1989年静岡生まれ。海外在住7年目。バリスタとジュエリーデザイナーという二足のわらじを履きながらエキサイティングな日々を送っています。将来はヨーロッパでカフェを経営するのが夢!⇒プロフィールの詳細はこちら
皆さんはイタリアと言ったら何を思い浮かべるでしょうか?パスタ?ピザ?美味しい物も見所もたくさんあります。その中でも今回はイタリアンコーヒーの文化について学ぶべく、エスプレッソの本場ナポリに行き実際に体験してきました。皆さんも私と行った気分で楽しんでいただけることを願っております! Buon Appetito!!
イタリアのコーヒーの文化
(参照:http://zuccariniltd.com/about_us.html)
イタリアンコーヒーの始まり
イタリアにコーヒーが初めて紹介されたのはエジプトからベニスへアラブ人の飲み物としてでした。初めはイスラム教から伝わった飲み物としてキリスト教のイタリア人達には禁断の飲み物とされていましたが、独特の香りと味が次第に多くのイタリア人達を魅了していきました。
1683年に初めてカフェが出来てから、独自のイタリアンコーヒー文化が成長していきコーヒーの国イタリアとして知られるようになりました。
イタリア人はカフェで席に座らない?
実は地元のイタリア人はほとんど席に着いてコーヒーを飲みにいくという事をしません。通常カフェに寄ってエスプレッソをたったまま飲み帰るのがイタリアンスタイル!1日に何度もコーヒーを飲むイタリア人にあった習慣です。
観光地など場所によっては席に着いて注文すると3-4倍の値段になることも!皆さんもぜひナポリではカウンターでオーダーしてみてください
1日5杯が基本!イタリア人のコーヒー文化
さすがコーヒーの本場!イタリア人は1日に何度もカフェに足を運びます。基本の5回は絶対にかかせません!
1.朝のミルキーなコーヒー latteやCappuccino などのミルクがたっぷり入ったコーヒー。朝の11時前に1日の始まりの一杯として楽しみます。
2.食後の一杯にespresso! 食後のコーヒーはほぼ必ずといっていいほどespresso を飲みます。消化を促進するのと同時に午後の仕事前に眠気を吹き飛ばすます。
3.午後の休憩の一杯 仕事の合間の気分転換に一杯!飲まれる物は多様でespresso からespresso macchiato, Café orzo まで好みに合わせて飲みます!(コーヒーの種類については後ほど詳しく!)
4.仕事帰りに同僚と一杯!日本では仕事帰りに一杯というとビールですよね?でも、イタリアではコーヒーを飲みにいく事も多いのです。
5.夕食後に一杯!1日の最後にしめの一杯をいただきます。Café corrector など少しアルコールが入った物やdecaf( カフェインがほぼ入っていないもの)が多く飲まれます。
これだけ飲む回数が、あるので朝からダブルショットのエスプレッソではなくシングルショットを回数飲む様にしましょう!飲みすぎにはお気をつけくださいね!
2.バリエーションが豊富!イタリアンコーヒーの種類
日本でも定番のメニュー
1.Espresso(エスプレッソ)
一番シンプルだけど違いが一番出るのがエスプレッソ。バリスタの腕、コーヒーの種類によって違いが楽しめます。
特にナポリのエスプレッソはショート (量が少なめ)でコクのある深煎りの豆を使っていることが特徴!
2.Cappuccino(カプチーノ)
カプチーノはスチームミルクとモコモコの泡が特徴!特にイタリアでは、流行りのサードウェーブコーヒーと違いアートよりも多めのフォームで覆われてつくられます。
3.Latte macchiato (ラテ マキアート) / Cafe Latte (カフェラテ)
実はこの二つ似ているようで 少し違います。
Latte Macchiatoはトールグラスにスチームミルクとたっぷりの泡を注ぎその上からエスプレッソを注いだもの、Cafe Latteはコーヒーカップに入ったエスプレッソの上からスチームミルクとごく少量のフェームを注いだもののことを言います。通常日本で飲まれているコーヒーはCafe LatteでLatte Macchiatoはヨーロッパの国で多く飲まれます。
4.Espresso macchiato (エスプレッソ マキアート)
マキアートとは染みの付いたと言う意味でその名の通りエスプレッソコーヒーにほんの少しのスチームミルクとフォームをのせたものを指します。Starbucksのキャラメルマキアートとは別物なのでご注意を!
ちょっと冒険してみたい?イタリアンコーヒー独自のメニュー
1.デザートみたいなエスプレッソ!cafe con panna (カフェ コン パナ)
(出典:https://drinks.seriouseats.com/2011/08/drink-this-now-espresso-con-panna.html)
シングルまたはダブルショットのエスプレッソに生クリームを上からトッピングしたもの。オーストリアのウィーンで名づけられたとされています。
2. 大人のコーヒー Caffè correctto / cappuccino Ginseng (カフェコレット/ カプチーノ ジンセング)
イタリア発祥のシングルエスプレッソに少量のリキュールを混ぜたものです。(通常はグラッパやサンブカなど) 食後に飲むことで消化を助ける効果があります。カフェに置いてありますがお酒なので酔っ払わないようにお気をつけください!
3.実はコーヒーじゃない?Caffe orzo(カフェ オルゾ)
(出典:https://caffebook.it/2017/08/27/caffe-d-orzo-proprieta-e-controindicazioni/)
大麦から作られたカフェインフリーの飲み物です!コーヒーではないのですが寝る前に飲みたい時などに最適!
4.カクテルみたいなおしゃれコーヒーCaffe Schakerato(カフェ シェケラート)
カクテルのようにおしゃれにみえる飲み物ですが、ダブルエスプレッソに砂糖を加えたものを氷と一緒にシェイクしただけのシンプルな飲み物です。夏に最適で仕事帰りに友達と一緒に飲んでみてもいいですね!
5. 実はギリシャ発祥!Freddo Cappuccino/ Espresso
(出典:http://www.mikelcc.gr/en/product/cappuccino-freddo/)
ギリシャ発祥の飲み物Freddo Cappuccinoはギリシャ人の生活には欠かせない飲み物となっています。
ダブルエスプレッソに少しのミルクとたっぷりのフォーム、お好みで砂糖を加えてつくります。スターバックスでおなじみのフラペチーノは氷も一緒にブレンダーにいれ砕きますが、Freddoは氷の上に注いでいきます。
極上のエスプレッソがのめる!ナポリのおすすめカフェ
地元民に愛されるカフェ scaturchio (スカトゥーキオ)
Portamedinaのマーケットの通りにある小さなペストリーショップ!ここはエスプレッソもとても美味しくペストリーとの相性が抜群です。ペストリーだけで30種類近くあり朝は多くの人たちで賑わっています。
HP | https://armandoscaturchio.com/ |
営業時間 | 6:30-20:30 |
時代を感じさせる建物が魅力!Ceraldi Caffè (チェラルディ カフェ)
ここのカフェは1970年代にオーナーのMichele Ceraldi氏が街に買い物に出かけた際に一目惚れを始まりました。オーナーが一目惚れしただけあるまるで美術館のような歴史を感じさせつつ綺麗な建物は忙しいナポリの中心にいることを忘れさせてくれます。
お天気がよければテラス席に座りナポリの人たちを観察しながらコーヒーを楽しむこともできます。
値段もそこまで高くないので、気軽にヨーロピアン気分を楽しめます。
HP | http://www.ceraldicaffe.it/ |
営業時間 | 6:30-20:30 |
超老舗19世紀から伝わるエスプレッソGran Caffè Gambrinus(グラン カフェ ガンブリヌス)
このカフェは1860年創業の老舗カフェです。なんと150年近くの歴史があるのです!
建物も高い天井と美味しそうなペストリーが並ぶ、キラキラとした内装がとても素敵です。
多くの有名な詩人が訪れたことでも知られている由緒正しいカフェで、ナポリのエスプレッソスタイルを確立したのもこのGambrinus!
オリジナルのナポリエスプレッソを飲みたい方はぜひこのカフェを訪れてみてください。
まとめ
イタリアに古くから伝わることわざに ”ナポリをみてから死ね”というものがある様にナポリはとっても素敵な街でした。日本の様に綺麗ではなくゴミがいろいろな所に落ちていますが、なぜか道端の本も洗濯物もなぜか絵になる街です。
私が滞在中に食べた物全てが美味しく特にシーフードのパスタは格別!
もちろんコーヒーが好きな方にはぜひおすすめです!道端の屋台トラックで飲んだエスプレッソですら美味しく熟練のバリスタの腕が光ります!イタリアンスタイルのエスプレッソを試すならぜひナポリへ!
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