日本を出てインドに到着。ニューデリーをお散歩中のところ日本人ゲストハウスを見つける。気付いたら「おかえりなさい」と働くことに。インドの玄関口で、人と人とを繋ぐ。⇒プロフィールの詳細はこちら
インドで1年以上過ごし、日本に帰国した僕は、
京都の山奥で”ヴィパッサナー瞑想”を行ってきました。
山奥に隔離された瞑想施設で10日もの間、ひたすら瞑想をするというもの。
10日間、俗世と切り離され、携帯電話の使用はもちろん他人とのコミュニケーションも一切許されません。
いったいどんなものなのでしょうか。
ヴィパッサナー瞑想とは。
ヴィパッサナー瞑想って何?
インドにおける最も古い瞑想法の1つであり、
2500年以上も前から”人間の病の治療法”として伝えられています。
1度は失われましたが、”ゴータマ・ブッダ”によって再発見され、
現在世界で最も広く行われている瞑想法の1つです。
目指すところは”解脱”。
解脱とは、
言葉の意味
”ヴィパッサナー”とは、
パーリー語と呼ばれる言葉で、
”ヴぃ”=ありのまま、客観的
という意味です。
”ありのままを観察する”
要するに、
ヴパッサナー瞑想合宿
スケジュール
1日の瞑想時間は、なんと合計10時間を超えます。
午前4時:
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起床
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午前4時30分~6時30分:
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瞑想
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午前6時30分~8時:
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朝食と休憩
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午前8時~9時:
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グループ瞑想
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午前9時~11時:
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瞑想
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午前11時~12時*:
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昼食
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午後12時~1時:
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休憩
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午後1時~2時30分:
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瞑想
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午後2時30分~3時30分:
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グループ瞑想
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午後3時30分~5時:
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瞑想
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午後5時~6時:
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ティータイム
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午後6時~7時:
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グループ瞑想
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午後7時~8時30分:
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講話
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午後8時30分~9時:
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瞑想
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午後9時~9時30分:
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ホールにて質問
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午後9時30分:
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就寝
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守らなくてはならないルール。
①会話・アイコンタクト等、一切のコミュニケーションの禁止。
②読書、メモの禁止。
③身体接触の禁止
④運動の禁止
⑤酒やたばこの禁止
⑥他の宗教の儀式や祈り等の禁止
これらはすべて瞑想に集中するためです。
僕の場合は、特に苦しさを感じませんでしたが、
しゃべってはいけない、というのがどうしても頭から離れず、
1日目の夢で、こっそり誰かと話している夢を見て、
罪悪感に苛まれました。(笑)
瞑想の行い方
基本的なこと
①あぐらもしくは正座で背筋を伸ばす。
②鼻のみで呼吸をする
③身体に生じる感覚を感じる。
①マントラやお経のように声を出してはならない。
②身体の感覚を感じる以外、何も考えてはならない。
③身体を動かしてはならない
身体が硬い人は、とても大変です。
②身体の感覚を感じる以外、何も考えてはならない。
これが本当に難しい。
なぜかというと、
例えば、何かを唱えたり、何かを想像することによって、
身体の痛みは和らぎます(和らぐというより、意識を背ける)。
瞑想時間が終わってから、
歩けないということが何日か続きました。
(もちろん始めは、いろんなことは想像したり考えたりしてしまいした。笑)
0~3日目
”アーナーパーナーサティ”と呼ばれる瞑想法を行います。
こんなに鼻の下に意識を集中させたことありませんし、
背中や股関節も尋常じゃないくらい痛かったので、鼻の下どころではなかったです。(笑)
ただ、日に日に集中力が増していくのは、自分でもはっきりと感じました。
4~10日目
”ヴィパッサナー瞑想”を行います。
日を追うごとに、意識の向け方に、指導があります。
5,6,7日目は本当にきつかったです。
毎日自分を騙し騙しやっていました。
「半分折り返した」
「3日と3日で6日目。3分の2が終わりだ。」
「今日が終われば、あと3日だ」
なんてそんなことを、ずっと考えてました。
ようやく8日目から集中力も上がり、
瞑想に没頭できるようになってきました。
次第に終わってほしくない、とも思うようになっていました。
10日目
と、すべてのものへ愛・慈しみを念じます。
そして、許します。
「自分を傷つけた人たちを許します。
誰かを傷つけた自分を許します。」
よくこの最後の瞑想で、涙を流す人がいるみたいです。
僕は涙は流しませんでしたが、心に響くものはありました。
”真実を見る”ということ
この世の中で、すべてのものに共通することがあります。
それは、
”生まれ、消え去る”ということ。
これを理解することで、もっと幸福に生きることができます。
なぜなら、
それはヒトやモノだけではなく、
感情にも同じことが言えるからです。
例えば、
あなたが誰かに嫌な思いをさせられたとします。
”嫌だな、むかつく”ということを感じるでしょう。
でもその感情も時間がたてば、やがて無くなります。
そう、”生まれ、消え去る”のです。
瞑想行うことによって、常に平静な心を保ち、人間の苦しみのもとである、
嫌悪や渇望を無くしていきます。
そうすることによって、より幸せに生きることができるということです。
ヴィパッサナー瞑想を通じて感じたこと
私達が生きてる中での苦しみは、そのほとんどが自分達の手によって生み出されています。
真実を理解することによって、より幸福に生きることができ、
まず、自分が幸福になることが大切です。
このコースを行えば、幸せになれるとは断言できませんが、
1つの新しい考え方として、
あなたの人生にプラスになることは間違いないと思います。
コース中の講和でこのような内容があります。
”知識レベルではなく、経験レベルで物事を判断すること”
誰かから聞いた話や、噂話など、ただ頭でわかっているだけに過ぎません。
自分で経験して、初めてそのことを理解します。
自分の身体で経験するということは、とても大切です。
ヴィパッサナー瞑想の申込方法や費用、現地の写真など
申請方法
下記のホームページを開きコース日程があるので、
日程を調整して、応募するだけです。
現在、徐々に人気が出てきて、
キャンセル待ちがほとんどです。
参加者は女性のほうが多いです。
僕の時は、男性約30名、女性約40名でした。
受付開始はコース開始の2か月前なので、
やや早めの日程調整にはなるかと思います。
費用は?
費用は10日間の宿泊と3食付きで、無料です。
無料ですが、最終日に”寄付金”としてお支払いをします。
もちろん強制ではありませんし、変な圧をかけられることも一切ありません。
いくら寄付しても構いません。
ご自身ですべて決定できます。
交通費に関しては自費です。
参考までに京都だと、
桧山駅~瞑想センター 送迎あり
関東の人で千葉より京都がいいという方は、
夜行バスが、東京~京都で 1800円前後で
取得可能だと思います。
宗教団体ではない。
”瞑想”と聞くと、何かの宗教団体を想像する人もいるのではないでしょうか?
実際に僕が行く前にも
”それ変な宗教団体じゃないだろうな?”と、父親に言われました。
ヴィパッサナー瞑想とは、ブッダが悟りを開くのに使われた瞑想法です。
仏教とは切り離せないところはあるでしょう。
ただ、ヴィパッサナー瞑想においては、
あらゆる宗教とは全くの無関係ということを明らかにしており、
また講義中にも、自分には合わないと思うのであれば瞑想を行わなくてもいい、と言ってました。
上記したように、お金に関しても、強制されることはありませんし、
宗教団体とは言えないでしょう。
施設ギャラリー
古い生徒さん、といって2回目以降の人は、個人部屋の可能性もあります。
浴槽が1つあります。
1回の時間が限られていますが、浴槽があるのはとてもうれしいですね。
シャワーが2つあります。
もちろんいつでもホットシャワーは出ます。
(右側にもう1つあります。)
洗面所はこんな感じです。
歯磨き用の塩や、うがい用のコップなども置いてあります。
洗濯物は、右の奥の流しで、手洗いできます。
もちろん洗剤もあります。
(またドライヤーも2台常備してあるので、とても便利です。)
トイレットペーパーやティッシュも充実してます。
少量ではありますが、シャンプーやボディソープなども置いてあります。
少ないので、自分の分は自分で持っていきましょう。
切れている写真に右側は、トイレで、洋式2つと和式1つがあります。
洗濯物干し場です。
小さな脱水機があったり、ハンガーやピンチハンガーもあります。
屋根もついているので、雨でも安心です。
食堂はこんな感じです。
ここで、朝ごはん、昼ごはんを食べ、夜のティータイム(果物と飲み物)もここです。
とても清潔感があっていいです。
気になるご飯はこんな感じです!(最終日の朝食)
ベジタリアンフードなので、お肉は一切ありませんが、
とてもおいしく、なにより健康的です。
バイキング形式なので、自分で盛り付けをします。
足りなければ、おかわりも可能です。
朝ごはんは、基本的にこんな感じで、昼ごはんは、炊き込みご飯が出たり、八宝菜がでたり、ほんとにおいしすぎて、大満足でした!
(ただし、満腹での瞑想はダメみたいです。笑)
夜ごはんは、バナナやリンゴ等、果物と飲み物です。
そして、やることのないみんながお散歩をする中庭がこちらです。
イチョウの木があったり、紅葉がきれいだったり、
自然を感じ、とても落ち着きます。
最後に、一番気になる瞑想ホールです。
このように生徒さんは、自分の席が決まっています。
クッションや毛布なども準備されており、必要であれば余分にあるので借りれます。
円座などは置いてないので、持参が必要です。
このホールにて10日間、修業を行います。
ご飯もおいしいし、とても清潔感があり、過ごしやすいです。
毎日サーバーというお手伝いさんが、ご飯を作るだけではなく、お掃除もやってくれます。
僕たちが集中できるのは、彼らのサポートがあるからです。
感謝しなくてはですね。
最後に
本当に表面的な部分です。
例えば
なぜ、身体を動かしてはいけないのか。
なぜ、身体を痛めつけるほど瞑想をするのか。
という深いところまでは、記してません。
もしあなたに機会があれば、
是非、修業に参加してみてもよいかもしれません。
ただしこれだけは伝えておきます。
決して楽なものではないです。
覚悟を持って取り組める人は、是非、足を運んでみてください。
インドのゲストハウス旅人店長TRIPLER「KENTA」
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