24歳の時に海外で生活したいという夢を叶えるため、新卒から2年半働いた職場を退職し、ワーキングホリデーでオーストラリアへ渡る。メルボルンで飲んだコーヒーの美味しさと、国籍や性別・年齢に関係なくコーヒーの話がきっかけで人の輪が広がっていくカフェの雰囲気に魅了され、カフェに携わる仕事がしたいと思うようになる。1年間のオーストラリア生活を終え日本に帰国し、添乗員として働くもオーストラリア・メルボルンのカフェが忘れられず、再び渡豪し、1年間の大半をアリススプリングスとメルボルンで過ごす。そこでカフェとコーヒーの魅力に更に引き込まれ、世界中のカフェ文化をもっと知りたいと思い、東南アジアをスタートして世界のカフェ文化を自転車で
巡る旅に出ている途中。⇒プロフィールの詳細はこちら
こんにちは、コーヒーハンターtripler しおりです(^^)
突然ですが、旅をするとき、どんな場所に行きたいと思いますか?
有名な世界遺産?ガイドブックに載ってる有名レストラン?
もちろん、どれも素敵な場所だと思います(^^)
でも、たまには地元の人がお勧めするスポットに行ってみたいと思いませんか?
という事で、今回はマレーシア出身・在住の友人が案内してくれた、地元民もお勧めの街・イポーをご紹介します!
この記事の目次
1 イポーについて
マレーシアの西海岸に位置するペラ州の州都がイポー。
クアラルンプール、コタキナバルに次ぐマレーシア第3の規模の都市です。
かつては錫(すず)の採掘で栄え、急速な発展を遂げた街ですが、現在、錫鉱山は閉山されています。
人口の6割以上を中国系マレーシア人が占めているとされ、街中のいたるところで、マレーシアの中国系文化を感じることができます。
1-1 イポーってどんなところ?
「錫の大富豪都市」として知られていたイポーは、今では「美食の街」として知られています。
旧市街はコロニアル時代の街並みが残り、少し郊外へ足を運べば石灰岩の岩山に囲まれた地形と、切り立った崖が目の前に現れます。
そして、石灰岩の山からはミネラルをたっぷり含んだ天然水が湧き出しており、その水のおかげで美味しい食べ物が豊富だと言われています。
1-2 簡単アクセス
イポーは首都・クアラルンプール(KL)から約200kmほど北部に位置しており、鉄道、バスでのアクセスが便利です。
1-2-1 KLから
[鉄道]高速鉄道ETSを始発のKLセントラル駅から乗車し、約2時間半でイポー駅へ到着します。
料金はMYR25。全席指定席。チケットは当日にカウンターで購入するか、またはKTMのサイトから出発の30日前からネットで購入できます。
休日や週末、繁忙期には当日にチケットカウンターへ行っても乗りたい時間帯が満席で乗れない事があるので、事前にWEBサイトから購入するのをおすすめします。
WEBサイトから購入の場合は指定のメールアドレスにeチケットが送られてきます。また、列車のチケット購入にはパスポートが必要です。
[バス] クアラルンプールのTBS-BTSバスターミナルから出発し、約4時間前後でイポー郊外にあるアマンジャヤバスターミナル(Terminal Amanjaya)へ到着します。料金はMYR18前後(バス会社によって変わります)。
アマンジャヤバスターミナルからイポー市街へは11キロ程離れているので、タクシーまたは路線バスで市街地まで移動になります。
2〜4人での移動ならgrabの利用がオススメです。
1-2-2 ペナンから
[バス]ペナンからバスを利用する際は2通りのルートがあります。
まず1つ目は、フェリーに乗り、対岸のバターワースへ渡り、そこからイポー行きの長距離バスに乗車する方法。
もうひとつは、ペナン のコムタバスターミナルからイポー行きのバスに乗る方法です。
コムタバスターミナルの周辺には長距離バスのチケットを売るカウンターが並んでいます。どのカウンターに行けば良いか分からなくても、スタッフに行き先を伝えると、その行き先までのチケットを売っているカウンターまで案内してくれます。
どちらもバスはイポー郊外のアマンジャヤバスターミナル へ到着します。
1-3 おすすめゲストハウス
日帰りでも充分楽しめるイポーですが、せっかくだから数日滞在して郊外もじっくり見て回るのもおすすめです。
そこで今回私が泊まったのは、ビーンレジデンス
イポー駅から約2キロ程、繁華街からは少し離れた場所にありますが、観光客の少ない、地元の人たちが日常生活を送っている下町の生活を感じる場所です。
部屋は男女別ドミトリーで、1ベッド1泊450円前後。値段の割に部屋は大きく、気兼ねなく荷物整理もできる広さ。ダブルルームもあります。部屋も館内も清掃が行き届いており、共同のトイレ・シャワールームも常に清潔に保たれています。
また、シャワーはホットシャワーで、水量もバッチリ。Wi-Fiもサクサク動きます^^
スタッフの方はとても親切で、オーナーの女性はゲストハウスの1階にある喫茶店も経営しています。
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繁華街や旧市街内にも雰囲気の良いゲストハウスやホテルがたくさんあります。
2.これがイポーの街!必見の観光ポイント
イポー市を流れるキンタ川を挟んで東側が新市街、西側が旧市街です。
旧市街エリアは19世紀の錫の採掘が盛んだった頃に華人によって作られた街。中国系の伝統建築とイギリス統治時代のコロニアル調の建物が融合したような古い街並みはとても雰囲気が良いです(^^)
2-1 ウォールアートが溢れる市街
古くからの商店や食堂が軒を連ねているかと思えば、味のある建物を活かしたお洒落なカフェもあったり、建物を見て歩くだけでも楽しい旧市街エリア。
その壁を見ると、街中いたるところに壁画が描かれているのが目に飛び込んできます。
ウォールアートと言えばペナンが有名ですが、ここ、イポーもペナン同様にウォールアートが溢れる街。
ウォールアートが街の雰囲気をより一層魅力的にしています。
マレーシアでのコーヒー文化発祥の地というだけあって、コーヒーにちなんだ壁画がたくさん!
思わず壁画探しに夢中になって歩き回って、写真を撮りまくり!笑
ツーリストインフォメーションに行けば壁画マップも貰えます。
2-2 イポーのランドマーク、クロックタワー
イポーの鉄道駅も見事な建築物ですが、このバーチメモリアルクロックタワーも見過ごせません。
ここ、イポーのあるペラ州で初めて住人となったイギリス人のJ.w.w.Birch氏を記念して1909年に建設されたものです。
タワー側面には四方をぐるりと、世界史の偉人44人が描かれています。
でも、、、よく見てみると、1人だけ明らかに後から消された痕が。。。
友人曰く、一説によると、イスラム教の預言者ムハンマドの姿が描かれていたと言われているそうですが、真相は?謎のままです…
2-3 マレーシアNo.2の巨大洞窟
イポーから郊外へ30キロほど行ったところにあるGua Tempurung 。
アマンジャヤバスターミナルからゴペンバスターミナルまではバスで、ゴペンバスターミナルからはタクシーまたはgrabで30分程度です。
イポー駅からタクシーを利用しても、30〜40分で行けます。
マレーシア国内で2番目、マレー半島では最も大きな規模の洞窟。
洞窟の入り口から内部を探検するツアーがあり、チケットカウンターでチケットを購入。それぞれDRYコース2種類、WETコース2種類があります。
なのでDRYコースのチケットを購入。本来ならインストラクターやスタッフがいるらしいのですが、時間が遅かった為か、この時は「チケット買ったら勝手に洞窟入って見てきてね!」と言われました。
時間が遅く、他の人は誰もいなくて完全に貸切状態です。笑
早速、洞窟内を探検!
入るなり巨大な鍾乳石のドームに圧倒されます!
ひんやりとした空気と静かな洞窟内。ときどき聞こえてくる水が流れる音。
通路のライトが照らす鍾乳洞はとても幻想的な空間です。
どこまでも奥深く続く洞窟にワクワクしっぱなし!
3.美食の街の必食グルメ
マレー料理に中華にインド料理と、何を食べても美味しい国マレーシア。その中でも屈指の美食の街としてマレーシア国民も足しげく通うイポー。
地元民お墨付きのグルメはどれも箸が止まらない〜(^^)
3-1 まずはこれ!もやし
イポーの代名詞とも言えるのが、もやし。
最初聞いた時は「え?もやし?(笑)」とナメてました。
が、食べてみるとビックリ!
このもやし本当に絶品!!
日本のものとは違い、太短いイポーのもやし。ものすごく甘みがあって、口の中で弾けるシャッキシャキの歯ごたえ。
さっと茹でただけのもやしに醤油ベースのタレをかけただけの非常にシンプルな料理。それが、クセになる美味しさ♡
なんでも、石灰岩の山から湧き出るミネラルたっぷりの綺麗な天然水のおかげで、質の良い美味しいもやしが育つのだそうです。
山盛りモヤシもペロリと完食!
3-2 メインはこれ!チキン
もやしを注文したら必ず一緒に注文するのが、チキン!
茹でたチキンに醤油ベースのタレがかけられた、もやし同様にこれまたシンプルな一品です。
とても柔らかく蒸されたチキンは、箸で持つと簡単に身がほぐれて、しかも肉汁が溢れてジューシー!
お店によってタレの味が甘めだったり、醤油っぽさが強かったり、あっさりしていたり、それぞれ個性があるので何軒か食べ比べてみるのも楽しいですね!
ちなみに私のオススメはここ!安記芽菜鶏沙河粉。
タレが甘すぎず、醤油に胡麻油を加えたようなタレが、お米とチキンに合います(^^)
3-3 ドリンクはもちろん!ホワイトコーヒー
今やマレーシア全土で飲まれている国民的飲み物と言えばホワイトコーヒー。その発祥の地がイポーです!
コーヒー豆を焙煎する際に一緒にマーガリンを入れて焙煎するので、他にはない独特の甘く香ばしいかおりと、苦味が少ないのが特徴です。
マレーシア全土に店舗を持つ有名なold town white coffee(本店はイポー)と、地元のおじちゃん、おばちゃんが集まるコピティアム(喫茶店)でさっそく注文!
ネルドリップで抽出したコーヒーに加糖練乳をたっぷり入れて素早くかき混ぜて出来上がり。
old town white coffee で注文したのはアイス・ホワイトコーヒー
どちらも、もちろん練乳をたっぷり入れてるだけあって甘〜いコーヒーですが、深煎りコーヒーのコクも感じられます。さらに、焙煎時のマーガリンの風味も相まって、香ばしくまろやかな味わいはキャラメルのようでもあります。
泊まっていたゲストハウスの1階にあるコピティアム(喫茶店)で注文したホット・ホワイトコーヒー。
ティースプーンの代わりにレンゲが付いてきました。
3-4 おやつも忘れず!カヤパイ
プリンや豆腐花がイポーで有名なデザートですが、マレーシア人の友人イチオシのお菓子だというのが、カヤパイ(カヤパフ)
カヤとはココナッツ、卵、砂糖で作られたジャムのようなもので、マレーシアの食卓には欠かせない定番ジャムです。
そのカヤジャムをパイ生地に包んだものがカヤパイ。
食べてみると…ココナッツ風味のカスタードクリームのようなカヤジャムがたっぷり詰まっていて、サクサクの生地の食感も美味しい!
かなりボリュームがあるので、これ1つでも結構お腹いっぱいになります(^^)
4.まとめ
今までもイポーには訪れた事がありましたが、マレーシアに来たらなんだかフラリと立ち寄りたくなる魅力がある街。
今回、案内してくれた友人は「1日、2日じゃ案内しきれないし、お腹空かせてまた遊びに来て!」と言っていたほど。
なので、マレーシアを訪れた際は、お腹ペコペコでイポーに行って食い倒れしてみてください!笑
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