小さなころから引っ込み思案で人付き合いが苦手。
幼稚園時代から、自分はまわりの子よりも言葉での自己表現ができないことを自覚し始める。コミュニケーションがうまく取れないことに危機感を覚え、言葉について、気持ちの伝え方についてを模索し練習する。⇒プロフィールの詳細はこちら
「せっかく泊まるのだからできるだけステキな宿に泊まりたい! でも予算が・・・」
私は現在海外を自転車で旅行している、いわゆるチャリダーです。
自転車での移動ですから、大きな観光都市だけではなく名もしらぬ小さな村や町を訪れ、そこに泊まることを余儀なくされます。
それでも私は多くの“安くていい宿”を見つけることができているので、「安宿マイスター」を自称しようかと思っているところです。
バックパッカーの話を聞くと、彼らはよく“予約”なるものをしているそうですね。
しかし、ネット検索で引っかかりもしない村で一々予約なんて不可能。
そもそも私はホテルにかかわらず、下調べや予約という行為が好きではないのです。
ブログやコメントで「こんなことまでしてくれて最高!」と書かれていたのに、実際行ってみたらスタッフは感じ悪いしサービスもよくない。
こんな経験、目も当てられません。
でもそういうことって実際多いものです。
それではどうやって宿を見つけるのか。
安宿マイスター(自称)のこの私が、チャリダー式「いい安宿の見つけ方」をこれから読者のみなさんに伝授しましょう。
巨大な町の場合は、まずホステルを探そう!
旅行中、泊まる場所があるかもわからないのに予約なしで直接移動なんて、ちょっと心配ですよね。
さらに安い宿を探すとなると、見つけられるかどうかわかったものではありません。
当然と言えば当然ですが、安宿というのは国や地域などによってその体系が違います。
ここなら多少立派なホテルでも安いけど、こっちだと同じ感じのところはどれも高い、といったことが起こるのです。
東京と地方の家賃をイメージするとわかりやすいかもしれません。
もし首都などの大きな町で宿を探す場合、ホステルを探すのが一番簡単です。
繁華街や街の中心ちかくに行けば目に入ることでしょう。
看板に「バックパッカー」と書かれているところは料金設定を抑えていることが多いので、それを目印にしてもいいかもしれません。
ホステルというのはね、ひとつの部屋にたくさんベッドが並んでいるドミトリー式の宿泊施設のことよ。
多くの人がひとつの部屋で一緒に寝るから、そのぶん安く済むことが多いのよね。
でもそれって知らない人と一緒に寝泊りするってことだよね?
危ないんじゃない?
とくにわたしみたいな華憐な女性が泊まるのはちょっと怖いわよね。
女性ひとりで泊っているのもよく見るけど、危険なこともあるんじゃないかしら。
対人問題やスリなんか、きちんと気をつけなくてはならないわ。
でもいいこともあって、たとえばキッチンが設置されているところも多いのよ。
都市になると外食は高いでしょ?
だからスーパーで食材を買ってきて自炊ができるホステルはとっても大助かり! ってわけなのよ。
ホステルは国籍も違う見知らぬ人と一緒に生活することになるので、様々な問題が想定されます。
「冷蔵庫の食材が勝手に使われていた! 袋にまとめて名前まで書いてたのに!!」
なんてトラブルはよくあること。
スリの話も耳にします。
せっかく旅行に来たのに盗難にあったらテンションはだだ下がりですよね。
ホステルに泊まる場合は、身の回りのものをきちんと管理してください。
セーフティボックスが設置されているので、貴重品はそこに閉まっておきましょう。
南京錠を持参しなくてはならないことも多いため、事前に用意しておきます。
念のため2つあると安心です。
個室が用意されているところもありますが、基本的に利用できる場所はすべて共同スペースとなります。
プライベートな空間はほとんどありませんし、大勢が使うので潔癖症では絶対泊まれないような汚れてたホステルが多いのも事実です。
また値段が安いとは言っても、“その町の最安値”とまではいかないことも多いです。
「ウキウキで訪ねたら思ってたよりずっと高かった…」
と捕らぬ狸の皮算用にならないよう、先進国以外は比較的安めに泊まれる場所程度に認識しておくべきでしょう。
↑エルサルバドルのサンタアナという町のホステル。ここまで綺麗なところはそうそうないです。
↑同ホステルのキッチン。ここまでキッチン用品がそろっているところもなかなかないです。
たくさん人が集まるということは、人とのコミュニケーションチャンスが広がるということ。
情報も集まりますし、仲良くなった人と一緒に観光するなんてイベントも起きます。
あなたが積極的であればなおさら。
おしゃべり好きな人や様々な文化に触れたい人には特にオススメします。
逆に、私のような人づきあいが苦手な人は、つねに誰かと顔を合わせなくてはなりません。
それはそれは大きな苦痛をともないます。
もしあなたもそうなら、人が少なそうな落ち着いたホステルを探しましょう。
全体的にホテルの値段が高そうな都市では、安く泊まれることの多いホステルを探そう。
「hostel」「backpacker」という文字を目印に。
共同のキッチンや本棚、プールなど、宿によってさまざまな設備がついている。
その町の最安値を期待すると、意外と高かったりすることも。特にネット環境がいいところは高い傾向にある。
スリに注意。荷物管理はしっかりと。
共同で使うので、中が汚れていることもしばしば。潔癖症の人には向かないかも。
なにか問題があればスタッフに相談しよう。ある程度なら対応してくれる。
でもたくさんの国の人たちと交流できるのは楽しそうかも!
安宿を見つけるコツ!
意外かもしれませんが、上記で挙げたホステルより安い個室のホテルというのも多く存在します。
そこで今度は“安い個室宿”について、私なりの探し方をごらんに入れましょう。
「とにかく値段が安い宿」と「安めでいい宿」の2つにわけて説明します。
とにかく安い宿の探し方
そうねぇ。安いホテルっていうのは見た目でわかることも多いわね。
値段の目安として、看板にそれぞれ☆がつけられていることもあるわよ。
5つ星レストランみたいに、☆の数が多いほど高級ってことね。
あとはホテルの密集地帯は競争していて比較的安くしていることが多いわ。
そう聞くと簡単に見つかるかも!
鍵が簡単に開いてしまって他の客に荷物をあさられるとか、
スタッフが悪い人だったっていう俗に言う”泥棒宿”なんかも存在するわ。
あとはベッドバグ(南京虫)がいたり
掃除が行き届いていなかったり
サービスが悪かったり…
なんてこともあるから注意が必要ね。
ふたりが話しているように、本当に安い宿というのはそれ相応のリスクがともないます。
それでも気をつけていれば被害は最小限に抑えられますし、「とにかく旅費を宿泊に割きたくない」という貧乏旅行を希望の読者さんはそういうところを狙ってもいいかもしれませんね。
安宿の見分け方について、私には3つの目安があります。
そちらをご紹介しましょう。
1、暗くて小さくてボロい
外壁がくすんでいたり、なんだか暗い雰囲気のホテル。
まさにそれが安宿の目印となります。
また、横幅がそこまで大きくない建物。
階層は1~3階程度のところがねらい目です。
安い宿というのはそれなりの理由があります。
建物や設備が古い、修繕していない、部屋が小さい、日当たりが悪い、etc…
それらは外観から判断できることも多いのです。
こう言っては申し訳ないのですが、ちょっと小汚い感じのホテルを見つけたら、中に入ってスタッフに話を聞いてみるとよいでしょう。
2、大通りや中心街からすこし外れた場所
できれば店やレストランがそろっている中心街のホテルを探したいところですが、ちょっと待ってください。
そういうところは泊り客が集まるぶん、ホテル側も値段を高くつけやすいのです。
繁華街からすこし離れたブロック、もしくは大通りからはずれた小路に宿があれば、もしかしたら他よりも安値の部屋を用意しているかもしれません。
若干不便にはなりますが、「散策のチャンスが増える」と考えるとちょっと楽しくなりませんか?
あまり中心部に近すぎると騒音の問題も出てきますし、悪いことだけではありません。
目立った場所や交通に便利な場所 = 需要がある → そこから離れていれば需要が減る = 安い というわ・け。
「実は治安の悪い場所だった!」
なんてことがないように、人がまったく寄りつかない通りは避けてください。
ホテルスタッフに近所の危険度を聞いてみるのもいいですね。
ただし、町や土地によって安宿の体系が変わるのと同じように、その地域によって安宿の法則も変わってきます。
街から離れるほど安くなる場合もありますし、
逆に静かにすごしたい金持ち層を狙って高級なホテルしかないことも。
それゆえ中心部のほうが安いこともあるので、閑静な場所にあまり固執せず広くチェックしたほうがよいでしょう。
この話はつぎの3つ目にも続きます。
3、ホテルの密集地帯
ホテルがかたまっている場所は、それぞれ客を呼び込もうと値段競争をしていることがあります。
そういったところでは、そこまで古い建物でなくとも代金を安くしているものです。
ホテル街があれば、特に安そうなところに目星をつけて何軒か回ってみましょう。
たとえそこが中心街だったとしてもです。
特にバスターミナル周辺は安ホテルが集中していることが多いので狙い目。
ただ、治安も悪くなりがちなので注意してください。
まわりと提携して全ホテルがほぼ同じ値段にしている地域もあるので、どこも値段が似たり寄ったりだったときは別の場所を探したほうがいいかもしれません。
また、それ以外にも見つける方法があって…
人に聞く
一番手っ取り早いのがこの方法。
やっぱり現地のことは現地の人がよく知っているものです。
自分の力では探せそうもない隠れ家的な宿を教えてくれることもありますし、
聞いた相手がそこのオーナーと知り合いだったために、交渉して値段を落としてくれることもしばしばあります。
スタッフからあなたが村人とのつながりを持っていると思われるのか、その後愛想よくしてくれることが多いのもポイントです。
大きな町だと効果は期待できませんが、小さめのコミュニティだった場合はいい場所をより早く見つけることができるかもしれません。
しかしこれには欠点が2つあります。
まず、
そこの言語をある程度扱えないと難しい
ということ。
人とコミュニケーションを取るのですから、当然言葉が通じないとなかなかうまくいきません。
時間もかかりますし、無視される可能性も高まります。
不自由な言語となると、聞く旅行者側もかなりの勇気が必要となるでしょう。
ただ、これには上手くいくケースもあるので、一概に無理だとは言えません。
たとえば地図と辞書さえあればなんとかなったりしますし、
あなたが「困っているかわいそうな外国人」と見られれば、言葉ができる人よりももっと真剣に手伝ってくれることもあります。
お互いの心理的に”難しい”というのであって、不可能ではないのです。
“人に聞くこと”の欠点、2つ目は
嘘情報に踊らされたりチップの請求などのトラブルが発生する可能性があることです。
答えを知らなかったり面倒なときって、適当なことを言ってその場をすぐに離れたがるのが人の心理です。
不親切だと思われるかもしれませんが、実際そんなものです。
見ず知らずの人にすすんで協力的な態度を見せる人って、あなたの身の回りでもそこまで多くないですよね。
相手はただの通行人であり、あなたにいつも笑顔を向けてくれる観光業者ではありません。
わざわざ尋ねておいてなんですが、あまりうのみにはせず複数人の意見を参考にするほうがいいでしょう。
特に相手から話しかけられた場合なんですが、教えてくれたあとにチップを要求してくることがあります。
これは地域差があって、発展途上国や観光地に多い印象です。
もし余計な出費を抑えたいのならば、かるく聞くだけにしてすぐに去ります。
案内すると言われても断り、さっさとその場を後にしましょう。
「チップは出せない」とあらかじめ言っておくのもいいかもしれません。
疲れていて早く宿を決めてしまいたいときは、逆にこういう勧誘を利用してパパっと快くチップを渡してしまったほうが便利です。
その場合、自分の泊まっている場所がその人にバレてしまうので、相手が信用のおける人物かどうかを見極める必要があります。
念のため、部屋に貴重品を放りださないようにしておきましょう。
「見た目安そうなところ」を狙うのが基本中の基本。古い、暗い、小さいところを狙おう。
立地がいまいちなホテルは人が来にくいため値段を下げる傾向にある。目抜き通りからちょっとだけ外れたところでも安かったりするので、ホテルスタッフに聞いてみよう。
ホテルがたくさんあるところは価格競争をしていることもある。いくつか見て回ってみよう。
急いでいるときやどうしても見つからないときは思いきって人に聞いてみよう。
安いには安い理由がある。貴重品管理を十分にして、自分の身を守れるように注意しておこう。
[ベッドバグなど虫がたくさんいる][下水から臭いが漂う][汚い][電気や水が使えない][鍵が壊れている]…
ということも多い。部屋をとる前に室内をチェック。許せる範囲なら泊まろう。
なにかあってもそれは「安いから」。ある程度はあきらめたほうがストレスもたまらず快適に過ごせる。
スタッフや客を信じないこと。
安めでいい宿の探し方
危険なのはイヤだよ。
じゃ、わたしが安くてもいい感じの宿の探し方を教えてさしあげましょ。感謝しなさい! おほほほ。
残念ですがビジネスさんの話は長くなりそうなので、こちらでまとめておきますね。
「できるだけ低予算にはしたいけど、それでも心地よいホテルに泊まりたい」
というのが読者のみなさんの実情なのではないでしょうか。
そこでここからは、とても素敵なのに値段が安めなホテルの特徴をかたっていこうと思います。
外観がシンプルで見た目小ぎれい
↑きれいだけどシンプルでちょっと古めのホテルは安く提供している可能性があります。
ゴテゴテしていたり巨大なホテルはダメです。
絶対高いので。
ですが、たとえ大きくても古めかしくて静かなたたずまいに感じられたら、それはトライしてみる価値があります。
オフシーズンのために渋々値段を下げていることがあるからです。
そういうところでは部屋がランク別に用意されていて、一番低いランクの部屋はかなりお手頃なこともあります。
また、外見はきれいで一見高そうなホテルでも実は割安だった、ということもありました。
それらの総合的な特徴は、
- 人が入っていない
- 建物がシンプル
フロントが豪奢だったりあまりにも広かったりするとそこはハイランクの可能性が高いので避けます。
とにかくシンプル、でも清掃や壁の塗装がちゃんとされていてきれい。
もしくは大きいけどちょっとさびれたホテル。
その2つが狙い目です。
オーナーやスタッフの愛想がいい
↑一見高そうなホテルでしたが、オーナー夫妻がいい人で安く泊まらせてくれました。一緒にご飯を食べたりお土産をくれたり。
どんなに広くてきれいな部屋でも、スタッフが嫌な人だったら最悪です。
反対に、ちょっと不便だったり部屋が小さかったりしても、働いている人たちがみんな親切だったらどうでしょうか。
あなたは良さそうなホテルを見つけ、室内を見せてもらう段階になったとしましょう。
細かいところは目をつむり、いっそスタッフの人柄がどうかに振り切って観察するのも手です。
スタッフやオーナーが親切もしくは相性がよかった場合、ホテルの印象はグッとよくなります。
もしあなたが気に入られれば、オススメの観光スポットを教えてくれたり食事に招待してくれたり… なんて嬉しい出来事も十分ありえます。
学校や職場と同じで、楽しく明るくすごす環境というのは、まわりの人の影響が大きいものです。
サービスの良し悪しにも関わってくるので、いいホテルを探すうえで彼らがどういう人物かというのは結構重要になるでしょうね。
あとは運と勘と経験、そして思い込み
色々言ってきましたが、結局安くていい宿なんていう都合のいいところはそうそうあるわけありません。
あなたにとっていいホテルなんてその町にはないかもしれませんし、あったとしても探すのに時間がかかってしまうこともあると思います。
予約をするにせよしないにせよ、自分にあった宿が見つかるかどうかなんて結局は運なんです。
ある程度なら勘と経験で見つけやすくはなるのですが、あまり期待しすぎないように。
手間がかかるので、気に入った場所が見つからない場合はさっさと手を引いたほうがいいかもしれません。
適当な安めの部屋に決め、早めに出ていきましょう。
それでもいいホテルに泊まる最終手段はあります。
それは、泊まったときにとにかく ここはいい! というイチオシポイントを探すこと。
そしてそれを基にして「ここはなんていいホテルなんだろう」と思い込むことです。
精神論みたいで現実主義者から非難が来るかもしれませんが、これが意外と効果があります。
部屋が清潔、ベッドが整っている、テーブルが使いやすい、熱々のシャワーが出る、明るい、まわりより安い、景色だけはきれい…
なんでもいいので美点を追い求めるのです。
そして、思い込みます。
「ここはなんていいホテルなのだろう。私はこんないいところを見つけることができてとても満足だ。このホテルのおかげで充実した日々を送れる」
期待はずれだったとしても、それはあなたが勝手に期待したこと。
せっかくの旅行です。
どうか前向きに考えてください。
損得ではなく、どう楽しみを見つけるか。
それはすべてあなたにかかっています。
どう? おわかりになって?
外観がシンプルでこざっぱりとしている大きすぎないホテル、もしくは大きくても古っぽかったり静かな雰囲気のホテルが狙い目。フロントが豪華なところは値段の高いことが多い。
少し高そうなホテルでも人が入っていないところやオフシーズンであれば安い場合がある。
スタッフの人のよさが分け目。どんなところでも宿の人たちと仲良くなれば必然的にそこはいい宿になる。
すべてプラスに考えよう。長所を見つけてそこはいい宿だと思い込むことで充実した旅行生活を送ることができる。
本当に手頃でいいホテルというのは見つけるのが難しい。時間がかかるだけなので、見つからなければあきらめて手頃なところに決めてしまおう。
交渉術
ホテルでも値下げってできるものなの?
その国の言語を知っていないといけないのは基本ね。だって意思疎通ができないもの。
でも、うまくやればペラペラじゃなくても交渉できることもあるわ。
それじゃあわざわざ安い宿を探さなくても、うまくやればお手軽な値段で泊まれるってことだよね!
交渉できるところっていうのは大体家族経営のところか小さな宿なんだけど、そういうとこって運営が大変でしょうし、相手のことも考えた上で交渉したほうがいいわ。
なんだったら値下げせずにそのままの値段で泊ってあげるほうがお互い気持ちがいいんじゃないかしら。
宿で交渉して安く泊まれたら、なんだか通っぽいですよね。
安宿を見つけるだけでなく、私が実践している簡単な値下げ交渉術も紹介しておきます。
まずは身なり、そして言語の壁
あなたがレセプションの仕事をしているとします。
突然入口からボロボロの服を着た汚い身なりの人が入ってきたら、ちょっとギョッとしますよね。
その人を泊めたいともあまり思わないでしょう。
できれば宿を取るときは身だしなみを整えたほうが喜ばれます。
見た目がよければ交渉もうまくいきやすいですし、あまりに泥だらけだったりしたら拒否されることもあるかもしれません。
誰だって家内を汚したくないですもんね。
特に長期旅行者というのは身なりが悪くなりがち。
できるだけ清潔にしておきたいものです。
それから、どうしても必要になるのが、言語。
これは旅行全般で言えることですが、海外旅行をするのに現地の言葉が扱えると、それだけでいく分出費を抑えることができます。
理由は書ききれないくらいたくさんあって、そのひとつがここのトピックになっている交渉事。
人とのやり取りには言葉が通じないといけないのはお察しの通り。
…ですが、そこまでペラペラでなくても一応交渉はできます。
ジェスチャーやイラスト、文字を使ってみたり、使えそうな単語や言い回しをあらかじめ調べておくのもいいですね。
準備が必要ですしそこまで大きな効果は見込めませんが、やってみる価値はあります。
なるべく柔らかな表情で試してみてください。
ちなみに私は、メキシコで初めて宿をとるときに受付とスペイン語のやり取りがうまくできず、部屋が決まるまで2時間かかりました。
相手にも迷惑がかかるので、交渉するしないにかかわらずある程度言葉は調べておきましょう。
部屋を見せてもらおう
日本のホテルでいきなり「部屋を見せてください」なんて言わないのと同じで、大きなホテルやその国の文化によってはなかなかできないこともありますが、そうでないところではこの方法は有効です。
というのも、いくつか見せてもらううちに値段を下げてくれることがあるからです。
コンセントがない、シャワーが水だけ… など、欲しかった設備が使えなかったというトラブルを避けるためにも、見せてもらえる場合は面倒くさがらずに見ておきましょう。
部屋を見たうえで、
「wi-fiが届かないから安くしろ」
のような横柄なやり方は煙たがられるだけなので、あんまり実践しないほうがいいかと思います。
予約をするのが一般的なホテルの話もしておきます。
こちらは部屋を見ないで決めるのが普通でしょう。
それでは値下げ交渉は難しいように思いますが、2泊以上なら少しまけてくれるところもたまにあるので、満室に近い状態でなければ尋ねてみてもいいかもしれません。
あくまで友好的に。
しつこくならないように。
泊数が増えるほどおまけしてくれる確率が上がります。
もちろん受けつけてくれないほうが多いのですが。
“魔法の言葉”
これ一言で安くなることがある言葉。
そちらをご紹介しましょう。
それは、
「もっと安い部屋はありますか?」
これです。
これだけ。
「旅行者ということでハイランクの部屋を紹介していた」
「ちょっと問題のある部屋があってほとんど人が入らないから安値で泊めてあげることにした」
「本当はその値段なんだけど不満そうなので妥協してあげた」
などの理由から値段が下がる、もしくはもっと安い部屋を用意してくれることがあります。
しかも結構な確率で。
私は基本、部屋を見せてもらったあとにこの言葉を言うようにしています。
これがなかなか効果的です。
攻撃的な言葉ではないので言いやすいのもポイントですね。
少し考える
部屋を一通り見せてもらったあと、値段や設備などの結果が微妙だった場合はちょっと考えます。
「んー」
と言えば大体どの国でも悩んでいるんだなということがわかるので、スタッフから目線を外して少し時間を取りましょう。
なにを悩んでいるのか聞かれたらチャンスです。
「この宿は好きなんだけど、~~(ネット環境がない/予算がいくらまで/窓がほしい…など要望を1~2個入れる)からねぇ」
とプラスの印象があることを踏まえたうえで不満点をちょこっと出してみてください。
私は優柔不断なので、値下げをまったく考えず泊まるかどうかのみを悩んでいたら勝手に値段がどんどん下がっていったことがよくありました。
そこで、これは利用できるのではないか、と応用したのがこのテクニックです。
上記に挙げた方法より確率は落ちますが、やってみて損はありません。
値段は変わらずワンランク上の部屋を用意してくれたこともありました。
よくある “ほかを見に行くと伝えて去るふりをする戦法” も時々効果はありますが、そこまで有効でもないかなというのが私の見解です。
目の前のこの客を泊めるべきかどうか。
値段を下げてあげるべきかどうか。
宿の人にも考える時間を与える必要があるのだと思います。
まとめ ― 節約のしすぎもよくないよという話
↑鼻高々に話をするビジネスさんとそれを隣で聞くやすやど君の実写イメージ
今回は主に海外で安い宿を見つける方法、それからちょっとした値下げ交渉術を紹介しました。
とは言っても、これらの知識を使う場面は、旅行ですよね。
旅行とは楽しむための行為です。
これは私の実体験なのですが、あんまりお金にケチケチしすぎていると精神的にゆとりがなくなり、物事を楽しめなくなります。
なにに対してもイライラしてきて、心がくさくさしてゆくのが自身でわかるのです。
本当に余裕がないときや金銭を抑えることが目標の旅でないかぎり、そこまで厳格な節約に固執するのはよろしくない、
とここで正直に書き残しておきます。
お金を使えるなら遠慮せずに使ったほうが、できることが広がって楽しみも広がる。それもまた事実。
モノの価格よりも、あなたから見たモノの価値(嬉しい・楽しい・気に入った・好き)のほうがずっと大切なのです。
余談ですが、今回の記事は思いのほか長くなってしまったので、番外編として書こうと思っていた「日本人宿に泊まる」「街中で野宿する」の項をカットしました。
そう、本当に話が長いのはビジネスさんではなく、私でした。
きっとそのうち他のトリップラーがそんな記事を書くでしょうし、もしかしたら今後自分で書くことになるかもしれません。
この記事内で読みたかった方は残念でした。
といったところで、安宿探し方講座はおひらき。
読んでいただきありがとうございました。
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