24歳の時に海外で生活したいという夢を叶えるため、新卒から2年半働いた職場を退職し、ワーキングホリデーでオーストラリアへ渡る。メルボルンで飲んだコーヒーの美味しさと、国籍や性別・年齢に関係なくコーヒーの話がきっかけで人の輪が広がっていくカフェの雰囲気に魅了され、カフェに携わる仕事がしたいと思うようになる。1年間のオーストラリア生活を終え日本に帰国し、添乗員として働くもオーストラリア・メルボルンのカフェが忘れられず、再び渡豪し、1年間の大半をアリススプリングスとメルボルンで過ごす。そこでカフェとコーヒーの魅力に更に引き込まれ、世界中のカフェ文化をもっと知りたいと思い、東南アジアをスタートして世界のカフェ文化を自転車で
巡る旅に出ている途中。⇒プロフィールの詳細はこちら
こんにちは、コーヒー求めて自転車世界旅!チャリダー女子TRIPLER「しおり」です^^
秋もすっかり深まり、アウトドアにもってこいの季節になりましたね!
スポーツの秋、文化の秋、食欲の秋、そして旅の秋!
この季節を楽しむのは日本でも海外でも変わりません^^
バスや電車ではスッと通り過ぎてしまう川や湖、鮮やかな緑や紅葉の綺麗な丘。
自然を思う存分楽しめ、さらに地元の人たちと仲良くなれるのが、アウトドアや自転車の良いところなんですよね〜(o´∀`o)
今回は、インターネットサイトのホスピタリティー・コミュニティーであるカウチサーフィン(The CouchSurfing Project)で知り合った地元・ポーランド人のクリスさん宅に泊めてもらい、クリスさん&お友達ポーランド人と一緒に過ごすポーランドの週末ライフをレポートします!
1:欲張りアウトドア1日モデルコースの全体像
1日の始まりは朝食から。ポーランドの一般的な朝食をとったら、目的地へ向かいます。
アウトドアが大好きなポーランド人がこぞって勧めるのは山。でも、水辺も美しいと評判!
どっちも満喫するには「山も川も楽しめるラフティングがいいよ!」ということで、「ロストツァンスキ国立公園」へラフティングをしに行きました\(^^)/
緑あふれる国立公園を満喫し、自然の中でランチを楽しみます!
そして午後はディナーでポーランド料理に舌鼓!
2:(午前の部)ロストツァンスキ国立公園で満喫しよう!
ポーランドの朝食
まず1日の始まりは朝食から。
ポーランドの一般家庭の朝食は
パン・チーズ数種類・ハム数種類・フレッシュ生野菜・スクランブルエッグ・コーヒー
朝からすごいボリュームがあります!
しっかり朝食を食べて、いざ出発です^^
ロストツァンスキ国立公園について
今回やって来たのはポーランド南東部に位置する「ロストツァンスキ国立公園」。
広大で緑豊かな公園内には非常にまれで希少と言われる動植物が多く生息していて、ポーランドで見られる植物のうち900種以上の植物がここで発見されています。そのうち、70種が厳しく保護されていて、この地域では珍しい種類だと考えられています。また、約20種が絶滅の危機に瀕している種だと言われていて、普段はなかなか見ることができない貴重な植物を見ることができるスポットでもあります。
広大な国立公園にはトレッキングコースや自転車道も完備され、山から流れる川は下流の湖へと繋がっています。
ロストツァンスキ国立公園のすぐ横にはズビエジ二エツという町があり、ここが観光拠点の町になります。
このズビエジ二エツにあるJakub Czochra “PAGAJ” Spływy kajakoweというカヤックツアー専門エージェントでカヤックを借りることができます。
もちろん手ぶらでOK!ですが、日焼け止めとサングラス、水着は着用していくと便利!
①ロストツァンスキ国立公園のルート情報
ルートは初心者向けからカヤック上級者向けまで複数あります。
カヤックは完全初心者なので、今回は初心者向のコースで最も距離が長いコースを選びました。
ルートの長さは約20km。
朝8時30分にスタートして、だいたい6時間ほどのカヤックの旅です^^
②いざ!カヤックに乗って出航!
スタート地点まではカヤック会社の車で送ってくれます。
ラフティングと聞いてイメージしていたのは、激流を物凄い勢いで川下り。
それを6時間もするなんて、どんなハードなんや!!(;・∀・)と思っていましたが・・・
早速、ボートに乗り込み出航!
安全の為にライフジャケットも貸してくれます。
鮮やかな緑の木々の間を川の流れに沿ってカヤックはゆっくり進みます。
国立公園内と言うだけあって、川の透明度は抜群に良く、そのまま手ですくって飲めるほど澄んだ水が流れています。
時折吹くそよ風は爽やかで、川面から見上げる森に吸い込まれるような、まるで自然と一体化して溶け込んでいくような感覚。
③.川原で休憩タイム
カヤックを漕いで川の流れを進んでいくと、川岸の所々にcafeBarの休憩所が見えてきます。
2時間ほど漕いだところで休憩することに。
ここで朝のコーヒータイムかと思いきや・・・ポーランド人が先ず注文するは…
なんとvodka(ウォッカ)!
コーヒーでも紅茶でもスポーツドリンクでもなくウォッカです。
しかも、まだ朝10時でも度数50℃のウォッカをショットで!( • ∀ • )
朝からアルコールというのがすでに信じられなかったのですが、ポーランドでは普通。
しかも、ウォッカ飲んでもケロっとしてまたカヤックを漕ぎ出すクリスさん。
凄すぎます。一体ポーランド人の肝臓はどうなっているのでしょうか??
④.お楽しみのランチ!Poland style BBQ (ポーランドバーベキュー)
休憩ポイントを過ぎてしばらく行くと、川の両側に畑が見えてきます。そして、小さな集落の中を川は下っていきます。
ここでは、農夫さんが農作業をしていたり、散歩をしている人がにこやかに挨拶してくれたり、子供たちが庭で遊んでいたりと、カヤックの上からでもローカルの人たちの生活を感じることができます。
更に2時間30分ほどカヤックを漕いで、そろそろお腹も空いてきた頃、、、ログハウスが川岸に見えてきました。
ここでお待ちかねのランチタイムです!
休日の定番メニューと言えば、ポーランド式BBQ。
丸い鉄網が上から鎖で吊るされていて、遊園地のアトラクションのコーヒーカップみたいにクルクル回ります。
そして、その下で火を焚きます。なんか面白い形!
こうすることで、満遍なく火が通るそうです。
焼いているのは味付けした豚肉ステーキとソーセージ。
なのですが、イチオシが「黒ソーセージ」。
今まで食べてきたソーセージとは明らかに色が違います。なかなか結構、黒いです!
とりあえず一口、パクリ。
口の中でズッシリ濃厚な舌ざわり、そしてクセのあるレバーのような、かなり独特の風味があります。
うーん、何の肉?イノシシとか?なんて思っていたら、何とこれ、豚の血でした!!!
豚の血液と少量の米を混ぜて、豚の腸詰めにしたものなんです。
聞いた時はビックリ!でも、ポーランドの人はこれが大好きなんだそうです。
スーパーに行っても、田舎の小さい商店へ行っても、この黒ソーセージは必ず売っている国民食。
(※BBQは要予約です。カヤックを借りるときにお店のスタッフに「BBQを食べたい」との旨を伝えてください。)
⑤.カヤックの旅、ゴールへ
のんびりゆったりとカヤックを漕いでいると、頭上を大きなクロコウノトリが飛んでいたり、水中ではメダカのような魚が群れをなして泳いでいたり、水中に花を咲かせる水中植物があったりと、ロストツァンスキ国立公園の水辺の生態系を至近距離で観察し感じることができます。
水の流れに身を任せ、時間がとてもゆっくり流れていく感覚は、とても贅沢。
途中ではカヤックを少し降りて、あまりの川の綺麗さにたまらず泳いだり♪
そしてついに、全長20㎞をこぎ切ってゴール♪ヽ(*´∀`)ノ
かかった時間は、何と10時間!本来なら6時間の予定なのですが、4時間もプラスです。
というのも、初っ端からウォッカで酔っ払ってグダグダになってしまったから(笑)
ゴールしたらツアー会社に連絡をしてゴール地点まで迎えにきてもらい、ズビエジ二エツの町まで送ってもらいます。
3:(午後の部)ポーランドのディナーを堪能しよう!
ポーランドに来たからにはポーランド料理も堪能したいですよね^^
週末を大切にするポーランド人は料理も特別!
友達や知り合いを家に招いて各家庭自慢の手料理を振る舞い、お酒を飲み、夜を過ごします。
ポーランド代表の家庭料理のCutlet (カツレツ)
見た目は日本のトンカツに似ています。似ていると言うか、トンカツです。
ポーランドを代表する家庭料理がポークカツレツ。
街中のレストランでもよく見かける定番メニューです。
ポーランドと日本の文化って意外と共通点があるのかもしれませんね!
衣のパン粉が超細挽き、肉は叩いて結構薄くのばしてあるので、柔らか。
味付けは塩胡椒とハーブ。お好みでサワークリームをつけて食べます。
付け合わせはサワーキャベツ、ジャガイモ。
シンプルな味付けですが、サワークリームの爽やかな酸味が豚肉と良く合って美味しい〜♡。
ポーランドの家庭料理はとにかく豚肉をよく使います。
肉は当然、皮から、脂から、骨に血、足の先まで、一切無駄にすることなく料理します。なので、スーパーの精肉コーナーに行けば豚肉が相当大きいスペースを占めていて、その次に豚肉を加工したハム類が何十種類と並んでいます。
確かに、朝はハム、昼はポークステーキ&ソーセージ、夜はカツレツ。
豚肉づくしです!
そして、いろんな人に「豚・鶏・牛、どの肉が好き?」と聞くと、大抵の人は「豚!」と答えます。
ポーランドの国民的ドリンクのVodka (ウォッカ)
ポーランドで飲まない人は居ないポーランドの国民的ドリンク、ウォッカ。
ポーランドの人はとにかくお酒を飲むのが好きです。そして、休日や親戚・友人と集まった時は必ずウォッカを飲む、おもてなしはウォッカを振る舞うのが、古くからの習慣なんだそうです。
どこの街を訪れても、必ずショットバーが数軒あり、スーパーのお酒コーナーでは一番広いスペースを占領しているのがウォッカです。
飲み方は当然、ショット。
と言っても一気飲みせず、チビチビと飲みながらお喋りを楽しむのがポーランド流。
近頃はウォッカとリキュールだけを混ぜたスイーツショット(リキュールで甘くなるからスイーツと呼んでいた)が人気で、1ショット約150円〜とお手軽に飲めるショットバーもあります。
ご飯を食べた後に2軒目、3軒目、4軒目、5軒目、、、とハシゴをすることも。
4.ポーランドのお勧めの宿3選
今回は私たちはローカルのお家に泊めて頂きましたが、ロストツァンスキ国立公園の観光の拠点となるズビエジ二エツには、お手軽に泊まれる宿泊施設やキャンプサイトもあります。
その中で、実際に泊まったことがある地元の人に教えてもらったオススメが、この3つ!
1選目.モダンでお洒落♡「Hotel Roztocze 」
市街地のど真ん中にある、モダンなデザインのお洒落なホテル。
レンタル自転車があるので、ロストツァンスキ国立公園や街中を観光するのにピッタリ!
バスルームは広く、部屋もリネンも清潔に清掃されていて、スタッフの方もとても親切で英語がスムーズに通じます。
朝食はポーランドの朝食の定番メニューであるハム各種・ソーセージ・フレッシュサラダ・チーズ類・卵料理などのブッフェを楽しむことができ、まさに寝起きからポーランドを満喫できます。
wifiは無料。スピードも早く、動画のダウンロードもスムーズにできます。
かなりコスパの良いホテルです。
2選目.自炊派にオススメ「U Dzieciola」
市街地の西側にある、スタジオタイプのホームステイ型ホテル。
部屋内はベッドルーム1室、キッチン(電子レンジ、冷蔵庫つき)、シーティングエリア、バスルーム(シャワー)があり、家にいるような落ち着く空間です。
室内もバスルームも細かなところまで清掃が行き届いていますが、タオルは無いので借りる場合は追加料金を支払う必要があります。
部屋のキッチンで自炊したり、共用スペースでBBQをする場合は、徒歩圏内にスーパーがあるのでとても便利です。
wifiは無料で、通信速度は速いです。
値段も安いので数日ステイするのにもオススメです。
3選目.キャンプ派はここ!「Camping “Echo”」
せっかく国立公園に来たのだから、キャンプで自然を感じたい!という人にオススメの場所。
ロストツァンスキ国立公園の入り口のすぐ近くで、スーパーやBar、Cafeが近くにありロケーションは抜群!
敷地内にはテントを張れる大きなフィードと、3人〜5人用のコテージがあり、共同シャワー(冷水)、共同トイレ、BBQスペース、焚き火ができるスペースが完備されています。
最近改装工事がされたようで、所々新しい設備になっています。
夜の星空を満喫し、お隣のテントの人と交流し、キャンパー同士で仲良くなれますよ^^
5.各地からのアクセス方法
ズビエジ二エツは国立公園なので大都市からはかなり離れています。
なので、あまりアクセスは良いとは言えませんが、鉄道が走っているので主要都市からは鉄道で行く事ができます。
クラコフからズビエジ二エツ
ポーランド南部の拠点となるのはクラコフ。
ここからの列車は1日1本、KRAKOW PLASZ を16:34発 ー ZWIERZYNIEC 21:49着のみです。(2019年10月現在)
料金はファーストクラスが85zł(ゾロチ)/人、セカンドクラスが65zł(ゾロチ)/人。
PKP INTERCITYのサイト内からチケットの事前購入ができるので、夏場などのハイシーズンには前日までに購入しておくのがオススメです。
ルブリンからズビエジ二エツ
ルブリンからも鉄道が出ており、ズビエジ二エツへ行く事ができます。
こちらも本数は1日1本。
LUBLINを19:15に出発。途中のSTAL.WOLA RO駅で乗り換えがあり、ZWIERZYNIEC には21:49到着です。
料金は46zł/人で、ファーストクラス・セカンドクラスには別れていません。(2019年10月現在)
こちらもPKP INTERCITYのサイト内からチケットの事前購入が可能です(英語です)。
6.ポーランド人と一緒に過ごす欲張りアウトドアまとめ
豊かな自然がとても美しいポーランド。
街から少し足を伸ばしてローカルポーランド人と同じように過ごしてみると、
素朴で自然体で、とてもリラックスした、新たなポーランドの一面を知ることができます^^
有名観光地での人混みや忙しさの疲れもリフレッシュしてくれるポーランドの自然を体験してみてはいかがでしょうか。
コーヒー求めて自転車世界旅!チャリダー女子TRIPLER「しおり」
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