルは野生のサフランが自生していたことから、街の名がつきました。
そのため昔からサフラン製品が有名で、香水や石鹸などの製品が売っています。
中でも人気なのは、トルコの伝統菓子ロクムのサフラン味です。
現地ではサフラン茶もよくすすめられます。
3−3 木箱や銀銅製品
可愛いハンドメイドのお店がたくさんあるので、ちょっとしたお土産を買うのに困りません。
手作りの木箱はやや大きいもので1000円ほど。
現地の石を使って作ったというハンドメイドのアクセサリーもたくさんあります。
さらに有名なのは銀や銅などの製品。サフランボルは鍛治の街でもあるのです。
男性たちが工房で働いています。
4つ目 伝統あるハマム
4ー1 ハマムとは
ハマムは、トルコ式の共同浴場です。ドーム状になっていて、入口は男性と女性で別れています。
ここサフランボルのハマムはジンジ・ハマムと呼ばれ、17世紀から現在まで営業しています。料金はアカスリ含めて40TL(約1200円 2018年1月現在)ほどになります。
4ー2 ハマムの利用法
出典:http://www.safranboluevleri.org/safranbolu-gezilecek-14-yerlerin-listesi/
中は撮影できません。
ハマムでは水着や下着のパンツを着用したまま、上から湯浴みを巻きつけて利用します。湯浴みやタオルは借りることができます。
まず軽く体を洗ってから、20〜30分大理石の上で寝そべり温まります。
湿気があり、穏やかなサウナといった感じです。
その後オプションでアカスリをしてくれるおばさんが全身アカスリをしてくれて、
石鹸で頭からつま先まで洗浄してくれます。
5つ目 ブラク メンジリス鍾乳洞
5ー1 サフランボル市街からの移動
旧市街から鍾乳洞までは6㎞離れているので、短期の滞在では行くのは難しいかもしれません。バスも途中まで運行していますが、かなりの距離を歩くことになるとのことです。
タクシーは日本ほど高くないので、何人かとシェアすれば安上がりで移動できます。半日ほど自由にまわって90TL(約2700円 2018年1月現在)でした。
1人は2ヶ月もの間、日本人を待ち続けていたという現地に赴任している大学教授。
1人は私と同じく旅人。
かつては日本人も多く訪れたサフランボルですが、昨今の政治情勢が影響して日本人はかなり減っているとのこと。その中で3人も集まったのはちょっとした奇跡でした!
5ー2 入場料と注意
入口ではヘルメットを被らされるので着用しましょう。
入場料は4TL(約120円 2018年1月現在)です。
5ー3 中の様子
鍾乳洞は6km続いており、公開されているのが入口から400mの部分のみです。
鍾乳洞はかつて人が住んでいたこともあり、また宝が隠されている場所としても知られています。
6つ目 インジュカヤ水道橋
6ー1 サフランボル市街からの移動
旧市街からは5km離れた山間にあります。バスで途中までいきますが、残りの1kmは徒歩となります。鍾乳洞と合わせて、タクシーを利用すると便利です。
6ー2 遊歩道
インジュカヤ水道橋付近は渓谷となっていて、その間に遊歩道があります。
美しい川や滝を楽しみながら散歩できますよ。
散歩しながら飲みたいのが、地元で生産されて地元民に愛されるサイダー
6ー3 水道橋
近年までは水道橋の上を歩くこともできたようですが、
事故があってから封鎖されてしまいました。離れていても楽しめます。
6ー4 ビューポイント
出典:https://www.tripadvisor.com/LocationPhotoDirectLink-g298009-d4154126-i269459618-Kristal_Teras-Safranbolu.html
渓谷の様子を楽しめる、下がガラス張りになっているビュースポットもあるので、ついでに寄りましょう。
7つ目 ヨリュク村
サフランボルから11km離れた場所にはヨリュク村と呼ばれる村があります。
ヨリュクとは遊牧民の村という意味です。
村はサフランボルをもっと小さくした規模で、廃墟も多くある印象です。
こちらも2〜3TL(約100円 2018年1月現在)で家の中を見学できる家がありとても綺麗です。
実際に現在も使われている家を見せてもらいました。
トルコ建国の父も訪れた様子が額縁で飾られています。
8つ目 手作りのギョズレメ
タイミングがいいと、ヨリュク村のおばさん達が伝統的な方法と釜でギョズレメを作ってくれます。
ギョズレメとはトルコ風のクレープで、お食事系にもデザート系にもなります。
サフランボルまでの行き方
サフランボルは黒海から50kmほど内陸にある、山に囲まれた要塞の土地です。
イスタンブール、アンカラなどの主要な都市からバスが走っています。
バスはイスタンブールから約8時間、アンカラから約3時間です。
サフランボルのオトガル(バス停)から新市街クランキョイまでは無料送迎バスが、そこから旧市街チェルシュ広場まではミニバス1TL(約30円 2018年1月現在)です。
バス会社は、KAMILKOC、METROなどの大手の会社が運行しています。
《おまけ》
サフランボル→カッパドキアへのバス
サフランボルからカッパドキアへは、1度アンカラでバスを乗り換えることになります。
午前中にサフランボルを出発すると夜には到着することができますよ。
途中休憩所の塩湖 Tuz Golu
MAPSME などのアプリをあらかじめ取得しておき、位置を把握しておける状態にしておきましょう。
ドライバーのタバコ休憩などでたまに30〜1時間ほど休憩することもありますが、Tuz湖の近くで休憩できたらぜひついでに観光してみてください。
その際、バスドライバーにその節は伝えます。何も言わずに出発してしまうこともあるのでご注意を。
大抵はTuzと言いながら指差せば、理解してもらえます。
スローライフで健康第一TRIPLER 「ERICA」
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