【解りやすく解説!】デリーからジャイプールへインド列車の旅!ピンクシティを目指して

インドにはピンクシティ、ブルーシティ、ホワイトシティと色の名前で呼ばれる街があります。

今回は街全体がピンク色に染まった通称「ピンクシティ」と呼ばれるジャイプールへ行ってきました。

デリーからジャイプールまでは初めての列車の旅です。

ジャイプールについて

ジャイプールはインド西部ラジャスタン州の州都で、別名「ピンクシティ」と呼ばれています。

その名前の通り、街全体がピンク色の街です。

なぜピンク色なのか。それはかつてイギリス領だったこの街にアルバート王子が来印する際、王子の好きなピンク色に街を塗り替えて歓迎したからだそうです。

(ジャイプールとジャイプルと両表記を見かけますが、この記事ではジャイプールで統一させていただきます。)

ジャイプールまでのアクセス方法

日本からデリーまで

私たちは関空から出発しました。

関空→広州(中国)乗り継ぎ→デリーでした。

朝9時の関空発の飛行機に乗って、デリーに到着したのは夜の10時半すぎ。空港からは政府運営のタクシーに乗ってホテルへ向かいました。

この政府運営のタクシーは空港の中に窓口があって、そこで先に距離計算でお金を払っておいてチケットをタクシーのドライバーさんに渡すというシステムなので夜遅くても安心でした。

私たちは次の日は列車移動なので、空港と駅の間ぐらいのホテルを予約しておいて、ホテルに到着した後、翌朝のデリー駅までのタクシーをお願いしました。

翌日は朝6時05分の列車でジャイプールに向かうので、睡眠は3時間ほどです。

泊まったホテル
Airport Hotel Vishal Residency
http://www.hotelvishalnh8.com/

デリーからジャイプールへ

デリーからジャイプールまでは国内線の飛行機でも行くことができますが、私たちは列車の旅を選びました。

列車は日本からインドにある日本の旅行会社にお願いしました。

何か困ったことがあれば、インド在住の社員の方に連絡できるのでおすすめです。

私たちが予約した会社
SAIYU INDIA
http://www.saiyuindia.com/

デリーからジャイプールまで列車の旅

ホームと乗車位置の確認

デリーの駅に着いたら、電光掲示板で時間とホームを確認します。

私たちの列車

これが私たちの乗った列車です。

インドの列車といえば、屋根や入口にインド人の人たちがあふれかえっているような光景を想像していたのですが、予想外にきれいで整然としていました。

新幹線の指定席のように、車掌さん(写真右側の人)がチケットの点検に回ってきます。

写真左の人は、車内で食事のサービスをしてくれる人です。

食事のサービスが素晴らしい

私たちの車両では食事や飲み物のサービスがついていました。次から次へと美味しい食事を持ってきてくれます。

最初にお水やジュースをもらって、コーンフレークとパンからスタート。

揚げ物やバナナ。ヨーグルトまで。

食後のコーヒーサービスもありました。

インドの車窓から

インドの窓からは一面に広がる緑や、時には線路沿いで暮らす人々の様子を見ることができます。

夜が明けていくにつれ、空の色や空気感が変わって行くのがわかりました。

途中の駅で停車したときのホームの様子。朝焼けの中朝のいい風景でした。

かなり楽しかった列車旅

インドの列車の旅は想像以上に快適で楽しく、睡眠時間が短かったにもかかわらず寝ることもなく列車の旅を楽しみました。

車内では日本人はもちろん私と友人の二人だけ。完全アウェーな中で、通路をはさんで座っていたおじさまがとても親切にしてくれました。

いろいろ話しかけてくれたり、降りるところを間違えそうになった私たちを(ジャイプールと名のつく駅が二つあったようで)、次だよ!と引き止めてくれたりとお世話になりました。

ジャイプールまでの列車のクラスは二つあるようですが、金額はそんなに変わらないので安全面でも快適さの面でも上のほうのクラスをおすすめします。

ジャイプール駅へ到着!

実は・・・・

実は私たち、デリー駅でだまされかけました!デリーの駅には「その列車はキャンセルになった」と言って旅行代理店に連れて行き高いツアーを組まされるという詐欺があるということを、以前この旅のために買った本で読んでいたのです。

が、セキュリティチェックの係員に「リコンファームしなかったのか!?」「その列車は故障で動かない」と言われたとき、一瞬判断力が鈍ったのが失敗でした。それでも、絶対どこかで読んだはずだと本で調べようと思ったのですが、朝の5時過ぎなので真っ暗で本も読めず、、、

やっぱりおかしかった

絶対おかしいと思っていたので、すぐに駅に戻れるように友人をリキシャに残し、連れて行かれた旅行代理店には私ひとりで入りました。案の定「君たちの電車はキャンセルになった」といい、あげくには「次のジャイプール行きは3ヶ月後しか空きがない」と言い出しました。だからこの際タージマハールに行くツアーに変えたらどうだ?と。

お約束通りの展開に「やっぱりだ」と思いながら、3ヶ月も満席なの?と聞くとPC画面をこちらに向けて、ほら、ずっと満席だろ?と。

でもその画面、数行しかなかったのです。3ヶ月後までの列車の予約状況のはずが、、。詐欺軍団、ちょっと作りが甘かったようです。

人質はパスポート?

相手は、パスポート見せてごらん。予約した列車のこと調べてあげるから、とパスポートを人質に取ろうとしたり、タージマハールのよさを説明しようとしたのですが、

電車の予約にパスポート番号はいらなかった。
タージマハールは去年行ったからいらない。
といったやりとりをした後は、

「もう一度ほんとにキャンセルになったかどうか自分で駅に行って見てくる」と出て行こうとしても「Whatever…(どうぞご勝手に)」と、止められることもありませんでした。

ということで、私たちは待ってもらっていたリキシャで駅まで戻り無事に予約していた電車に乗ることができました。

反省

インドで暮らし、ほぼ毎年インドへ里帰りしているにもかかわらず「だまされかけた」ことが悔しいのですが、関空からデリーのフライト→睡眠時間3時間→早朝デリー駅へという状況ゆえ、仕方なかったかと自分に言い聞かせています。

結果「だまされた」わけではないので、これもまた笑い話のひとつにすることにしましたが

みなさん、くれぐれも詐欺に注意してください。駅でいろんなことを言ってきても「NO!」と追い払ってくださいね。

ジャイプール到着

泊まったホテル

ジャイプールの駅までホテルにピックアップを頼んでおきました。電車が1時間以上遅れたにもかかわらず、リキシャのドライバーさんはちゃんと待っていてくれました。感激でした。

普通のインドのドライバーさんなら絶対帰っている状況なのに、嬉しい驚きで、このドライバーの男の子には滞在中の数日、運転をお願いすることとなりました。

ホテルは10室ほどの、知的な雰囲気があふれるマダムがオーナーの素敵なホテルでした。

そのマダムの情報量は素晴らしく、何を聞いても答えてくれます。

私たちが滞在中、他のゲストはみんな欧米系の人たちでした。日本人宿泊客はめったに来ないとマダムが話してくれましたが、ここは本当にお勧めです。

朝食は毎日ここの中庭でいただきました。

MAGPIE VILLA
http://www.magpievilla.com/

空港にお迎えにきてくれたリキシャのドライバーさんは、ここのホテルと契約しているドライバーさんでした。

厳しいマダムのお眼鏡にかなっただけあって、フレンドリーながらマナーもきちんとしていて、私が今までインドで出会ったリキシャのドライバーさんの中で一番でした。

ということで、次の日は彼に観光を頼みました。

翻訳を手伝った本を持ってきて、自分が写っているページを嬉しそうに見せてくれた彼の笑顔が素敵でした。

丸一日私たちの観光に付き合ってくれた彼は、運転しながら将来のいろんな夢を語ってくれました。

頑張っている彼の話を聞いていると、私もまた頑張らなきゃなーと思えてきました。

ピンクシティ

風の宮殿

ピンクシティのシンボルといわれる風の宮殿。

その昔、宮中の女性たちが姿を見られる事なく街の様子を眺めることができるように建てられたものだそうです。

サンガネール門

旧市街の入り口です。こちらもピンク!

何もかもがピンク色

特にここ旧市街がピンク色に彩られて街歩きにぴったりです。

ベンチも

スクールバスも。

お仕事中のラクダに遭遇。

フレッシュジュース屋さん

大好きなポメグラネート(ザクロ)ジュースを飲もうと立ち止まったものの、お店の人は英語があまりわからないようで、、、メニューも全てヒンディー語。

するとお客さんだった左側のベストのおじさんが助けてくれて

みんな一生懸命になって聞いてくれて、無事にポメグラネートジュースを買うことができました。

英語で通訳してくれたベストのおじさんも、飲みやすいように一人前を二つの袋に分けてくれたお店の人も本当に優しくて、こういう出会いの瞬間が旅をしている中で一番幸せな時だといつも思います。

本当に一期一会なのだけれど、ジャイプールのことを思い出すときも、ポメグラネートジュースを思い出す時も、この瞬間のことを必ず一緒に思い出すだろうなと思います。

ちなみに、インドのポメグラネートのジュースは絶品です。美味しいのでぜひ飲んでみてください!

夜景の綺麗なレストランで夕食

この日の食事は夜景がきれいだというレストランで。

いつもはローカル好みなのですが、ジャイプールは街並みが綺麗なのでぜひ夜景が見えるところで、とすすめられました。

行ったのはPeacock Rooftop Restaurant. 屋上にあるお店です。

ため息が出るほど美しい夜景です。

ジャイプールはインド中の宝石が集まる街なのですが、まさに夜の街に宝石が散りばめられたような夜景でした。

どこから撮ってもフォトジェニックなレストランです。

Peacock Rooftop Restaurant
http://hotelpearlpalace.com/wordpress/peacock-rooftop-restaurant

まとめ

ハプニングがありつつも、初めての列車の旅は最高の思い出になりました。

ジャイプールに行く時は往復どちらかでも列車を使うことをお勧めします。

ピンクシティと言われるジャイプールは、本当に街全体がピンク色で街歩きにもぴったりです。

そして何より今回も、いい出会いがたくさんあったことが嬉しい旅でした。ホテルのマダム、リキシャのドライバーさん、ルーフトップレストランで陽気にサービスしてくれた人たち、ジュース屋さんで出会ったみんな。だから旅はやめられないと毎回思います。

ジャイプールには他にも宮殿があり、お姫様気分が味わえる観光があるので次回にご紹介したいと思います。

 

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通訳 × インドに恋したTRIPLER「Es」

通訳 × インドに恋したTRIPLER「Es」

30代でのオーストラリア留学&8年滞在の後、インドで暮らして日本へ帰国。現在、通訳をメインに仕事をする日々。「恋した国には住んでみる」と決めているので、心の中ではいつも次に住む国を考えている。⇒プロフィールの詳細はこちら

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