いつもひとりで、オランダやイギリスなどヨーロッパの国々を旅しています。美術館巡りが大好きです。国内では、大好きなアーティスト・超特急を追いかける旅を展開中。⇒プロフィールの詳細はこちら
こんにちは!
これまでに何度かオランダを旅しているカジヤマシオリです。
半年前、オランダ旅の中で
「せっかくならワクワクする体験を!」
と思い立って、ネットでも話題になるようなユニークなデザインのホテルに宿泊してみました!
私が宿泊したのは、日本にはないような奇抜さ、ユニークさを持っているホテルばかりです。
ホテル自体がアート作品みたいだったり、伝統建築をアレンジしたものだったり…
いかにも好奇心くすぐるものばかりですが、見た目が変わっているあまり、もしかして設備がぜんぜん整ってないんじゃ…?
中身もユニークすぎて居心地悪いんじゃ…?と疑う人もいるのではないでしょうか?実際泊まるなら知りたいポイントですよね。
オランダでの観光にプラスしたい、非日常体験のできるホテルを紹介します。ユニークな見た目に加えて、実際に泊まった感想も載せています。
この記事の目次
アート作品に泊まる!?アムステルダム「ホテル・ノット・ホテル」
「ホテル・ノット・ホテル」=ホテルじゃないホテル?
ネーミングからして、只者ではない雰囲気が漂っています。
ですが、ホテルの外観はとくに変わったところがない…というか、集合住宅の一室っぽいです。
アムステルダムにあるこちらのホテルは、陸の玄関口となる中央駅からトラムまたはバスで乗り継ぎなしでアクセス可能です。
観光スポットの集まるダム広場やミュージアム広場からは少し距離がありますが、そのぶん静かなエリアにあります。
すぐそばに運河が流れているのもオランダならではです。
もはやギャラリー!さっそく探検開始
さっそくホテルに入ってみると…
一階には、部屋のドアらしきものがほとんど見当たりません。むしろコレ…アムステルダムの街中でよく見かけるトラムカート?
2階にはずらりと本棚が並んでいて、ホテルというよりは広い書斎というか、図書館のようでもあります。本当にホテルなんでしょうか。
自分の部屋はココらしいです。半信半疑で鍵穴を探してみたところ、無事鍵穴を発見できました。
鍵をまわし、おそるおそる本棚を押してみる。この本棚、なんと隠し扉だったのです!
どっしりとドアの重みを感じます。
あのトラムカートもお部屋でした。そのほかにも、教会やペンキ塗りのお部屋など、それぞれ違うコンセプトを持った客室が集まっています。どれ一つとしてありふれたものはありません。
ユニークだけど居心地はいい
ユニークなコンセプトの客室ですが、ホテルとして最低限あってほしいものはそろっています。
まずは、清潔なベッド。
私は日中ずっと外に観光に出ているので、しっかり休めるベッドさえあれば満足です。
ドミトリーではなく個室なので、プライベートな空間も確保されているのもうれしいポイントです。
自由に過ごせる共用スペースもおしゃれ!
枕元にはライトやコンセントもあります。無料のWi-Fiもさくさくつながります。
私が宿泊したのは一番リーズナブルな、2階にあるベッドのみのお部屋でした。
共用ですが1階にシャワーとトイレがあります。
状況にもよるでしょうが、ちゃんと数が揃っているので、私が利用した時は混み合っているという印象はありませんでした。スタッフさんに声をかければヘアドライヤーも貸してもらえます。
また、ファミリーやグループ利用にぴったりな、ベッドが複数ある部屋も。
グレードの高い部屋には専用のバスルーム・トイレもありますので、予算や自分の好奇心と相談しつつ、検討してみてください。
隠し扉の向こう側に泊まれるホテルなんて、そうそうないはずです。
名称 | ホテル・ノット・ホテル(Hotel Not Hotel) |
住所 | Piri Reïsplein 34, 1057 KH Amsterdam |
アクセス | アムステルダム中央駅からトラムで約20分 |
URL | http://www.hotelnothotel.com/ |
画家のアトリエにいるみたい!デルフト「ホテル・デ・コーパンデル」
ゴッホやレンブラント、フェルメールなど、世界中で人気の画家を生んだオランダ。
そんなオランダの画家が手掛けた作品に惹かれるなら、見逃せないホテルが「ホテル・デ・コーパンデル」です!
ファンにはたまらない!オランダの生んだ画家・フェルメールゆかりの…?
クラシックでかわいい建物の「ホテル・デ・コーパンデル」は、ホテルのあるデルフトの街を代表する画家、ヨハネス・フェルメールゆかりの場所です。
なんと、かつてフェルメールの父親の生家があった場所に建てられたホテルといわれています。
レストランやショップが集まる広場に面するように建てられ、日中はにぎやかな場所です。
フェルメールの生家だった場所はまた別の場所にありますが、フェルメール自身が洗礼を受け、彼の家族が埋葬された記録もある新教会がすぐそばにあります。
彼は一生をデルフトで過ごしたので、おそらくここを訪れていたのではないかと推測できます。
アート作品がコンセプト
「ホテル・デ・コーパンデル」の客室はすべて、オランダ出身の画家が手掛けたアート作品がコンセプトとなっています!
広場に面したシングルルームのひとつには、フェルメールの「牛乳を注ぐ女」の複製画が飾られていました。
本物は、同じオランダのアムステルダム国立美術館に展示されています。
実際に作品を見た後なら、感動もひとしおです。
ダブルルームやトリプルルームなど、客室のタイプもさまざまで用途にあわせて利用できるのが魅力のひとつ。
しかも、ひとつひとつ作品のコンセプトが違って楽しめます。
レンブラントやゴッホなどの作品がコンセプトとなった部屋もあります。
泊まるまで作品はお楽しみ、というのもワクワクしますが、スタッフさんに好きな画家や作品を伝えておいて、その部屋が空いているかどうか確認するのもいいと思います。
名称 | ホテル・デ・コーパンデル(Hotel de Koophandel) |
住所 | Beestenmarkt 30, 2611 GC Delft |
アクセス | デルフト中央駅から徒歩10分 |
URL | https://www.hoteldekoophandel.nl/nl/ |
オランダらしい伝統建築「インテル・ホテルズ・アムステルダム・ザーンダム」
見た目から度肝を抜くような、奇抜なデザイン。
「インテル・ホテルアムステルダム・ザーンダム」は、SNSでしばしば話題になるほど、見た目がユニークなホテルです!
ザーンダム地方伝統!いくつもの家が積み重なって…
アムステルダムから電車で13分、列車での旅に便利なザーンダム駅。
その駅のすぐそば、こちらのいくつも家が積み重なったみたいな建物が「インテル・ホテルズ・アムステルダム・ザーンダム」です!
家が積み重なったホテルなんて、ほかではなかなかお目にかかれません。
この家は、ホテルのあるザーン地方の伝統的なデザイン。おもちゃのおうちみたいな、キッチュな色合いが特徴です。
窓もいっぱい。
存在感抜群のデザインです。アンバランスさもまたユニークですね。
鮮やかな緑色のなかで、ひとつ青い家が。デザインのアクセントのような存在です。
部屋はシンプルで使いやすい
こんな変わった見た目だから、部屋もテーマパークみたいで目が痛いほどカラフルなんじゃ…?
と思う人もいるかもしれません。ですが、意外にもシンプルで、ホテルとしての役割をきちんと果たしています。
一番安いダブルルームにはキングサイズのベッドがひとつ。寝心地のよさは抜群です。
じゅうぶんな広さで、旅の最後に荷造りをするのにぴったり。ポットや冷蔵庫、クローゼットもちゃんとありますよ。
そして、広々としたバスルームには、ありがたいことにバスタブ付き!しかもシャワーは別に備え付けてあります。
ハンドクリームにもぴったりな持ち歩きサイズのボディークリーム、小さい裁縫セットまでついていました。至れり尽くせりです。旅の疲れをじっくり癒せます。
このホテルも、部屋ごとにコンセプトがあります。
私が利用した部屋は、ザーン地方の昔のクッキー工場の様子。レトロでおしゃれな写真がテーマです。ほかの部屋も、クッキーのパッケージデザインや田園風景など、ザーン地方にまつわるデザインを採用しています。
写真にはちゃんと説明書きもあって、ちょっぴりザーン地方を勉強できます。
オランダの伝統的な建築にインスピレーションを受けたホテルに泊まるという非日常。
見た目にワクワクするのはもちろん、観光に備えてしっかりと休めるホテルです!
名称 | インテル・ホテルズ・アムステルダム・ザーンダム(Inntel Hotels Amsterdam Zaandam) |
住所 | Provincialeweg 102, 1506 MD Zaandam |
アクセス | ザーンダム駅から徒歩3分 |
URL | https://www.inntelhotelsamsterdamzaandam.nl/ |
ユニークなホテルで、非日常体験を!
今回ご紹介したのは、以前からSNSやブログでちょこちょこ見かけていて、面白そう!と思っていたものばかりでした。
実際に泊まってみてもワクワクは止まりません。外観も内装も、くまなくチェックしたくなるくらいです。
あまりにもユニークすぎるとホテルの設備や居心地が気になってしまうこともありますが、私にとってはどれも居心地がよく、しっかりと休むことができました!
オランダ旅行の予定があるなら、こんなユニークなホテルも検討してみませんか?きっと忘れられない思い出になりますよ。
ヨーロッパ女子ひとり旅専門アーTRIPLER「カジヤマシオリ」
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