【モルドバ人直撃インタビュー】モルドバ貧困の現状・事情とは?

いつもロンリーなアートリップラー「カジヤマシオリ」
いつもひとりで、オランダやイギリスなどヨーロッパの国々を旅しています。美術館巡りが大好きです。国内では、大好きなアーティスト・超特急を追いかける旅を展開中。⇒プロフィールの詳細はこちら

突然ですが、あなたはモルドバという国を知っていますか?



ヨーロッパの東端にある国で、位置的には、ヨーロッパの大部分とロシアの間に挟まれるようにしてあります。国土は、日本でいう九州よりも少し小さめです。

この地図を見てもピンとこない、そもそも存在すら知らなかったという人もいるのではないでしょうか。

日本人になじみがないといえる国、モルドバ。

たしかに、日本からの飛行機の直行便もないし、メディアで見聞きする機会も少ないかもしれません。

マイナーな国、という認識をされているかもしれませんね。

日本に暮らしているとなかなか見えてこない、本当のモルドバって?

気になったので、現地在住者にインタビューしてみました。

モルドバでの暮らしぶりに加え、

日本人がインターネットでよく検索している「ワイン」「ロシア」「貧困」というキーワードから、モルドバという国の真実を探ってみました。

今回インタビューしたモルドバ人は?



ビオレッタ・コゾナック(Violeta Cozonac)さん(画像右端)

年齢:28歳
モルドバという国で生まれ育つ。教育学の学士・修士号を持つ英語教師
3歳の娘・Sabinaちゃんと9か月の息子・Aresnyieくんの育児に奮闘する傍ら、在宅でオンライン英会話の講師をしている。
趣味はピアノ、ジョギング、映画を見ることなど。

今回、私がインタビューしたのは、「OKpanda」というオンライン英会話アプリで講師をしている、ビオレッタ・コゾナックさんです。

ここ1年くらい、週に1回・30分のペースで英会話のレッスンをしてもらっています。

彼女が講師をしているOKpandaの英会話アプリはこちら→OKpanda

年代も近く、友達同士のようなリラックスしたレッスンをしてもらっています。

私と同年代ながらすでに2児の母で、子育てと英語の先生を両立させているパワフルな先生。

その両立はとても大変そうですが、笑顔を絶やさずめいっぱい取り組んでいる姿勢をとても尊敬しています。

「自分の生活を変えたい、たくさんの人に会いたい!」という動機で、オンライン英会話の講師になったんだとか。講師になるまで日本人と話したことがなかったので、日本人に英語を教えるということにも興味があったそうです。

今では、私を含め数人の日本人に英語を教えています。

カジヤマ
英語の上達の近道は?

ビオレッタ
そうね。やっぱり「楽しむこと」がいちばん!

カジヤマ
うんうん、激しく同意

私は、彼女に英語を教えてもらうようになって、モルドバという国を知りました。

自分にとってあまりなじみのない国だけど、実際はどんな国なのか。もっと知るなら、彼女に聞くのが一番!

そう確信して、さっそくインタビューを申し込みました。

モルドバのキーワード①「ワイン」



カジヤマ
あなたの国の名産品は?
ビオレッタ
モルドバ産のワインはすごく有名よ!モルドバではぶどうがいっぱい生産されているの。
モルドバのあちこちに、ワインの産地があるわ。



サビーナちゃんも新鮮なぶどうを手に嬉しそうな様子。モルドバの気候や地形は、ぶどうを育てるのに適しているんだとか。
カジヤマ
そうなんだ!モルドバのワインってどんな特徴があるの?
ビオレッタ
そうね、安くてクオリティがすごく高いの。モルドバでは、ビールよりもワインのほうが値段が安いくらいね。
カジヤマ
有名なワインはある?
ビオレッタ
ええ。クリコバっていうワイナリーのワインはすごく有名ね。地下にすごく大きなセラーがあるの!モルドバに来たらぜひ観光してほしい場所のひとつね。

クリコバ(Cricova)…モルドバ国営のワイン会社。なんと全長120キロものワイナリーがある。地下にはワインの瓶や樽がずらり…!



カジヤマ
あなたはワインが好きですか?
ビオレッタ
もちろん!ディナーの時にグラスワインを飲んでるわ。

ヨーロッパのワインの産地ときいて、イタリアやフランスをイメージする人も多いのではないでしょうか?

ですが、モルドバも実はクオリティの高いワインを産出しているんだとか。しかもお値段は安いそう!

ワイン好きにとっては、モルドバという国はたまらないと思います。

数ある中でも、大手のクリコバ社のワイナリーは大きすぎてもはやテーマパークのよう。ビオレッタさんも、モルドバのおすすめ観光スポットのひとつとしてこのワイナリーをあげていました。

見学ツアーもあるそうなので、モルドバを訪れたら探検気分で観光してみたいところです。

また、日本にいながらでも、モルドバ産のワインは通信販売や専門店で手に入れることができるので、興味のある方はぜひ。
モルドバのワインを専門に扱う通販サイト→http://www.moldovawine.jp/html/page21.html

モルドバのキーワード②「ロシア」



カジヤマ
そういえば、モルドバってロシアの近くにあるんでしょ?
ビオレッタ
ええ。正確には、ロシアとモルドバの間にウクライナという国が挟まれているけどね。
モルドバは、ロシアとヨーロッパに挟まれるようにして存在しているの。
実はモルドバはまだEUに加盟していません。歴史的にもロシアからいろんな影響を受けているわ。
ずっとモルドバ人は、ヨーロッパとロシアの狭間で戦ってきたの。
カジヤマ
へえ、そうなんだ。
ビオレッタ
ロシアには経済的にも依存してきました。これまでモルドバはロシアにいろんなフルーツやジュース、ワインを多く輸出してきました。しかし近年では、ヨーロッパ各国や、もちろん日本に向けての輸出も増えてきたわ!

モルドバは、地理的にも歴史的にもロシアと密接な関係があるようです。

かつては旧ソ連とルーマニア、トルコの間で併合が繰り返されていたり、現在もエネルギー源をロシアに頼っていたりなど、ロシアとは切っても切れない関係が。

その歴史的背景もあり、モルドバはロシア語が通じやすい国でもあるそうです。ビオレッタさんもロシア語ペラペラです。ロシア語だけでなくもちろん英語もですが。

いやそれだけでなく、母国語のルーマニア語も、さらにフランス語も難なく話せるそうです…脱帽

国際化の流れに合わせて、世界との関係も構築されつつあるモルドバ。

日本人にとって身近な存在になるのも時間の問題かもしれません。

モルドバのキーワード③「貧困」



ビオレッタさんに、思い切って「貧困」というキーワードをぶつけてみました。

モルドバは、これまでロシアに経済的に依存してきたこともあり、ロシアが金融危機やハイパーインフレーションなどの窮地にさらされた際に、ともに大きなダメージを受けてしまうことがあったそうです。

加えて、1990年には一部地域で紛争が起きていたという事実もあります。その紛争にロシアが軍事介入をした結果停戦となりましたが、今でも終結はしていません。

地理的・歴史的にもロシアに影響を受けやすいこと、今でも紛争が終結していないこともあってか、ヨーロッパの貧しい国のひとつに挙げられるのです。

実際に2016年の国民一人当たりのGDP(国内総生産)をみてみると、モルドバより数値の低いヨーロッパの国は、キルギスとタジキスタンだけ。数値的には、アジアやアフリカの発展途上国と同程度です。(参考:http://ecodb.net/ranking/imf_ngdpdpc.html)

現地で暮らすビオレッタさんは、自身の国の経済状況をどのようにとらえているのでしょうか?

カジヤマ
正直、モルドバという国は豊かなの?
ビオレッタ
そうね…確かに、ヨーロッパの中では貧乏な国かも。私たちモルドバ人にとって不幸な事実ね。だけど私たちはベストを尽くすだけよ。モルドバ人は楽観的で、愛すべき人々よ。豊かでなくとも、いつも笑顔で、ベストをつくそうとしているから!
カジヤマ
たしかに、あなたもいつも笑顔だもんね!
ビオレッタ
うふふ。
カジヤマ
私はモルドバの文化や事実だけでなく、あなたをはじめとした人々がみんな素敵な笑顔で過ごしているということを伝えたいな。
ビオレッタ
ありがとう!私もそれを望んでいるわ。

実際にモルドバで暮らすビオレッタさんも「貧困」という事実を否定できませんでした。

ですが、彼女は笑顔で日々を過ごしています。複雑な歴史や決して裕福でないという事実があっても、彼女の笑顔は素敵です。会話からもモルドバという国を心から愛していることがわかります。

貧困という問題以上に、どのように日々を過ごすかということの大切さを知らされました。

趣味の「料理」から、モルドバの食文化を知る

カジヤマ
あなたの趣味は?

ビオレッタ
そうね、いっぱいあるわ。

ピアノを弾くこと、ジョギング、歌うこと…そうそう、料理も好きかな。



趣味のひとつが料理だというビオレッタさんなんと、愛娘のサビーナちゃんとお料理をすることも。

ということなので、ビオレッタさんの得意料理を紹介してもらいました。

どれもモルドバの伝統的な料理です。

Mamaliga(マーマリーガ)



プレートの左端に盛り付けられた、鮮やかな黄色が特徴的な料理が「マーマリーガ」。いわゆるコーンをゆでた、おかゆのようなものだそうです。

モルドバだけでなく、ルーマニアやウクライナなど、近隣諸国でも同様のものが食べられています。

食卓に出されるときはいつもアツアツの状態。アツアツのうちに食べるのが一番おいしいそう。

お肉やチーズ、ピクルスなどといっしょに食べるのがポピュラーだとか。

パンやパスタのかわりに、主食として食べられることが多いです。

Placinte(プラシンテ)



こちらはいわゆるパイのようなもの。

中にはポテトやチーズなどの食事代わりになるようなものから、チェリーなどお菓子要素のある具を入れるなど、応用が利くので作ることが多いそう。

モルドバのスーパーで気軽に買うことができます。

Zeama(ゼァマ)



こちらはメインディッシュ。手作りのヌードル入りスープです。

ヌードルに加えて、ニンジン、キャベツ、たまねぎ、鶏肉などをチキンブイヨンで煮ています。

忘れちゃいけないのが「レモン」。これでもかというほどレモンを入れるそうです。レモンの酸味とチキンのうまみがいいコンビネーションの料理です。

二日酔いの時にもよく食べるんだとか。たしかに、レモンの酸っぱさがよく効きそうです。

 

たしかに、日本では見かけないような料理ばかりです…

東ヨーロッパっぽい、ちょっぴりエキゾチックな雰囲気も漂っているような気がします。

はじめて知った、モルドバの本当の姿

今回のインタビューでは、伝統料理と「ワイン」「ロシア」「貧困」というキーワードからモルドバの本当の姿を探ってみました。

現地の人に聞いても、ロシアという国の存在は大きく、貧困という事実も否定できないということがわかりました。

ヨーロッパ諸国とロシアの狭間で、支配や併合を繰り返されてきたという歴史を持つモルドバ。今でもその名残はぬぐえないものの、人々は明るく笑顔で暮らしているということもわかりました。

現にお話しをしてくれたビオレッタさんも、笑顔が素敵な先生です。笑顔で楽しいレッスンを心がけてくれているのがわかります。

自分の国があまり裕福でないという事実を認めつつも、日々の生活に幸せを感じながら暮らしているそうです。

 

モルドバでは、2016年に20年ぶりとなる直接投票による大統領選挙が行われました。この出来事は、モルドバという国がより良い方向へ進むための大きな一歩となっているようです。

ビオレッタさんも、この出来事を高く評価していました。

さまざまな問題を抱えながらも、おいしいワインや大きなワインセラーがあり、自然いっぱいの国・モルドバ。日本人にとってこの国がもっと身近になってほしいと思います。

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いつもひとりで、オランダやイギリスなどヨーロッパの国々を旅しています。美術館巡りが大好きです。国内では、大好きなアーティスト・超特急を追いかける旅を展開中。⇒プロフィールの詳細はこちら

2 件のコメント

  • とても興味深く読ませて頂きました。モルドバの自然や、ご家族の写真もとても綺麗で、モルドバの方達の精神の豊かさが伝わりました!続編もあればぜひ楽しみにしています♪

    • コメントありがとうございます!!ロンリートリップラーのカジヤマシオリです。
      モルドバは日本人にはなじみのない国かもしれませんが、興味を持っていただけてとてもうれしいです。
      今回インタビューしたビオレッタさんは、英語を教えるのがうまいだけでなく、おっしゃる通り考えもすばらしい人です。モルドバは確かに豊かでない国かもしれませんが、彼女は日々を「幸せ」と言えるように、力強く生きています。
      もしモルドバに興味をお持ちでしたら、英会話アプリ・OKpandaを使ってぜひビオレッタさんのレッスンを受けてみてください。英語がうまくなるだけでなく、世界も広がります。そして機会があれば、モルドバを訪れてみてください!

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