元トリマー/ホテルマン。地球大好き女子。モントリオールでのワーホリを経て数年後、憧れの北欧ノルウェーへ。大自然に囲まれながらシンプルライフ・エコ旅を追い求る北欧暮らし。⇒プロフィールの詳細はこちら
ノルウェーに7つある世界遺産のうち、唯一、町自体が世界遺産になっているレーロース。
1644年に始まった歴史の立役者、Røros Copper Worksが建てたレーロース教会。
ノルウェーでも5番目の大きさを誇り、
一歩足を踏み入れると、
アナ雪の世界に飛び込んだような気分に。
世界遺産なのに情報が殆どない、この鉱山町。
正直、私も観光には期待せず、ホテルでのんびりするつもりでしたが・・・
冬でも楽しめる所が沢山あり、充実した3日間を過ごせました!
体験談と共に、レーロースの歴史や観光についてお伝えします!
この記事の目次
レーロース(Røros)とは。
ノルウェーで一番、寒い町。
実はレーロースは、ノルウェーで一番寒い!と言われる町なんです。
まずは、レーロースの場所を見てみましょう。
ご覧の通り、ノルウェーの真ん中より下あたりに位置しています。
滞在時(12月末)のレーロースは−10度前後。
もっと寒い日は−20度にもなります。
レーロースは、小さいながらも古い歴史を今に伝える、生きた博物館と言われています。
その歴史は374年前、
1644年にRøros Copper Worksという
鉱石(主に銅)を発掘する会社と共に始まりました。
この会社はなんと1977年まで、実に333年間も発掘を続けたのです。
レーロースの歴史は、この会社と共にあったと言っても過言ではありません。
ノルウェーの文化遺産は全部で7つあり、ここレーロースは町自体が鉱山町として
1980年、ノルウェーの中では3番目にUNESCOに登録されています。
見所は何と言ってもレーロース教会と、鉱山跡でしょう。
どこを歩いてもカラフルな木造の家が、フォトジェニック!
寒さも忘れて散歩してしまいます。
気づけば自分の息で髪の毛が凍っています。笑
私はヒートテックとセーターの上に、
マイナス40度まで耐えられるコートを羽織り、
ヒートテックレギンスの上に普通のジーパン、
ウールの厚手靴下にスノーブーツでした。
それでも寒かったです。笑
相方は日本から来たため、ヒートテックの上にセーター、
ウルトラライトダウンジャケット、
ダウンコートを羽織り、
下はレギンスとジーパン。
厚手の靴下にゴアテックスの雨用靴。
さらに貼るホッカイロと、普通のホッカイロを装備していました。
晴れた日は特に気温が低かったので、
1時間出かけてはホテルに戻り暖まりました。
寒いと疲れが増すので、無理は禁物ですよ!
レーロースへの行き方
オスロからレーロースまでは、電車か飛行機を利用します。
・飛行機
Widerøeという航空会社が唯一、レーロースとオスロを繋いでいます。
所要時間は55分。
レーロース空港から中心地までは徒歩30分。
・電車
一番利用率が高いと思われるのが電車です。
電車はノルウェーの国鉄、NSBを利用します。
所要時間は乗り換えが1回あり、計5時間。
夜行列車も走っています。
私は電車を使い、レーロースまで行きました。
事前にNSBのウェブサイトからチケットは購入済み。
チケットタイプを印刷と現地発券から選べたので、私は現地で発券を選びました。
海外あるあるですが、小さな駅には発券機がない事があるので
予約した分のチケットは、大きな駅でまとめて手に入れておくことをお勧めします!
16:34にオスロ中央駅を出発し、17:50に乗り換えのハーマル(Hamar)駅に到着。
なお、ハーマルは通過点なので、この時はリレハンメル(Lillehammer)行きの電車に乗車。
どこ行きの電車に乗ればいいかは、チケットに書いてあるのでチェック!
Train towards Lillehammerとあります。
車窓を楽しみにしていたのですが、12月は16時には日が沈んでいる為
真っ暗で何も見えませんでした。笑
18時だというのに、まるで22時のような暗さのハーマル…
思っていたよりも大きい駅でしたが、看板に従っていけば問題ありません。
この時は階段を降りて地下に行き、線路を渡る為、ちょっと歩きました。
レーロースは終点なので、ここではレーロース行きの電車に乗ります。
ハーマルからレーロースは指定席になります。
新幹線みたいですね!
電車のドアに号車番号が書かれていますし、
座席も順番に並んでいるので心配ありません。
ただ・・・海外の人々、そこまで指定席を守りません。笑
往路で自分の指定席に別の人が座っていて
車掌に相談したら違う席に案内されている人を見かけました。
かくいう私も、帰りの電車で、私の指定席に子供が座っており・・・
唖然としていたら前の席にいた親が
「ここに座らせたいから、あっちに座って」と言われました。
指定の意味とは。
一応、チケットを事前に購入する際、席を選べるのですが・・・
ツイてないと、こういうこともあります。笑
ちなみに、車掌さんが必ずチケットチェックに来ます。
帰りの時に指定席と違う場所に座ってるのに気づいた車掌さんは
少し怪訝そうな顔つきになりましたが、
事情を説明したらあっさりオッケーでした。
ゆるい。
レーロースに着いたのは21:33。真っ暗。
降りた人々はみんな地元の人のようで、旅行客は私たちだけでした。
小さい町なので駅から中心地までは徒歩5分、
GoogleMapを見ながらホテルに行きました。
雪が積もった真っ白な町は異世界のようで、
歩いている間も楽しかったですよ!
真っ暗な空に、
民家の煙突からのぼる白い煙が綺麗で
しばらく道の真ん中で眺めてみたり。
道中、丘の上から見える山の麓の灯りも綺麗。
ぽつぽつと点在する灯りを見ていると、大好きな小説『夜間飛行』を思い出します。
な〜んてちょっとロマンチスト気取りながら笑
ここがレーロースの駅です。
なんもない!!笑
赤い壁の建物が駅で、中にコンビニがあるので
旅のお供にポテチや飲み物が買えます!
さらに暖房の効いた待合室もあるので、凍える心配もありません。
帰りの日はやる事がなくなり、年始で開いてる店も少なかったので、
ここで休めたのはかなり助かりました。
また、他にもバスやフェリーを乗り継いで行く方法もあるようです。
ただバスに関しては調べても時間が出てこず、(海外あるある)
フェリーを使ったとしても、途中からバスか電車になるので注意が必要です。
サステナビリティを求める観光地
さてさて、ここから少し話はちょっと方向性が変わります。
私がエコ旅を求めるトリップラーだと
覚えておいででしょうか??
ノルウェーの観光サイトで旅先を調べている時
“sustainable”というページでレーロースが紹介されていたんです。
ノルウェーはその雄大な大自然が有名です。
その自然をずっと未来に残すため、自然と人々、観光とビジネスの
良いバランスを保とう。
今日私たちが楽しんでいるものを、
未来ではより楽しめるようにしよう。
その信念の元、環境保護と観光業を営む町には
Sustainable Destinationという認定が与えられます。
特にレーロースは、観光業に付随するいろいろな問題を最小限に抑え
観光の質を下げることなく自然環境を守る努力をしているということで、
認定を与えられたそうです。
レーロースは周囲に牧場がいくつかあり、
先住民サーミの営むトナカイ牧場もあるので、
地産地消への取り組みも積極的。
特にレーロースに拠点を置くRørosmeieriet(et meieri:乳製品、酪農)は
オーガニックで美味しい乳製品で有名です。
レーロースだけでなく、首都オスロでも一部のスーパーで販売してるんですよ。
ノルウェーの乳製品はどれもとっても美味しくて、種類も様々です!
ノルウェーの酪農は、土地が広大なのもあって放牧型なので
のびのびと過ごす牛が分けてくれる牛乳は、まさに自然の恵みそのものですね。
ちなみに私はチーズは苦手で好んで食べる人じゃなかったのですが、
ノルウェーのチーズは本当に美味しくて、ほぼ毎日食べるほど!
Rømmeと呼ばれるサワークリームも、ノルウェー料理には欠かせません。
また、食べ物以外にもRøros Tweedというブランドのブランケットが
お土産として大人気です。
創業は1940年、その頃からの伝統を今でも守りながら経営されています。
スカンジナビアで唯一、100%羊毛からブランケットを作っている会社で、
寒いノルウェーの地で放牧にて育った羊たちの毛から作るブランケットは、
柔軟性と断熱性にとても優れているそう。
ノルウェーデザイン、素材も加工もMADE IN NORWAYなこちらの商品、
お土産としてこれ以上のものはありません!
町のお土産屋さんや、スメルヒッタでも少し売っていましたよ。
Rørosの公式サイトでは、
Nature Connection Training Coursesなるものまで見つけました。
自然とどう関わりながら生きていくのか、学ぶコースのようです。
対象は個人、家族、グループ、ビジネス。
是非とも帰国前に挑戦したいと思います!
かつて鉱山町として賑わったレーロースは、
今は地元の食材や自然を最大限に生かしながら、食物と観光で賑わっているんですね。
さらにレーロースのウェブサイトに、
Sustainable tourisumに関するページがあります。
英語ですが、興味のある方はぜひチェックしてみてください!
レーロースの観光スポット
まるでアナ雪!レーロース教会
レーロースの町のシンボルといえば、ズバリ、教会でしょう!
どうですか、この内装!フォトジェニックにもほどがあるでしょう・・・!
ノルウェーといえばスターブ教会が有名ですが、
このレーロース教会は壁は石造り、
屋根と内装は木造で、
何より青のマーブル色のペイントがとても可愛らしいんです。
この教壇前に立って、エルサ気分を味わうも良し・・・!
私は椅子に座って、脳内でアナ雪の戴冠式シーンを再生してましたがね笑
ノルウェーはトイレが有料の所が多いのですが
ここの教会は無料で貸してくれたので覚えておくと役に立つかも。
特に寒くて身体が冷えると、トイレとお友達になりやすいですから笑
この教会を建てたのは、冒頭で紹介したRøros copper Worksという会社で、
教会の外観にあるマークはその会社のシンボルなんです。
内装の壁にも会長の絵が飾ってあったり、
旗が飾ってあったり・・・宗教色の濃くない、珍しい教会。
時計の上のマークが、会社のシンボルです。
発掘するためのハンマーが描かれていますよ!
ちなみに会社は1644年に始まりましたが、
教会が建てられたのは1780年から1784年にかけてだそう。
約160年間で、お金が貯まったんでしょうね。
建設費は当時の坑夫の年収450年間分。
450年ローン・・・。
なーんて、一人で建てたわけじゃないのでね!
かつては男性と女性で座る場所が決まっていたそうですよ。
確か通路の左側が女性で、右側が男性だったかと・・・。
大晦日にはmemorial ceremonyがありまして、
2017年に亡くなった人たちの名前を神父さんが読み上げ、
私たちはあなたを忘れませんよと冥福を祈っていました。
入場料 | 50クローネ(現金のみ) |
時間 | ハイシーズン:月〜土 10:00〜16:00
日 12:30〜14:30 詳しくは下記ウェブサイトにて確認できます |
地図 |
地下90メートル!オラフ鉱山跡地(世界遺産)
洞窟のように見えるこちらの写真。
自然にできたものではありません!
爆薬を使ったり、手で掘ったりして出来た、
人工的な地下空洞、銅を採掘した跡です。
オラフ鉱山は1937年に開山し、1972年まで採掘が続けられました。
Rørosエリアの中でも、最後まで操業していたのがこの鉱山でした。
1600年代から1700年代まで、坑夫は1日10時間も働いていたそう。
まだ公共機関が整ってなかった当時は、月曜日から金曜日まで
鉱山近くの宿舎に住み込みで働きました。
ご飯は5日分、家から持ってきていたそう。
冷蔵庫なんてない時代ですから、食べ物は酢漬けにして、
保存がきくようにしたのでしょう。
ノルウェーのホテルの朝食では、必ずさばの酢漬け、トマト漬けが出てきます。
不味くはないけど、結構薄味&オイリーです。
坑夫達が暮らした家は今も残っています。
今よりも、もっと寒かったであろう300年前。
こんなに小さな家に坑夫達は身を寄せ合って住み、働いていたんですね。
冬に見ると、なんだか少し懐かしいような、寂しいような気分になります。
さて、1972年に閉山した鉱山ですが、
約7年後の1979年、
観光用として再びその地に人が足を踏み入れるようになりました。
7年て意外と早いですよね。
9月11日から5月31日までのオフシーズンには、
木曜日と土曜日の15時からオラフ鉱山跡のガイドツアーがあります。
夏のハイシーズンは毎日4回。
ただし・・・これも海外あるあるなんですが・・・
ガイドツアーの集合場所は、現地!
そして現地までの交通手段は自家用車のみ!
ノーバス、ノー電車!
真冬に数時間も歩いて行ったら死んでしまう。
でも行くからには世界遺産、見たいし。
そんな時は、慌てず・騒がず・お願いメールを送るに限ります。
というわけで、ガイドツアーを主催しているRørosMuseetに、
旅行で行くけど車はないし、運転ができない。
だけどどうしても鉱山跡のツアーに行きたい。
どうにかして行く方法はありませんか?(下心:連れてってください)と、
お願いのメールを送りました。
返事はあまり期待せず(←ノルウェーで健やかに生きる為の心得)いたのですが、
思いほか早く返事がかえってきました。
結果は、ガイドに同乗出来るか聞いてみる。
もし無理だったら、ツアーに参加する他の客に乗せてもらうしかない。との事でした。
ぜひガイドさんの車に乗せてください!と、お願いしたけれど、
この後返事が来ることはありませんでした笑
同乗できるかどうかは分からないまま当日。
Smelthytta博物館の受付の人に聞いたけど、その人は把握していなかったので、
ガイドさんが町のガイドツアーから帰って来るのを待つ事になりました。
ちなみに博物館の受付横には休憩所があり、
嬉しい事にコーヒーの無料サービスも。
寒くて長時間出歩けない時は、このサービス、観光客の命と心を救います。
待つ事30分、ガイドさんが帰ってきたので
車に乗せてもらえませんかとお願いした所、
「もちろん!事前に座席確保しておくように連絡があったからね!」
と素敵な笑顔で言われました。
博物館スタッフ、手配するだけして私への返事は省いた模様。
これがノルウェーあるあるです。
かくして、無事に鉱山跡へとたどり着き、ツアーに参加する事が出来ました。
なお、この鉱山はツアー以外に個人で入ることは出来ません!
ツアーの集合場所は小さな博物館になっていて
オラフ鉱山の歴史や、採掘についての簡単なパネル説明が置いてありました。
この日のツアー参加者は14人。アジア人は私たち二人のみ。
ツアーは英語で行われました。
まず入り口で注意点を聞いてから、ヘルメットを被り、いざ地下世界へ!
入り口近くのこちらの空洞、奥の壁が青くなっています。
写真では伝わりませんが、これが本当に綺麗な蒼色で早速感動!
鉱山跡は、積もり積もった雪の雪解け水が滴り落ちてきていて
かなり湿度が高いんです。
地面もぬかるんでいて、私はすっ転びました笑
変なかび臭さなどはそこまでなく、簡易的な木で作られた階段を降りたり
いろんな空洞を見たりしていると、暗いのもあってだんだんタイムスリップした気持ちに。
リアル・ビッグサンダーマウンテン。
地下へ降りてから約30分ほど、
とうとうオラフ鉱山跡の目玉、地下90メートルの大広場に着きました!
奥の方へ続くはしご。
映画HOBBITに出てきそう。
ドワーフの王国はこんな感じなんだろう、
ドラゴン住んでそうだわ〜
逃げ切れる自信ないわ〜とか
色々妄想しながら進むのも楽しいですよ。笑
ここにはなんと簡易的なステージもあり、
ライブや結婚式を挙げたりも出来るそうです。
(純白のドレスが泥まみれになりそう)
誰か歌いたい人はいませんか?と志願者を募るガイドさん。
結局誰も手を挙げず、ガイドさんがその美声を披露してくれました。
歌声が反響して、とても素敵でしたよ!
昔の人々の仕事や、それに伴う知恵、人工的に作られた地下空間、
非日常を感じる場所でした。
ツアーは往復1時間程度、この大広場から先は同じ道を戻ります。
帰りは各自自由行動なので、帰り道に好きなだけ写真を撮れますよ!
参加費は130クローネ、集合場所で支払います。
もらったレシートはチケットがわりになり回収されますのでご注意を。
入場料(ガイド料) | 130クローネ |
時間 | ハイシーズン:毎日 11時、13時、15時、17時 |
公式ウェブサイト | Olav’s mine |
地図 |
模型で学ぶ坑夫の仕事、スメルヒッタ博物館
スメルヒッタ博物館(Museum Smelthytta)は、
名前が示す通り、過去には精錬所として使われていました。
Smelteがノルウェー語で鉱石などを融かす。
hyttaが小屋という意味です。
もともと建てられたのは1888年、その後1953年まで活躍しました。
中は3階建になっていて、入り口と受付は3階にあります。
2階にはその時の企画展や、当時の人々の装飾品などが展示してあり、
1階には当時どうやって人々が採掘していたのかの、模型展示があります。
私はミニチュア模型が大好きなので、1階でかなり楽しめました!
出典:http://www.roros.no/en/
当時はもちろん機械なんてなかったので、馬と水の力を使って、
掘った土や岩を地表へ運んでいました。
昔の人の知恵には、本当に、驚かされます。
出典:http://www.roros.no/en/
これは現在の博物館周辺の写真です。
中央にある博物館の後ろに、砂山があります。
あそこ、とんでもない穴場スポットなんです。
まずはこちらをご覧ください!
どん!
どどん!
この砂山かなりの高度で、且つ周囲に何もないので、
Rørosの街並みが360度見渡せるんです!
遠くまで続く白い雪をかぶった森と、
その間に転々と建っているカラフルな家々。
いつまでも見ていたくなる景色を形に残そうと携帯を取り出したところ・・・
さっきまで80%もあった充電が20%まで減っている。
写真を2枚撮ったところで、今度は突然の機能停止。
そして・・・・
充電切れ。
iPhoneさん、マイナス10度に耐えれず、写真2枚でご臨終しました。
ほんっとに寒さに弱いのね・・・。
そんな時は、目に焼き付けるに限りますね。
旅人代表スナフキンが言っていたように。
(絵が得意なわけじゃないけど、お絵描きがしたくなって、つい。
試験前に別のことをやりたくなるアレ笑)
この砂山はいつでも登れます。
特に大晦日の夜は、新年の花火を見ようと
沢山の人がこの砂山にやってきていました。
さらにこの砂山の右側に、先ほどお伝えした、坑夫達の家があります。
下の地図の”slegghaugan”が、そうです。
博物館・砂山とあわせて訪れてみてくださいね!
入場料 | 110クローネ |
時間 | ハイシーズン:毎日 10時〜16時 |
公式ウェブサイト | Smelthytta museum |
地図 |
お勧めのレストランとホテル
レーロースは世界遺産だけあって、宿泊施設が沢山!
私が宿泊したのは2箇所なんですが、どちらも良かったのでご紹介します。
まずは、Vertshuset Rørosです!
こちらは何と言っても、ロケーションが最高。
カラフルなお店が立ち並ぶショッピングストリートの中心あり便利。
自家製ビールやローカルフードを使った料理を振る舞う
カフェ&バーが隣接しています。
なんと1月1日もカフェはオープンしていたので、ケーキを食べました。
めっっっちゃ美味しかったのでお勧めです!!
(ノルウェーでは高いから美味しいとは限りません笑)
出典:https://vertshusetroros.no/no/
私が宿泊した部屋はこれよりも小さく、ツインベッドだったのですが、
この木の温かみがなんとも言えない心地良さ。
この宿泊施設はいくつもロッジがあり、
各ロッジに4部屋前後、部屋があるようです。
朝食は普通でした笑
それでも私がここをお勧めしたい理由は・・・
ソリの無料レンタル!!!
ソリといっても日本で見るやつとは少し違い、
Kick-sledと呼ばれ、地元民の間では自転車がわりに冬の間、使われています。
こちらがレンタルしたソリ。
(レンタルというか、中庭に沢山並んでいたソリを勝手に使いました)
これが楽しくて、楽しくて・・・
詳しくは後ほど冬のアクティビティの項目でお伝えしますね!
名前 | Vertshuset Røros |
公式ウェブサイト | https://vertshusetroros.no/no/ |
地図 |
2つ目は、Røros Hotelです。
出典:http://www.roroshotell.no/en/
レーロースでは数少ない(唯一の?)ラグジュアリーホテルです。
中心地から少し離れていて、中央駅からは徒歩20分ほど。
丘の上にあるので、道中遠くまで見える町の景色が綺麗でした。
部屋はとても広くて綺麗。
バスタブがついてるのが有り難かったです!
ノルウェーではバスタブはあまり見掛けず、
リクエストをしてもシャワールームに通される事がしばしば。
スパもありますし、屋内プールもあり
水着があれば追加料金なしで楽しめます。
この部屋の快適さもさることながら、一番のお勧めポイントは朝食!
経験上、ホテルの朝食は魚の酢漬け、トマト漬けなど缶詰が多い。
基本的に、冷たいものばかり。
けれど、ここは朝食の種類がとっても豊富で、
暖かい料理もたくさんありました!
近くに牧場があるだけあって、乳製品の美味しさも最高。
特に近くの牧場で作られた自家製チーズは、
チーズが苦手な私でも、何度もおかわりしちゃうほどでした。
カフェやパン屋さんが周囲にあるので
朝食を調達することも可能ですが、
折角なのでローカルフードがふんだんに揃うバイキング朝食を楽しんでみては?
名前 | Røros hotell |
公式ウェブサイト | http://www.roroshotell.no/en/ |
地図 |
次はレストランの紹介です!
一つ目は、PederHiortHuset。
大通りのスタート地点に位置するこちらのレストランは、ガイドさんのお勧め。
内装がものすごく可愛い!
出典:http://www.trondelag.com/servering/24572/
鉱山町として栄えた頃の面影を感じます。
やっぱり木のぬくもりって最高ですね・・・!
これぞ北欧ノルウェーという感じでした。
料理はグリルやバーガーがメイン。
レーロース産のトナカイの肉を使った、
バーガーとグリルがイチオシのようです。
悩んだ挙句、私は、一番高いローカル料理の
トナカイ肉のグリルを注文しました。
うおおお。ボリュームが・・・。
ちなみに日本円に換算すると、およそ4700円。
いかに物価が高いかがお分かりいただけるでしょう。。。
味はとても美味しかったです!
脂身が少ないので、見た目ほどこってりしてませんし。
相方は鱈のクリームスープを頼み、
こちらも美味しかったですよ!大満足。
地元のクラフトビールも沢山置いていたので
がっつり食べてビールも飲みたい方には、超おすすめレストランです!
名前 | Peder Hiort Huset |
公式ウェブサイト | https://bergstadenshotel.no/mat-og-drikke/peder-hiort-mathus/ |
地図 |
お次は、kaffestuggu。
ここはまず外観がスーパーフォトジェニック。
出典:https://www.meetings.no/destinasjoner/rros
冬は外のテーブルのところに焚き火があって、人々が暖をとります。
まるで当時にタイムスリップしたかのよう。
それもそのはず。このカフェは、レーロースで一番古いんです。
出典:http://www.roros.no/en/food-drink/?id=24565
とは言え、内装はご覧の通り、おしゃれ。
なんとなくイギリスの雰囲気を感じます。
時は1914年、Tynsetさんと青年団体が
コーヒーをローストするための施設として
この建物を借り受けたのが始まりだそうです。
1914年と言えば、まだ鉱山も現役ですね。
最終的にはRørosHotellの運営するカフェとなり
今日でも人々の憩いの場となっています。
さて、私が注文したのは”本日のスペシャル”。
出てきたのが・・・こちら!!!
わーお!これぞ!ノルウェー!!!
特にポテト丸ごとゴロゴロは、よくあります。
ノルウェー人の友人曰く、
かつてはスーパーにはキャベツとじゃがいもしか置いてなかったというほど、
じゃがいもが国民的スターなんです。
おそらくトナカイのハンバーグでしょう。
美味しかったですが、全体的に塩っけが強く、こってりしていたので
私の胃袋を持ってしても全部食べきれませんでした・・・。
他にもトナカイ肉のバーガーや、オーガニックビーフのオープンサンド、
チキンサラダなど色々あります。
手作りキャラメルプリンなども置いてあるので、
ランチ・ディナー・スイーツと1日中楽しめてお勧めですよ!
名前 | kaffestuggu |
ウェブサイト | https://kaffestuggu.no |
地図 |
冬のアクティビティ
よく観光ガイドでは、お勧めの観光シーズンは夏と言います。
確かに緑が綺麗だし、気温も暑すぎず寒すぎず、ちょうど良い。
大自然で知られるノルウェーだから、ハイキングも行きたいですよね!
夏は夏で良い。
が!
冬も冬で楽しい。
特にツンと透き通るような空気の気持ちよさ(寒いけど)、
そして真っ白に染まった雪景色。
ピンク色に染まる夕焼け・・・。
夏にはない魅力が盛りだくさん!
そんな魅力をお伝えしたいと思います。
犬ぞり、トナカイそり
冬の雪国の定番中の定番、犬ぞり!!
出典:http://www.roros.no/en/activities/
さすがに年末年始はやってなかったので、私は試せなかったのですが
これは外せませんよね!
レーロースの犬ぞりツアーは、個人の要望によって色々とアレンジをしてくれます。
基本的には4〜6頭の犬と一緒に、ソリで冒険に出かけます。
場所によっては犬ぞりを自分で操縦するところもあります。
初心者でもできる!
ただ海外なので説明もそこそこに、始まります笑
ここレーロースは、サーミが育てるトナカイのソリもあるんです。
出典:http://www.roros.no/en/activities/
おおお・・・意外と早そう。
しかも地面に座った状態での体感速度は想像以上に早いですし、
目線がいつもと違うからまるで小人になった気分で楽しいんですよね!
・・・まあトナカイの場合は、体高が高くてお尻ばっかり見えそうですが笑
さらに!
なんとレーロースでは毎年2月頃、世界最長の犬ぞりレースが開催されます。
2018年は2月9日に開催され、100頭以上の犬たちが集結し、競い合ったようです。
スタートとゴール地点はレーロース。
この機会にぜひその大迫力を体感してみてはどうでしょうか?
詳細は The Femund Race で確認できます!
冬版自転車、Kick-Sled ソリ
出典:http://www.roros.no/en/
私のピカイチのお勧めアクティビティです!
地元民の冬用自転車として欠かせない、
Kick-Sled。
直訳してキックスライダー。
これが想像以上に楽しいんです。
乗り方は超簡単。
名前の通り、平地では片足で蹴って進みます。
ただレーロースは起伏が激しく、北に向かって小高い小山のようになっており
大通りは広いし、緩やかな傾斜が多いしでKick-sledの格好の遊び場。
ある程度スピードがついてきたら、あとはブレードの上に両足を乗せれば勝手に進みます。
手を置くハンドルはありますが、自転車のように方向転換をするための物ではありません。
方向転換は体重移動でやります!
・・・たぶん!
誰も乗り方を教えてくれなかったんだもの!
でもなんとな〜〜〜〜〜く、
「右に曲がりたい。右に曲がりたい。」って念じてると
右に曲がるんですよね、これが。
不思議なことにね。
無意識のうちに体重移動してるんでしょう。笑
地元の方はここに買い物かごを乗せて、
スーパーに来ている人も結構いましたよ!
買い物かごを持っていない私は、相方を乗せて
なんちゃって町の観光ツアーを開催しました笑
適当に歩いて町の上の方まで登って行って、
ある程度坂道を登りきったら、麓までソリでくだっていきます。
これは結構上の方で、住宅ばかり。
一見坂道には見えませんが、ソリで滑ると、案外止まらずに進むものなんです。
私が実際に滑ったのはピンク色の道。
徒歩15分ほどの距離です。
上がスタート地点、ここよりさらに上は車道しかありませんでした。
住宅地から始まり、そこを抜けるとレーロース博物館(スメルヒッタ)に出ます。
ちょっと急な坂道を左折して川沿いを行くと、
昔ながらの少し古くてカラフルな家が対岸に見えて、ほっこり。
人もいない、車もいない、初心者には特に町の上の方が練習にはもってこい。
青い道は上級者向け。
ショッピングストリートを抜けるルートで、
路駐の車や人が多く、斜面も急。
ただ疾走感がありますし、カラフルでキラキラした道を駆け抜けるので
とても楽しいですよ!
早すぎず遅すぎず程よいスピードで、
可愛い町並みの中を散歩できるから最高!
ほぼ立ってるだけだから疲れません!
相方に至っては、座ってるだけです。笑
アクティビティとしても、町の観光手段としてもお勧めですよ。
泊まっていたホテルで無料で借りれましたが、
観光案内所でも貸し出しをしています。
1日50クローネ、
デポジット100クローネ。
地元民に混じって、これを使って買い物に行ったら住んでる気分になれるかも。
大晦日の花火
撮影が下手にもほどがある!笑
これじゃあ感動も何もないと思いますが、気持ちだけでも笑
ここはスメルヒッタ裏の砂山の中腹です。
大晦日の23時50分頃、大勢の人がいました。
子供達は手持ち花火を持っているんですが、
これがなんと、紐の先に火薬が付いていて、
火花を散らしながら振り回してるんです。
まじかー。あぶなー!火の粉飛んでる!
さらに町のいたるところで、手持ち打ち上げ花火が上がり、
それが近くで上がると、それに応えるかのように子供達がそっちに向けて
手持ち花火を振り回します。
まだ年越し10分前なのに、簡易花火だけでなく、
町中や遠い山の中腹や麓など10箇所以上で
小さな花火が途切れることなく上がります。
360度いたるところに上がる打ち上げ花火。
日本では絶対見れない光景に
『ああ、私は今海外にいるんだなあ』と、しみじみ実感しました。
海外に住む、特にワーホリで住むとなると試練も沢山ありました。
そんな時に、海外ならではの体験をすると
来てよかったなあ・・・やりきったんだなあという気持ちになります。
そうして待つ事10分。
カウントダウンがないまま、気付けば年が明け
メインの花火が、夜空を彩ります。
目の前に上がる花火、それも雪景色の中。
とっても綺麗でした!
欲を言えば熱燗があれば最高でしたが笑
メインの花火が始まる直前から、さらに動きが活発化する各地の花火。
年が明けたら歓声やハグの嵐かな?と思っていましたが、
何もないので若干、拍子抜け笑
本当にみんな静かに花火を見守っていました。
それもまたノルウェーらしいといいますか。
最後に花火の動画を貼り付けておきますね!
ただひたすら暗闇に花火が上がる動画です笑
ちなみに花火は町のどこにいても見えます!
でもやっぱりこの砂山が一番見晴らしが良さそうですよ。
新年の挨拶は「Godt nytt år(グーッド ニット オール)」。
英語で直訳すると、Good New Yearです。
その他にも12月はクリスマスがあるので、町の至る所に飾り付けがあります。
ノルウェーはクリスマスを大切にしており、
独特の飾り付け(下の画像の稲を束ねたもの)があったり
ノルウェーに根付いた文化が今でも大切にされているのを感じます。
クリスマスマーケットはとても大人気ですし、
雪景色の町も全部がフォトジェニック!
私はクリスマス後の12月29日に行きましたが
イルミネーションや飾り付けがまだ残っていましたよ!
町の色んな所で、サンタさんを見かけました。
まとめ
地球の歩き方にも載っていないレーロース。
過酷な自然の中に根付く昔ながらの文化や家。
ノルウェー人からしても、タイムスリップしたかのようだという、
知る人ぞ知るノルウェーの秘境。
私は3泊4日でしたが大満足の3日間でした。
(1日目は移動で終わったので)
いろんな観光地を見て回るのも楽しいですが、
ここでは根を下ろして、
ゆっくりと現地人に混じって
時間を楽しむ過ごし方の方がお勧めです。
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