オーストリアプラハから日帰り可能!チェコ・チェスキークルムロフを観光してきました!

チェコ共和国の首都・プラハから電車またはバスで約3時間のところにある、チェスキー・クルムロフという街を紹介します。

チェスキー・クルムロフの様子を短く表すと、豊かな自然と複雑な歴史の移り変わりを感じることができる街、といったところでしょうか。

ヴルタヴァ川に包まれるようにして、中世ヨーロッパの雰囲気を残す家々が広がる光景。

美しいチェスキー・クルムロフの魅力を、堪能あれ!

チェスキー・クルムロフって?

チェスキー・クルムロフと聞いて、どこにあるのかいまいちイメージができないという人も多いのでは?

チェスキー・クルムロフがあるのは、チェコの隣国・オーストリアとドイツの国境近く。
13世紀に南ボヘミアの豪族によって城が築かれたことが、この街の始まりです。

その後支配者はめまぐるしく変わり、そのたびに街にも影響を残していきました。

建物は年代によって、様式をがらりと変えています。

19世紀半ばにはオーストリア=ハンガリーの一部となりましたが、第一次世界大戦に敗戦したのを機にオーストリア=ハンガリーは崩壊しました。

それにともなって街はチェコスロバキア領となり、それまでの「クルマウ」という街の公式名称も、チェスキー・クルムロフへと変更されました。

このことから、ヨーロッパの持つ支配・戦争の歴史に翻弄されてきた街だといえます。

異なる特徴を持つ歴史がいくつも入り混じり、エキゾチックさをまとう美しい景観へと変化していったのです。

 

そして1992年には、ユネスコ世界遺産に「チェスキー・クルムロフ歴史地区」という項目で登録されました。

そう、街そのものが世界遺産なのです!

チェスキー・クルムロフは、世界中の人に愛され、高く評価されている街です。

チェスキー・クルムロフへのアクセスは?

チェスキー・クルムロフへのアクセスは、電車またはバスが主流です。

空港はありませんので、飛行機で直接街へ入ることはできません。

首都・プラハからは、途中チェスケーブディァヨヴィツェという街を経由して、電車で3時間半から4時間程度です。

バスなら所要時間は約3時間、一日に16~18便ほど運行しています。

また、街は国境近くにあるので、オーストリアからのアクセスも便利です。

民間のバス会社がシャトルバスを運行しており、所要時間は、オーストリア・ザルツブルグからは約3時間、ウィーンからは約3時間半です。

そのほか、現地ツアーを利用してチェスキー・クルムロフを訪れる方法もあります。

お金はかかりますが確実性があり、道のりに不安のある人におすすめです。

美しい景色に見惚れながら…

チェスキー・クルムロフは「世界一美しい街」のキャッチコピーで有名です。

そのように呼ばれるほど素晴らしい街並みを、ご覧ください!

美しい眺望はココで!

街には、息をのむような景色と対面できる眺望スポットが点在しています。中でもおすすめなのは、この眺望があるスポット!

街のシンボルであるチェスキー・クルムロフ城を中心に、だいだい色をした屋根の建物がずらりとならぶ光景。

空には飛行機雲が放射状に引かれて、絵画のような雰囲気も漂っています。

現代っぽい建物がなく、昔のヨーロッパの街並みそのままといったところでしょうか。

日本にはない、非日常の世界が広がっています。

この写真を撮影したのはこちらの展望台。

街の入り口にある駐車場から、中心部を目指して5分ほど歩いた場所です。

目の前に視界を遮るものがなく、街を一望できるスポットです。

無料かつ、24時間いつでも出入りできる展望台です。街を訪れたら、まずこの場所でイメージをふくらませましょう。

ヴルタヴァ川に囲まれた街並み

チェスキー・クルムロフの美しさを語るには、ヴルタヴァ川の存在は外せません!

ゆったりと、街をぐるりと包み込むように流れるヴルタヴァ川。

チェスキー・クルムロフの街に、豊かな自然があることを象徴するような存在です。川沿いの散策も、楽しみの一つ!

チェスキー・クルムロフ城は騙し絵の城

街のシンボルといえば、チェスキー・クルムロフ城!

ヴルタヴァ川のすぐ外側にある高台で、街を見守っています。

城は13世紀に建てられて以降、どんどん新しい建物が付け加えられていきました。

そのため、さまざまな様式が入り混じった複合建築へと発展しました。

例えば、塔の部分はルネッサンス様式ですが、城内にある劇場や庭園はバロック様式で造られています。

異なる雰囲気の建物が見事に調和し、訪れた者を圧倒します。

城壁をよく見てみてください。

中世の衣装をまとった彫像やタイルが見えると思います。ですが、これは実物ではなく、絵なのです!

チェスキー・クルムロフ城には、いたるところにだまし絵が施されています。

実物をそのまま施せばいいのに、なぜだまし絵にしてしまったのか。

それは、15、6世紀ごろの時代背景が影響しているようです。

このころの街は財政難にあえいでおり、豪華な装飾を施す余裕がなかったと考えられています。

だまし絵を施せば、一瞬だけなら豪華そうに見せることができるため、どうやら多用したようです。

お城だけでなく、街のあちこちでもだまし絵の施された建物を見つけることができます。

散策を楽しむ一つのポイントにも!

城から街を覗きこむ

城は高台にあるので、街を一望できる絶景スポットとなっています。

とくに塔からの景色は、旅の思い出として忘れられないものになるでしょう。

夜景も見逃せない!

チェスキー・クルムロフに1泊できるなら、夜の散策もおすすめです。

街の中心、スヴォルノスティ広場。

やさしい色合いでかわいらしい建物が並んでいますが、夜になるともっとアンティークな雰囲気へと変わります。

チェスキー・クルムロフ城も、夜になるとライトアップされます。

夜でも城のだまし絵がはっきりとわかります。

とてもロマンチックで絵になる表情です。

街の明かりがヴルタヴァ川をさらに美しく演出します。

こういった光景が見られるのも、夜の散策ならではです!

ご当地グルメ「Trdelnik(トルデルニーク)」

チェスキー・クルムロフで食べることができる、ご当地グルメといえば「Trdelnik(トルデルニーク)」です!

長い棒に、生地をぐるぐると巻いて焼いたお菓子です。一見バウムクーヘンのようにも見えるけれど、全く別モノ。

食べるなら、ふわふわの焼きたてがおすすめです!

街のあちこちにお店があり、人気店には行列ができるほどです。

トルデルニーク片手に、チェスキー・クルムロフ観光はいかがですか?

まとめ

世界遺産を散策するという非日常を味わえる、チェスキー・クルムロフの街。

まるでRPGのような世界観、味わっていただけましたか?

写真を撮るのが好きな人や、建築・お城めぐりに関心のある人にとってはたまらない場所となっています。

ヨーロッパを周遊するなら、チェスキー・クルムロフも候補に入れてみては?

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ヨーロッパ女子ひとり旅専門アーTRIPLER「カジヤマシオリ」

いつもひとりで、オランダやイギリスなどヨーロッパの国々を旅しています。美術館巡りが大好きです。国内では、大好きなアーティスト・超特急を追いかける旅を展開中。⇒プロフィールの詳細はこちら

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